投稿元:
レビューを見る
流言・デマは発端となる発信者の悪意の有無に関わらず一度発信されれば主に善意の人々によって拡散して行く。お騒がせしましたで済めば良いが災害の時には、集中しなければいけない救助や復旧のリソースを無駄に使用して妨げになる場合がある為、むやみな転送は控え、情報ソースの確認や公式な情報との突合、常識的で論理的な自己判断をする必要がある。災害時だけでなく平時においても同様な流言・デマめいたメッセージのなんと多い事か。そんな環境に自分がいるんだという意識をもつ必要がある。
投稿元:
レビューを見る
言いたいことは1つだけ。
流言(Rumor)=重要さ(importance)×曖昧さ(ambiguity)
「デマの心理学」の方が面白そうだ。
投稿元:
レビューを見る
2011年の震災から2ヶ月ほどで出たにしては、手際よくまとめて考察までついてて、仕事はや!て思う。反面、今みると目新しい事柄はないけども。流言についても「なにがおきたのか」をできるだけ正確に把握する、その努力をすることが大事、て結論も、アタリマエっちゃーアタリマエだけど、まあそのアタリマエが出来なかったりするもの常……
投稿元:
レビューを見る
幸いにというべきか、ツイッター、メーリングリスト、SNSなどの最新メディアに疎遠だったため、デマに躍らされることも、加担することもなかった。今ではあの時のマスコミ報道(政府、東電発表のたれながし)に納得できない思いがあるが、あの時マスコミ報道にしたがって正解だったか?情報弱者ゆえの逆説。でも当事者、被災者だったらそれはまた違う気がする。マスコミともデマを生むニュージャーナリズムとも違う報道→武田徹
デマの防止法=ニュースソースの確認、NSの不確かなツイート、メールを拡散しないこと
以下、引用省略
投稿元:
レビューを見る
某SNSにて、東日本大震災に関連した私の書き込みに対して
「自衛隊員が100人死んだ」とコメントを書き込んだ人がいた。
ソースを聞いたところ、また聞きのまた聞きだった。確証のない
風聞は広めぬ方がよいと注意をしたのだが、何故か逆切れされた。
震災発生直後から、ボランティアで被災地へ向かっているという
明らかにおかしい日記を挙げている人もいた。どこの避難所へ行った
のかを問う人には答えず、まるで実況中継でもしているようなコメント
が延々と続き、それを煽るような他の人のコメントで溢れていた。
同じSNSのグループでは自衛隊や自治体が救援物資を受け付けて
いるとのチェーンメールをそのまま貼りつけていた。
主催者にそれとなく知らせたのだが、しばらくそのまま放置されていた。
ひとつのSNSで私が目にした流言・デマの類がこれだけあった。それが
ツイッターとなったら数え切れぬくらいあっただろう。
本書は東日本大震災の直後からネット上に溢れたデマ・流言を集めて
検証したサイトの書籍化である。
それにしても多いよな。「沢山の人に広めて下さい」とか文言が入って
いるメール等を信じちゃう人。こんなの明らかにチェーンメールじゃん。
昔で言えば「不幸の手紙」の「○日以内に○人の人に同じ文面の手紙を
出して下さい」のパターンだよ。
関東大震災の時だって、「朝鮮人が暴徒化している」なんてありもしない
話で人々の恐怖を煽った。
一時期、政府はネット上のデマを監視・規制する法案を考えたようだ。
だが、ネットという空間は情報が瞬時に多くの人の目に触れるので、
デマが流れればそれを否定する書き込みも必ずなされる。
まずは情報を見極めることだよな。「広めて下さい」は要注意。そして、
「マスコミは報道していないけれど」もかなりな確率で危険だ。
そして関係者から聞いたというインサイダー情報。これならその企業
なり、関係機関なりから正式な発表があるはず。
伝言ゲームってさ、必ず途中で変形してしまうものだから当初の
発言者が言いたかったことが何故か加工されちゃうんだよね。
デマや流言が生まれる過程や加工されて広まる理由、その検証は
参考になるのだが、いかんせんネット上の話だけなんだよな。
きっと被災地へ足を運んだのならもっといろんな話を集められた
だろうに。それと、2011年5月という早い時期の出版も便乗ぽく
みえちゃうのが残念。
投稿元:
レビューを見る
東日本大震災の際、ネット上で見られた「デマ」や「流言」の背景/内容を描き、現実と比較することで、それらがどんな影響をもたらしたか、そもそもなぜ形成されたかを読み取ろうとする。「デマ/流言」の形成過程を考える上では、良い契機となる書籍であろう。
投稿元:
