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少し乱暴な議論はあるが、それでもTPPに賛成したくなる一冊。結論を繰り返しているが説得力がある。ここまで組織の批判をされたらたまらないなぁ。伊藤元重先生もほぼ同じようなことを言っていた。ただ、兼業農家の排除や余剰米の議論はもう少し考えねば。
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農協の実態には唖然としてしまう。どこに行ってもJAのビルを見るけど、これからは見る目が変わってしまいそう。本の内容を要約すると、「JAがTPPに反対するのは、日本の農業を守りたいからではなく、自分たちの利権を守りたいから」ということになる。この本だけ読むと、正論に思える。著者の論理に矛盾はないと思う。でも、反対派の本も読むべきだと思う。それがフェアだ。
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農協批判の本。
農協のことをやや乱暴に批判しているが、正論のように感じる。ただ、農協がなくなった場合、そこで働いている人、利用している組合員もいるので、段階的に進めるべきだと思う。
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農協の大罪につづく本書も、(今の)農協不要論を主張する。
特に、TPPの議論については、農協が反対論者の代表であるが、その理由は「農業」ではなく「農協」が成り立たなくなるからであるということ。
数ある品目の中で関税が高いのは米であり、米は減反政策で高価格を維持されてきた。高価格維持の必要があったのは農協が潤うためである。つまり、TPPで米価が下がると農協が困るという理屈だ。
まぁ、なるほどと思う。
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著者の山下氏は元農林水産省官僚。農林中金を中心としたJA農協の発展過程、組織として抱えている矛盾、旧自民党・農林水産省・JAの共存関係、なぜJAがTPPに反対するか、といつた点を解説。農林中金総研や、農業経済学者による同氏への批判も掲載しつつ、それら批判に対する同氏の反論も掲載。記憶に残った山下氏の論点は以下のようなもの。JA農協は信用事業(銀行・保険業)との兼営が許可されているために組織肥大化している。また構成員の大層は「兼業農家」であり、減反政策が零細米作農家の退出を阻害し主業農家への農地集積を妨げている。TPP加入により関税が撤廃すれば米価格は国際価格の均衡水準まで下落し日本米は輸出によって生産量は拡大する。減反を廃止するかわりに価格差部分は農家に対する「直接保障」を行うことで農家の所得補償は可能(しかし、農協は衰退する→だからこそ農協はTPPに反対している)。日本米と外国米は国際市場における価格がそもそも異なる。自動車のいうところの高級車と軽自動車を同列に比較するのが意味がない。といったところか。参考になった。
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非常に興味深い農協関連の本。
系統と商系で同じものを違う商品名で売る。
当然、価格は系統が高い。
正直意味が分からなかったのだが、よく理解できた。
協系が著者を批判する内容は意味不明と思える一方で、著者の見解も農協と同様極論に過ぎたり都合よくデータを利用していたりする。
なかなか読ませる。
地方公務員と特区にして大規模農業のモデル地域にしようと雑談していた時の苦りきった顔を思い出した。
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読んで良かった。農協、極悪過ぎて笑える。真相は知らないので、それから、
少し遠いので、どうでも良い、では無いけど、少し自分なりに考えておかないと
いけない。気がする。
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農協・農政の歴史と批評をまとめたもの。批評本だがよくまとまっており読みやすくはある。内容の是非はともかく、多面的に捉えるにあたっては参考になると思う。
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農協設立から現在までの歴史。如何にして生き残りをかけて戦ってきたのかなど。TPPについての記載は多くはないが、如何にしてTPPに反対するような組織になったのか、その成り立ちについての理解が深まる良書。データ、出典、持論への反論もしっかり取り上げてて好感が持てる。