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中学女子の複雑な心境を思いだして、胸が苦しくなりました。仲間はずれになるのが怖くて、でも、そんなこと全く気にしないふりして、毎日生活してたな~。
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”私を殺して”
”二人”の殺人計画は着々と進んでいく。
でも、本心は・・・?
生きること、死ぬことって何なのか。
人を格付けしてしまう、世の中の風習や、どうしても割り切れない出来事。
いじめ、無視。
なかなか主人公に共感できない部分はあるけど、いろいろ考えさせられた。
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う~~~~~~~~~~ん・・・・
こ、これは?????
辻村さんの描きたかったことはよく分かる!
中学時代の女の子たちの危うさ。特に自尊心と劣等感が交錯し、また学校での厳然たるヒエラルキーを感じながらその中で泳いでいかなければならない毎日。辛くて耐えられない子は、そこから色々な形で逸脱するし、感覚を麻痺させて日々渡って行く子もいる。また、そこで無自覚に青春を謳歌する子もいるわけで。
で、主人公は、「君は特別だよ」と言ってくれる誰かを密かに望んでいる自分、を知っている。
それが、「オーダーメイド殺人」という発想に繋がるあたりは、突飛に見えて、うん、アリだなぁ、という説得力もあるのだけど・・・。
とにかく読み進むのが辛くて、でも、ここで止めたらこの子はどうなる???といった追い立てられる気持ちで最後まで読みました。
中学生女子から見ると、何も考えてないかに見える男子中学生。でも、地味系男子の代表のようなショーグンJRのあれこれには読ませられたし、また、「その後の彼」が救いだった・・。
辻村さんは、お勉強のできる(というか、頑張る能力を持つ)10代の子たちを描くのがとても上手いと思う。
で、そんな子たちは、クラスメートたちより一足早く大人になってしまうから、その辛さを描くのも。
ただ・・・私の好みから言うと、進学校の中での真っ当な(って言い方変だけど)葛藤話が好きだなぁ。
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子供のズルりとした部分がうまいなぁ。気持ちのいいモノでは無いわ。
人間関係なんて子供も大人も関係ないなぁ。つまんねー。
そして、先にやった方はカケラも悪いとは思わない。いらんコトを思い出してイラつく。喚起させるのは凄いなぁ。
好きだからだが、事件の超え方や最後の持って行き方は好ましい。
コーちゃんがチラリと顔を出したのが嬉しかったな。
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人間関係に悩んだ青春時代。。。。
今思えばあんなせまい学校社会だったのに、そこには確実に存在するヒエラルキー。
学生時代に戻った感じですっごく読んでて苦しくなった。共感しすぎて。
けど、やっぱり相変わらず面白くって一気に読めました!
ただ、アンとショーグンJrの趣味にはちょっと共感できないなぁ(笑)
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特別な存在でありたいと思う中二のアンは、同級生の徳川に自分を殺して欲しいと依頼したが・・・
大人から見ればどうってことない事でも、悩んだり絶望してしまったり、これはこれで一つの青春なんだよなと思った。むしろ爽やかすぎなくていい。
この人の書いたものの中では、ダントツに好き。
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是非、映像化して欲しい!
絶対美しい作品になる!
吐きたくなるほど切実な、14歳のリアルが詰まってる。
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中2の少女、アン。
特別な自分を演出したくて、リストカットや自殺未遂でなく、ある同級生のイケてない男子に「殺人」を依頼する。
決行日は、中3に上がる前の12月。
あくまでも、記録でなく記憶として自分の死を演出しようとする2人。
中学生くらいの女の子の世界は、きっと大人ではわからないことであり、些細なことがイジメの原因となり被害者と加害者は簡単に入れ替わる。
そして、いよいよ決行日…
中学生のときって、こんなだったかしら?
はるか昔の記憶のせいか、オバチャンは理解出来ないよ(苦笑)
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中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。
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この人が書く「母娘」を読むと心がザワザワする。
自分の母を重ね、また自分の娘を見る。
娘は自分とは別の「一人の人間」だと忘れてはいけない。
中二病、心がザックリ割れそうに痛くなるけど、
大小問わず、女子ならだれもが知る感覚、世界。
やっぱりこの人が書く「人間模様」怖くリアル。
やっぱり鈍感力って必要・・・
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辻村さんが人生で一番つらく戻りたくなかったと言う中学時代。
青春小説を数多く書いてきた辻村さんがそんな中学時代を初めて書いた物語。
物語は信州に住む何者にもなれない中学二年生のアンが誰かに自分を殺してもらって被害者になることで特別な存在になろうと思い同級生の徳川に「少年A」になって自分を殺してくれと依頼することから」始まる。
中二病全開で息苦しくて痛々しくて切なくて先を読むのがつらいけど止められないそんな衝撃的な小説でした。
小学生でも高校生でもない独特な中学生の世界。
まるで辻村さんが見えない血を流しながら書いているじゃないだろうかって思うぐらい壮絶でした。
そんなはしかのような中学時代を乗り切った希望の光が射し込むラストが印象的でまたよかったですね。
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タイトルだけ聞くと、コドモには読ませたくないと思うけど、
読み終えた途端に、中学生の娘に読めとしつこくせまった。
君らが悩んでいるのは、こういうことなんだよ、
そうこの小説は、教えてくれる。
読後もとてもよかった。
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中学時代ってこんなにも閉じられた空間の中にいるのかと、読んでいて心が痛かった。「これは、悲劇の記憶である」を、中二の少女の成長の記録と読み替えることはたやすいが、そこに屈折した心持て余す少年が加わることで、がぜん深みを増す。最後は辻村さんらしく、未来へつながるものがあって、ほっとした。
久しぶりに、澁澤龍彦を読みたくなった。
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私が中学生の頃も死にたい願望はあったなぁとアンの行動に軽い共感を覚えながら、最後まで一気に読めました。不安定で難しい年頃の気持ちをリアルに表現できてて、やはりさすが辻村さんって感じです。ちなみに中学生の娘も読んだのですが、すごい面白いと感激しまくりでした(笑)
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この作品の別名を中二病にしてはいかがなものか?
どこに着地するのか、どういう形になって行くのか、
と自分の小、中学時代を思い出さされながら読み終えました。
人間関係や教師との距離感、そういうのは理解出来ても、
死に対してはこんなにイタくは無かったような。
余生を生きるのがどれだけ大変なのか、どれだけ楽しいか、
きっとその時々ではないと気が付けないんだろうけど。
濃密な人間関係は、多分無かった事にはならない。
どんな形にでもなり得るけど、なんの形にもならない事も、
あり得るだろうし。
だけど、それは、生きていたから生きているから気が付ける。