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ザ・ゾンビーズ・シリーズ第三弾。
読み終わった後、スッキリ爽快な気分になれた。
佳奈子が少しずつ強くなっていく過程が良かった。
自分にも何かできそうな、何か始めたくなるような、元気がもらえる作品。
山下の存在が愛しいです(笑)
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シリーズ3作目。
なんとなく無理がある設定の中でも、
ずるいぐらいに個性を持った登場人物によって物語が進められていく。
自分が高校生の時にこのシリーズを読んでいれば、
少し違った価値観を持てたかも。
~当分のあいだは頭で納得できても心が納得しなかったら、とりあえず闘ってみろよ。こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか~
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青春感がいいね!スカッとする感じ。鬱塞とした気分を吹っ飛ばしてくれる感じ。別に鬱塞としてなかったけど。
アギーかっこええ。
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シリーズ第3弾です。平凡な日常を送っていた佳奈子は、家庭教師の自殺をきっかけにして大きくゆがんだものになります。偶然知り合ったザ・ゾンビーズの面々とともに敵に立ち向かっていく佳奈子の姿がいいです。
はじめてこの本を読んでいたときは確か漂泊の時期を送っていたころで今回再読してそのときのことを思い出してしまいました。今回のヒロインは聖和女学院にかよう女子高生の佳奈子。彼女の日常は家庭教師である女子大生の上原彩子の自殺をきっかけに大きく変わっていきます。不倫をしていたという彼女の死を疑問に思った佳奈子は彼女が通っていた永正大学に足を運び、中川という学園祭の実行委員長と会います。その帰りに何者かに教われ…。あわや、というところで彼女を助けたのがわれらがザ・ゾンビーズの面々でした。
彼らと接することによって、今まで自分がいた世界から抜け出して、「歪んだ世界」に立ち向かうことを決めた佳奈子と、車の運転の仕方を教えるアギーこと佐藤・アナギルド・健のスケコマシっぷりや佳奈子にボクシングのワン・ツーをおしえる前に「フライ・ダディ・フライ」で描かれたときのことを思い出して
「懐かしいな」
とつぶやく舜臣の姿に思わずにやりとさせられました。
あえてここでは詳しく書きませんが、読んでいてひとつ疑問があって、ここに書かれているような大学祭りの裏事情っているのはアギーが言うように
「イージーマニー(あぶく銭)が転がっている」
ようなものが多かれ少なかれあるんですかね?もしそうだとすればよくテレビで有名大学の学園祭が流れることがありますけれど、これからは少し違った目で見ることになるかもしれません。
彼女がどういう形で事件と自分と「歪んだ世界」に対して決着をつけたかに関しては、本書に譲るとして、
「いつか、おまえのジュテ(跳躍)を見せてくれよ」
と佳奈子に対して言ったアギーの気持ちが読み終えたあとになんとなくわかったような気が、いたしました。
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ゾンビーズシリーズ第3弾。今回はお嬢様女子高に通う女の子が事件に巻き込まれ、ゾンビーズの面々がトラブルに首を突っ込むお話。
大学の学祭の裏側ってこんな感じなのか?たしかに大きい大学は、ここまで派手じゃなくても似たようなことできそうだよね。しかし悪役っぽい悪役だったなー。「部下は捨てゴマだよ」みたいなね。
しかし山下・・・かわいそうな山下・・・おもしろいけど。
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『敵が見下したような笑みを唇の端っこに貼りつけた。くやしい。でも、その笑みを奪い取る方法を、わたしは知らない。』
『神様なんていない。サンタだっていない。奇跡だって起きない。分かってる。わたしはもう16歳なんだから。』
『店内に入ってすぐ、膨大な数のCDをまえにして途方に暮れてしまった。選択肢が多過ぎるのだ。わたしが求めてる答えはひとつかふたつなのに。』
『泣きたい、なんて思ってないのに、目から涙がこぼれ落ちた。絶望と涙腺は直結しているのかもしれない。』
『あの連中なら、きっと守ってくれる ー それは、数式とか文法とか公式とか理論とか、そういったものに決して当てはめられない本能的な確信だった。』
『「顔色が悪いんですけど、だいじょうぶですか?」たとえ顔が緑色になっていようと、だいじょうぶと答えるつもりだった。』
『あんたのせいでクラスでシカトされてるのよ』
『おまえがクラスの連中をシカトしてやれよ』
『当たり前のことをやってるうちは、真実には近付けないよ。絶対に』
『おまえ、「ゴッドファーザー」のパート2を観たことある?』
『「ゴッドファーザー」って名前は聞いたことあるけど』
『主人公のセリフで、こんなのがあるんだ。「この世界で確かなことがひとつある。歴史もそれを証明してる。人は、殺せる」』
『で?』
『この世界で確かなことがひとつある。歴史もそれを証明してる ー 女は、オトせる』
『アギーはどうして欲しい?』
『俺がどうしたいかじゃなくて、おまえがどうしたいかだ。自分から逃げようとするな』
『あんたたちとおんなじ。停学』
『なんだよ、そんなことか ー 学校公認でさぼれるんだぜ。よかったじゃないか』
『パンチでもキックでもいいから、身を護る方法を教えて ー 自分の身は自分で護りたいのよ』
『当分のあいだは頭で納得できても心が納得しなかったら、とりあえず闘ってみろよ。こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか』
『とにかく、俺は自分の頭で考えて、目で確かめて、まえに進んだんだ。ほかの車にぶつかる可能性も、人を轢く可能性もないと思ったからな。でも、たいていの奴はあの場面でも信号が青になるまで待つだろう。それが世間にまかりとおってる常識だし、百パーセントの安全が確保できるし、それに、誰かに信号無視を見られて避難されることもないだろうしな。要は、信号が変わるまで待ってるほうが、めんどくさくなくて楽なんだよ』
