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この方の経済解説書は、論理的なのだけど、少し劇場がかっていておもしろい。
他のかたい経済書を読んだ後だと、大げさに感じることもあるけれど。。。
今回の通貨を軸にした経済史は読みごたえがあった。
いろいろの要素があるから一概には言えないけど、為替を多国間の関係を数値で表している、と見ることができるから。
1ドル=50円時代、来るのかなぁ。
日本はもちろん、ユーロも中国もぐらぐらだし、世界はどうなっていくのかなぁ。
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通貨の歴史、基軸通貨の二つの軸を語ったうえで。
1ドル50円時代がやってくる可能性について言及。
全て納得できたわけではないにしても、一理あるとは思った。
日本円についての考え方が少し強引すぎるような気もするけど。
やっぱり基軸通貨という考え方はもはや時代遅れなのかも。
これだけグローバル化した通貨をコントロールするのは難しいし。
統合ではなく、共生を目指すべきという考え方は好きです。
ユーロだけの話ではなく、全世界的に目指すべきな気がする。
それは、通貨にしても、政治にしても。
足を引っ張り合ったり、強制的に支配するのは空しすぎる。
既得権益を守るために、奪い合いをする無駄に気づいたとき。
きれいごとだとしても、全員が前へ進んでいければいいなと思った。
久々に勉強したって気分になりました。
大学の時にもう少し真面目に経済学を勉強しておけばよかったな。
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読了。うーむ。冒頭の強烈なメッセージが歴史を追う章で間延びし、結論でも訴求に欠けた。地域通貨は十分有り得ると思うが、まさかSDRとは。有り得ん。
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通貨が誕生のお話から来る、1ドル50円の時代、地域通過の話。過去から未来までの話。私的には過去と未来の話より、アジア通貨危機やら、リーマンショックと言った割と最近の話の方が面白かった。
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"1ドル50円の時代"は必ず来るとのこと。
アメリカ側が、基軸通貨としての立場を放棄する件、
震災で明らかになった、円の強さ。
歴史から、今後の展望。
通貨の入門書のように読めた。
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こちらも入院しているときに読んだ本。
私はまだまだ経済とか、読めない人なんですねぇ。
今後も学ぶ機会が必要です。
しかし、円高が50円にまでいってしまったら、どうなるんでしょうね。
そんなに遠くない未来だとおっしゃっていますが、
70円台後半でも日本国内は大騒ぎなのに・・・。
海外製品を安く手に入れますか?
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アメリカが輸出5倍政策を打ち出している限り、円安はない。
Euroは頼れない。ドイツが脱退すれば、EUro崩壊。
円低金利であることがLeamanの種を作った。
円は隠れ基軸通貨。
Leaman対策で量的緩和で対抗。株、商品のバブル化。
TPPは集団鎖国をもたらす。
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興味深く読み、いろいろ考えさせられた。もともとその世界の覇者の通貨が基軸通貨になりやすい歴史。最近のアメリカのポジション変化からはドルの基軸通貨としての価値が薄らいでることがわかる。また、教書演説の内容にも驚いた。ドル安の流れが国策にもなっているということ。
円が隠れ基軸通貨だとかもっと円高になるとかそのへんはちょっとわからないし素人の私でも強引かもと思うことはあったけど、でも面白い。
ただ、このままだと未来が資源国の保護貿易→戦争のシナリオが結構有り得るなぁと思えて、怖くなった。アメリカと中国あたり。日本はそうなったら、どうするんだろ。
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世界は読めませんでしたが、それがひとつの答えかも。筆者の1ドル50円の考え(拠り所)をもう少し知りたいと思いました。
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通貨の歴史などが丁寧に解説されており、読みやすい。
その中で以下の展開がなされている。
・ドルは基軸通貨から脱落していっている。
・その反対に日本円は「隠れ基軸通貨」として機能している。
・今後は1ドル=50円程度になるだろうと予測。むしろ恐れずそれを目指すべき。
・アジア通貨危機や、リーマンショックの真犯人は日本円である。
・これほど円が強い状況なのに、なぜ日本は円に自信をもたないのか?