レビューを見る
東日本大震災では過去の震災時と同様に、数多くの流言・デマが日本中を駆け巡った。非常時に限らず、「絶対に流言やデマに騙されない情報強者など存在しない」と言う著者は、流言やデマを防止するのではなく、それらが発生することを前提に、その影響をいかに最小化するか、という課題解決の思考を本書で展開する。
本書は、震災直後のデマがどのように発生し、どのように広がり、どのように鎮静したかを具体的ないくつかの例を用いて紹介しており、その時々で、どのように行動することが我々に求められているかを、客観的に判断、解説する。
「デマは人を殺す」。これは決して比喩ではない、と著者は警告する。誰もが被災者になる可能性を持つ日本で、自分を守るためにも一読の価値がある。
投稿元:
レビューを見る
バカでも使えるツールが普及してしまったから,流言・デマが阿呆の間に拡散する。
間抜けなツイートにはちゃんと書いた人の名前も付けておくべき。そうしてバカの記録を残すことが重要。
2013/04/27図書館から借用;04/30朝の通勤電車から読み始め;5/1読了
投稿元:
レビューを見る
コスモ石油の噂は、確かに回ってきた。これがデマなのだと知ったのは直後だったから、不安にはならなかったれど。
大災害の直後、何を信頼して行動すればよいのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
デマに踊らされないために、情報を丸呑みしない心構えが大切。
世の中のことを斜めから眺めるくらいの方が、これからの時代、いいのかも…さみしいけど。
投稿元:
レビューを見る
実用的な良書。「コスモ石油の黒い雨」に始まり、東日本大震災で流れたデマが、どのようなメカニズムで流れたのかを検証した一冊。要は、「情報に飛びつかずに、ウラを取ろう」という話だが、以下の側面によりとても面白かった。
(1)【拡散希望】とか「○○から聞きました」のようなデマの典型を示してくれているので、情報のウソホントを見分けるためのちょっとしたマニュアルのようになっていること
(2)ツイッターという新しいメディアが浸透してから起こった大震災におけるデマの特徴を描いていること
著者はこの本を「流言ワクチン」と表現しているが、確かに、これを読んでおくことでデマを真に受けない・自ら拡散させないという耐性が前よりはできた気がする。
投稿元:
レビューを見る
当たり前のことだけど、なかなかできていないことが書いてある実用書。
震災のときとか非日常はもちろん普段から情報のソースはちゃんと確認しないといけないなと改めて思う。
萩上チキさんはほんとちゃんとした仕事をしているなぁ。誠意があるってこういうこと。
投稿元:
レビューを見る
奇しくも熊本地震が起こった時に読んでいたのがこの本。
東日本大震災が発生したときに巻き起こった流言・デマの類いをTwitterを中心に分析、類型別にまとめた本です。
関東大震災や阪神大震災のときに起こった流言・デマも参考にし、混乱時に出やすいものを提示していますが、今回の熊本地震でもやはり同様の流言飛語が出回っていました。
人間は成長しないというか、混乱時には不安な心理などからそうなってしまうものなのでしょうね。
この本は、情報リテラシーの相対的向上を狙ったもので、一人でも多くの方がこの本を手に取り、「この情報は流言かな?」と考えられる環境が整えばと思います。
投稿元:
レビューを見る
有事の時こそ冷静で在れ。興奮せず淡々と。「拡散依頼」や「皆に教えて」って言うのを右から左に流さずソースの確認しようってのはいいが、誤ソースだったり操作されてる可能性もあると言われるとコンスタントに止めるってのがいい気がする。。ソースの質の判断は素人には難しい。それと、有事のときに悪事をはたらく奴は問題外だけど、震災関連の本を読む度に出てくる「善意の人」ってのがやっぱり厄介。「善意」に基づく言動が必ずしも「善行」にならないってのがイタイ。ボランティア一つとっても「善意」ではなく効果や結果で評価されるべき。
投稿元:
レビューを見る
検証 東日本大震災の流言・デマ
荻上チキ著
2011年5月20日発行
光文社新書
東日本大震災が起き、フクイチ事故に至った時、一時、石原都知事(当時)が、パチンコ屋の営業や自販機を止めれば、節電が出来ると繰り返し訴えていましたが、あれは実はネットでのデマから始まったことをご存じでしたでしょうか。
私は知らなかったが、この本に経緯が詳しくかかれています。