『俺たちを動けないように縛ってるのは信号機じゃなくて、目に見えないもんなんだよ。中川はその操作の方法がうまいんだろ、きっと。でも、俺とか南方もか舜臣とか萱野とか山下は、自分たちの目と頭が正しいって判断したら、赤信号でも渡るよ。で、おまえはどうするよ?』
『跳躍は、自分がいる場所から出ていきたいって象徴なんだよ。』
『バレエのジュテもおんなじだよ。むかしのヨーロッパはしゃれになんないぐらいの階級社会だったからな。伝統とか因習と���習慣とか、そんな自分たちを縛りつけてるもんを重力に見立てて、バレエダンサーがそれに逆らってどれだけ高く飛べるかを観て観客は感動してたんだ ー 』
『なんか大学が最低の場所に思えてきた』
『なんで? ー 俺たちのまわりでいつでも起こってるようなことが、大学っていう狭い場所でも起こってるだけのことだろ。人が集まるところで起こることなんて、そんなにヴァリエーションがあるわけないよ』
『そこから逃げてもいいし ー 逃げるのも楽しいよー。とにかく、俺たちは自分で思ってるよりかなり自由なんだぜ』
『…要は、赤信号では停まるなって話でしょ?』
『なにそれ? 赤信号は危ないから停まったほうがいいよ』
『学校を退学になろうと、警察に捕まろうと、自分が始めたことをきちんと終わらせるのだ。明日から先のことは、明日の夜の眠るまえに考えればいい。とにかく、わたしは生まれて初めて赤信号を渡るのだ。』
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やっぱり好きだな、このシリーズ。こういう人とのつながり方が憧れで、うらやましく、また読み返してしまう。
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あはっ! ゾンビーズ読むの3作目。今回も、あっという間に読み終わりました。本の中でしかありえない話だけど、毎度毎度ゾンビーズ達の活躍にはスカっ!とさせられるなー。
愛すべき山下よ、俺たちが退屈しないのは、おまえのおかげだゼ。
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タイトル通りのスピード感とテンポに乗せられて、あっという間に読み終えてしまった。主人公の佳奈子はごく普通の、どこでもいる高校生。日常に対して特に不満を抱いていなかったが、家庭教師の死、『ゾンビ―ズ』のメンバーと出会いを機に変わっていく。その様子は、萎れていた植物が、水をもらい生き生きとするような、瑞々しさがあって、気持ちがよかった。
「頭で納得できても心が納得できなかったら、とりあえず闘ってみろよ」
は、登場人物の言葉だが、私たちは「こんなもんか」「しょうがない」と思うことがなんと多いことだろう。
佳奈子のように、あることがきっかけで、当たり前と考えてきたことに対して、疑問を持つというのは、震災後の私たちに重なるものがあるな――と思ったりもする。
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友情、信念を貫く高校生もそーだけど、彼らを見守る母親が素敵だった。娘や息子を信じて、静かに見守る姿勢はなかなかできるものじゃない。「いろんな世界にダイブして、どんどん変わっていくのを考えるとすごく楽しい」と言うアギー母のコトバ好き。
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青春小説!
金城さんの本は読後がほんとにスカッとする!
高校生の女の子が、歳が近かったからすごく感情移入した。
ちょっと最後のほう涙が出そうになった・・・。
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ずっと読みたかったゾンビーズシリーズの三作目。
面白過ぎてページをめくる指が止まらなかった。
読了後の爽快感はたまらない。
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ザ・ゾンビーズ・シリーズ第三弾。
定番の流れで、やや無茶のある設定ですが、引き込まれました。
とある事件に巻き込まれた?女子高生が殻を破るまでの話。
フライ、ダディ、フライが良かったので、これも好きな流れです。
弱者が泣き寝入りするしかない世の中の仕組み。
そういったシステムへの疑問を投げかけています。
高校生の時に読んでいればまた違う感想を持ったのかな。
今は親目線で見てしまう自分に年齢を感じます。
何かに夢中になりたい時に読み返したい本です。
人間はいくつになっても変われる。そう信じたいですね。
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ザ・ゾンビーズシリーズの三作目にあたる作品。
フライ・ダディ・フライ→レボリューションNo.3→SPEED
と、順序を無視して読み進めてきたけど、どこから読んでも楽しめるのがいいところかな、と思います(*^^*)
簡単に言ってしまうと、女子高生が新しい世界へと飛び込んでいく話。
同年代の主人公だったこともあり、(最近まで女子高生だったし、同年代って言ってもいいよね?)また金城さんの文章が自分に合っていたこともあり、さくさく読み進めていけました。
今回もザ・ゾンビーズはむちゃくちゃにやってるけど、やっぱり爽快感があっていいなあ。
あと、ステキな台詞が要所要所にでてきて、いっそう本作をキラキラさせている気がします。でも、クサい言い回しじゃない。どこまでも爽やかな印象…かな?
……山下w
ネタバレになっちゃうとこれから読む人によくないかなーと思うので、内容に深く踏み込まないで書きましたー。
おそらくぼんやりした印象しか感じないと思うけど、気になったらぜひ本作品を読んでみてくださいね(^^;
すぐにさーっと読める。けど、どれも内容がペラいわけじゃない。やっぱり金城さんの作品、すきです♪
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クルマで脱出とかクサ過ぎる!あまりにクサ過ぎて、サイッコーに気持ちいい!キャラがたってきて、山下くんの悲惨さもコテコテで、楽しかったです。