話は未完ながらも、最終的には単一の基軸通貨では成り立たなくなる時代が来るかもしれない。と書かれている。
内容はかなりの部分で賛同できた。
しかしながら、利便性を求めるならば人類は何らかの「基軸通貨」を求めるのではないかなと思う。
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浜のり子著「通貨を知れば世界が読める」PHPビジネス新書(2011)
*通貨と貨幣の違いを一言で表すとすれば、「貨幣に足が生えると通貨になる」ということだと筆者は整理している。
*1939年、ドイツ軍のポーランド侵略を機に第二次世界大戦が勃発。すでにこの時期基軸通貨としての地位を奪われていたイギリスポンドは、この対戦により完全に基軸通貨の地位を譲り渡すことになる。この大戦の敗戦国であった、日本、ドイツ、イタリアだけではなく戦勝国であったイギリスやフランスにも深い傷をのこしたまま終結。この後、金本位制策を維持できるような国はアメリカしか残されていなかった。
*1783年に独立戦争に勝利してイギリスから独立して以来、ついにアメリカがイギリスを経済的に追い越す場面がやってきた。1944年7月に開かれたブレトンウッズ会議こそが基軸通貨ポンドの終わりを告げる瞬間であった。ここではドルを基軸通貨としてIMFと世界銀行を両輪とするブレトンウッズ体制が提唱された。これによって、金本位制を維持する唯一の通貨ドルとの関係でIMF諸国の通貨価値が決められることになった。日本は一ドル360円という体制である。第二次世界大戦の終結はその一年後のことであった。
*このような状態が戦後しばらくの間続くことになるが、20年もしないうちに、その栄光にかげりがみえる。アメリカが保有する金の量よりも巨額のドルが世界中を駆け巡るようになったためである。ついに1971年8月にニクソンショックである「ドルと金との交換停止」を発表。27年におよんだブレトンウッズ体制は崩壊し、ドルは基軸通貨から退位をし始めた。すぐに、日本では、固定相場の変更が行われ、360円→308円→270円→240円と円高が進む。
*ニクソンショックを機にアメリカ経済は猛烈なインフレになっていく。なぜなら、誰でも簡単にドルが刷れるようになる。次の山場が1985年のプラザ合意であった。1981年に大統領に就任したレーガンの政策はレーガノミクスといって賛美していたが、これがアメリカのドルの更なる下落を引き起こす終わりの始まりであった。この時期のアメリカのインフレ率は最低のところで収まっていた。低インフレの下での高成長という理想の状態が達成されたかに見えた。しかし、インフレ率があがらない原因は別の所に会った。1つが輸入の急拡大であった。国内需要が急激に増加すれば、普通はものの物価が上がるが、輸入が増え国内の供給不足を補ってくれたのだ。
*サブプライムローンというのは、それが問題であるのではない。サブプライムローンの証券化が問題であるのだ。リーマンチョックによって真っ先に危機に陥ったのは投資銀行であった。そのうちゴールドマンサックスと、モルガンスタンレーは驚く方法で回避をのりこえようとした。それは、銀行持ち株会社へのわらじ替えである。銀行持ち株会社となれば、投資銀行と商業銀行の2足のわらじをはくことができる。これが重要であり、なぜなら、FBRの管轄下に商業銀行がはいり、その監視の目にさらされるが、そのかわり公的資金注入を得ることができるためである。
*次の基軸通貨としてユーロの期待が高まったがそうにはならなかった。2008年リーマンショックによる信用不安が世界中を揺るがしている最中、アイルランドがある発表を行った。それは国内預金の全額保護である。通貨としてのユーロが統一されても実際の金融政策については各国が主導権を握っていた。
*膨張を続けるアジア経済とそれを動かしていた円。確かに根強い円高恐怖賞が根本的な体質の変換の行くてを阻んだ。円の価値が上がることは日本経済の成熟度の証に他ならない。その現実から目を背けたばかりに、その後の日本経済は実に長期にわたって代償を払い続けることになる。しかしながらプラザ合意を機に日本企業が新たなチャレンジを始めたのは事実である。それは、円高を背景にしてのアジア進出である。日本にとってさらに都合が良かったのが、東アジア各国がドルと連動して通貨価値が動くドルペックという固定通貨体制をとっていた。アジア地域の高成長に日本という債権国からの投資資金が新興国で成長を生んだ。しかし、成長への投資も行き過ぎれ我バブルの種をまく。円にあおられた経済の景気過熱により、受け入れ側の各国はインフレ高とそれに伴う対ドル固定レートの切り下げ圧力にさらされるようになった。それをさけるべく各国は金融の引き締めに動いた。しかし、円高対応の日本による金融大緩和による影響がでてきた。つまり、超低金利の日本から引き締めで高金利化したアジア諸国へと向かう投機資金の流れが生まれたのだ。工場進出という直接投資がこのころおこった日本のバブル崩壊によって頭打ちになった代わりに、一攫千金をねらう短期の投資の動きがアジア投資の主流をしめるようになった。
