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ものすごいSFネタをさらっと書かないでください、北野勇作。
探偵の役割もさらっとかめ探偵Kに言わせているけど、それってミステリの根幹じゃないのか?
言葉や文章が凄くうまいんだよな。全くそれを感じさせないくらい。
と、公園で甲羅干ししながら読んで思ったのなら良かったが、梅雨なので曇天。亀体操もどき(ストレッチゴムを背中に回して引っ張る)でお茶を濁した。
田中啓文と北野勇作がタッグを組んでど真ん中ハードSF書いたらとんでもないことになりそうだが、多分別の意味でとんでもないものができそうな気がする。
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おとぎ話で、ミステリーで、SFで、哲学。「世界」は大きな亀の甲羅の中で暗黒物質の泡の中に浮かんでいる。となりの泡には『どろんころんど』が浮かんでいるようす。
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ソフトなようでハードなような、
わかるようなわからないような、
何だか懐かしいような不思議な世界。
『レイコちゃんと蒲鉾工場』を思い出しました。
『レイコちゃん~』が黄昏時なら、
こちらは昼下がりという感じ。
何とも、穏やかでゆらゆらした世界でした。
ちゃんと推理もしてたし(笑)。
かめ探偵いいなぁ。
大塚明夫さんみたいな渋めの声でしゃべってほしいw。
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『亀の事務所』
『フユの部屋』
『亀探偵の日常(その1)』
『亀探偵の日常(その2)』
『『秘密の依頼』
『事件の現場』
『靴下の色』
『人の形』
『謎の行方』
『どろんこ川の怪』
『旧世界の雲』
『取り調べの定番』
『カツ丼の登場』
『もう一つの台本』
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「いつかおもしろくなるかも」と思いながら読んだが・・・。
合わなかった、ということか。
謎解き(?)が、どちらも似たような雰囲気だったような。
「え、そんなん!?」という気になった。
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コロイドの海に浮かんだうたかたに閉じ込められたような北野ワールドSF。軽くさらっと読める感じで、ぞくぞくするようなホラーな味わいは薄いが、午睡の間に見る夢のような感覚は相変わらず。ぜひ続編の「新世界タワーの七不思議」を読みたいです。
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タイトルだけ見て「カメの探偵って、なんてシュールなんだろう」と思って買ってみましたが、大きく期待外れでした。
一応カメの探偵が登場しますが、舞台設定がヘンテコで(SFという評価もあるようですが)、事件の内容も面白くない非現実ぶり。
途中で何度も断念しかけながらなんとか最後まで読み切りましたが、まったく面白さを感じることができませんでした。
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ほんと北野さんはおもしろい。SFといえば堅苦しいものが思い浮かぶけど、この作品はそんなことない。しかもミステリが含まれています。すごいよ。これこそ、ゆるミス(そんなワードありませんけどね)一位ですな。
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すぐ語り手が脱線するところなど、
いかにもライトノベルって感じ。
本格的な推理小説では決してなく、
あくまでもSFチックな世界が舞台であることを
念頭に入れなければならない。
あまりにも登場人物が何者で、
この世界が何なのかがはっきりしないため、
足場が不明確で全てに納得がいかない感じ。
最初からある程度の世界観が伝えられるわけだから
裏切られるわけでもなし。
亀探偵の仕草のかわいらしさも
押しが足りない気がする。
いろんな部分が消化不良。
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街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは「甲羅干し」。2つめは「かめ体操」。そして3つめが「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。
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再読。
北野さんの本は再読する時のほうがおもしろいのはなぜだろう。私に読解力がないからか。ちゃんと読んでるつもりなのに新しいイメージが湧いてくる。
「かめくん」もいいけど、こちらの方がTVアニメにしてほしい。去年のピングドラム系ののりでやったら合うのではないかと思う。
少女キャラが何人か出てくるからそう思っただけかもしれないけれど。
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これは、どろんころんどの続きなんですかね?
カメはあのカメ?
フユはあの女の子?
謎なカメと、新世界という設定の超ハイテクテクノロジーによって創造された世界。
語り手が新聞に連載した文章という体をとっている話。
謎は謎なまま、終焉。
世界観の設定がないと、わかりづらいですね、これは。。
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2013年紀伊国屋書店新宿南店の「ほんのまくらフェア」で購入。
書き出しで期待しすぎたかなぁ。文体も面白いし、近未来なのにノスタルジックという不思議な日常の陰に滅びた旧世界が見え隠れするこの感じは好みなんだけど、ミステリーとしては「あ、そうなんですね……(苦笑)」っていう程度でわたしはそれほど盛り上がれなかった。ハナから謎解きを楽しむ小説ではないのだろうと思うけど、それならもっとほのぼの日常系でよかったかな。
かめ探偵はかわいかったです。
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2019.8.31市立図書館
かめ探偵を店子にした大屋の若い女の子(自称助手)によるレポート(新聞連載)というスタイルのラノベ調。探偵が主人公だからして謎解きミステリーかつ近未来SFファンタジー。北野勇作ワールドに親しんできたうえで読むと、ヒトモドキや模造亀などが連想されて勝手に深読みできちゃうけれど(会話のかみあわなさ、意思疎通のズレも…)、予備知識無しだとちょっときびしいかな?
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こちらは本物の亀が主役。とはいえ二足歩行で人語を解し、当然のように人と会話している時点でファンタジーな存在。探偵というだけあって謎解きはしているが、旧世界と新世界の設定に始まり、北野ワールドと呼ぶべき独特な世界観から、ミステリーではなくSFとして読む方が違和感はない。比較的ライトなタッチで、カメリのインパクトが強すぎたせいか、個人的に少し印象は薄い。ともあれ、これはこれで退屈はしなかった。