セ・リーグの公式戦を予定通り開催すべきかどうかの議論が起きた時、試合を強行しよとして批判を浴びたジャイアンツ。親会社の読売新聞が「東京電力管内の主な産業や施設などの電力消費量」という表を掲載したが、誰かが、その一部だけを切り取り、ランクの下の方にあったパチンコや自販機があたかも一番電力を消費しているかのように見せかけて拡散させた。そのランク表では東京ドームが最下位で、読売にとってもその拡散は都合がよかった。
それに引っかかった都知事が発言、これはいいとばかり、読売がそれをまた報道した、という図式。
さて、
この本の著者は、「シドノス」を設立し、メールマガジンなど情報発信メディアを確立しつつ、自らも発言する若手の学者系言論人、とでもいうべき人かな。肩書きは、批評家、編集者、となっています。
テレビで見るディベートの仕方はあまり好きではないけど、比較的まともな人ですね。
チキ氏が、東日本大震災で飛び交った流言・デマについて、具体的に取り上げ、なぜ起きたのか、それがどんな迷惑を及ぼしたのか、それにひっかからないためにはどうしたらいいか、などを記している本。
大災害時に流言・デマはつきもので、歴史上、一番有名なのが関東大震災時におきた「朝鮮人来襲説」。全くのデマにより、何の罪もない、そして自らも被災して苦しんでいる在日朝鮮人や朝鮮人と間違われた人がたくさん殺されました。
20年前に私も軽く被災した阪神・淡路大震災でも、こうした外国人に関するデマが関西の都市部には出回った。当時はインターネットがほとんど普及しておらず、みんな口から口への噂で伝わっていきました。
代表的なのは、神戸でカップルが電気がまだ復旧していないバーで飲んでいると、東南アジア、イラン系の男が2人(3人)入ってきて、彼女を強姦、止めに入った彼氏とバーテンはボコボコにやられて重傷。警察もマスコミもパニックを恐れて発表していない、という話。私もあちこち(飲み屋の女性からがほとんどだった)で聞いたもんです。
これについては、同時に読んでいる「うわさとは何か」という、こちらは専門家である社会心理学者が書いた本に、もとネタが説明されているので、また書きます。
さて、今回も外国人に関するデマが随分あったようです。
この本によると、
「仙台市三条中国の避難所で中国人がトマトの皮をぺっ!と吐いて汚し、ストーブ前にいた高齢者を足で払って独占。近隣の外国人留学生(7割強が中韓)が避難所用救援物資を根こそぎ運びだした」
というようなデマが出たらしい。
この避難所はその日はまだ閉鎖されていたので、真っ赤な嘘。
し��し、デマにも世相が反映されているというか。
関西の人にも関わりのある、流言・デマも出てきます。チェーンメールを受け取った皆さん、書き込みを見た皆さん、多かったでしょうけど、「関西電力に勤める友人からのお願い」と称する節電要請メールが代表例。関電も、平松市長(当時)も否定のコメントを出すに至った件です。これも個人が要請するわけがないということを考えれば、すぐにデマだと分かるのだけど。今はそういえても、みんな“ハイ”になっている時は判断を誤りますね。
そう言えば、ボランティアに入った人による不確かな情報発信、拡散についても取り上げています。「ボランティア・ハイ」の状態になると解説。・・・確かに、それはあるかも、という内容でした。
この本では、
1.注意喚起として広まる流言・デマ
2.救援を促すための流言・デマ
3.救援を誇張する流言・デマ
の三つに分けて事例紹介し、時間の経過とともに情報提供した者の書きようが変化していたった様子なども含めて分析しています。
最後の章では、どうしたらこういう情報に踊らされずにすむか、ということも考察。その一つに、NGワードに注意というのがあって、その中に「日本のマスコミが報じていない・・・」という書き出しがつくのは要注意というのがありました。
私も、マスコミは信用できなから一切見ない、読まない、と主張している人が、「マスコミが一切報道していない事実・・・」なんて書いていると、マスコミに一切目を向けない人が、なんで分かるの?と不思議に思います。それに、一切報道してないことを証明することなんて、ほとんど不可能、いわゆるブラックスワン(悪魔の証明)なのにね。
といいつつ、「マスコミであまり報道されてませんけど」とついうっかり使ってしまいがちなので、他山の石とすることにしましょう。
この本、面白い。東日本大震災時の過去の話ではなく、ネット、とくにソーシャルメディアを利用する人には必読の教科書かもしれません。
内容を書きだしたノート、かなり長いので省略します(^_^;)