*アジア通貨危機の犯人は実は日本であった。つまり円である。アジア成長の奇跡を後押しし、そのバブル化をあおり、旧冷却をもたらし、諸通貨を暴落に至らしめた。ここに円の「隠れ基軸通貨」的な側面がある。影響力は大きいが、表の顔はドルの行方や、ヘッジファンドの暗躍に翻弄される弱体通貨風である。たよりなさそうな世を忍ぶ仮の姿の背後に、地球経済を震撼させる債権大国の底力が隠れている。本当に頼りないのは、その底力に対する自覚不足と管理能力不足である。子供じみた振る舞いとの決別のときが来ている。大人の国の大人の通貨を音ならしく管理する覚悟が求められている。
*通貨危機の当事者達に対して、金融引き締めを求めたのはIMFであった。バブル崩壊の打撃に苦しんでいる国々にデフレの追い打ちをかけていった。その原因はIMF自体の体質の問題である。IMFは1944年のブレトンウッヅ協定によって生まれた。これはドル基軸通貨の側面の担い手として誕生した。アメリカ以外の国々にたいして、ドル不足を起こさないように監視をする。これが基本体制である。今は世の中は変わった。しかしIMFの行動はドルの希少性が前提となっている。
*アメリカの大統領は、毎年の年頭に、一般教書演説を行う。ここで向こう一年間の政策の方針の背景と考え方が語られる。その意味で注目の演説となる。2010年にはオバマ大統領はむこう5年間でアメリカの輸出を倍増させるという輸出倍増宣言を行った。つまり通貨政策上はドル安の方が良いのである。さらに2011年には、本年以降世界で誕生する雇用機会は全部アメリカで生���れる物でなければならない。今後おこる新しいイノベーションは全部アメリカでおこる物でなければならない。輸出倍増の次は、雇用独り占めであった。この路線で行けば、明らかにドル高は国益に反する。
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基軸通貨の変遷の歴史をつらつらと解説している本である。ただそれだけ。特に1ドル50円になる根拠を深く掘り下げて解説はしてくない。通貨の歴史のが知りたいのならどうぞ。私は浅学なので勉強になりました。
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通貨の歴史をわかりやすく説明。
我々の生きる世界において通貨は重要
ざっくりとでも押さえておくべき知識
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妖怪でお洒落な経済評論家・浜矩子さんのファンである。ややこしい経済の話も絶妙のたとえで分かりやすい。
お金・通貨の歴史的流れと今の状況ががよくわかる。
10年余前に1ドル70円台になった時と今回の円高は状況が違う。①経済の基幹的な大企業はすでに海外生産に移行済みである。②10年前と違い、円建ての貿易決済が増えている。
榊原英資氏の意見を加えると、
・アメリカの物価安で今の1ドル80円は10年前の1ドル100円と実質同じ。そして円高、ドル安、株安などの今回の景気後退はいきなりドスンのクラッシュ型ではなく、数年から10年の間ゆるやかに進行すると言う。
輸出には無関係な高齢者予備軍の私には、海外旅行に買い物、円高・ドル安・デフレ大歓迎である。
五年十年後はともかく、今日明日にも日本国債が破綻して円が紙切れになるようなことを言う評論家は金儲けのために危機を煽る
狼少年か?
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通貨をめぐる歴史をドラマチックな筆致でひもとく。
大英帝国のポンドが通貨覇権をとった時代からドルが覇権をうばい、そして覇権を維持できなくなるという大きな流れは理解できる。ドル安のトレンドはまちがいないとは思うが、今後の主軸通貨に関してはどうなるかはわからない。本書ではユーロでも元でもないと指摘。