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一般書の発売時から気になっており、映画も観たのでようやく原作を読んだが学士殿のくだりや安曇さんとのやり取りなど、こちらの方が自然で良かった。厳しい現実の中で己の進むべき道に迷い、暗中模索している主人公なのに読んでいてしんどくならないのは語り口が面白いからか、はたまた周りのキャラクターに味がありすぎるせいか。映画、原作通じて言えることはハルさんマジ天使!私もハルさんを嫁にもらいたいです(笑)
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待ちに待った文庫化。
即買いしました。
キャラクターも立ってて文章も読み易い。
文章量も腹八分目なので、サクッと読みたい時にオススメです。
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24時間365日対応の病院を舞台にした物語、主人公の医師が厳しい現場に直面しながらも、読んでいると何故か心がじんわり暖かくなるやさしさに満ちたストーリーです。幸せは足元にあるんだということも気づかせてくれます。
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心温まるいいお話でした。
最後の章に医師としての作者と人としての作者の言いたいことがぎゅーってつまってる気がした。
書き方が若干森見登美彦とかぶったのは私だけ!?
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魅力的な登場人物達が「医療とは何か」「生きるとは」の意味を問うこの小説。延命措置などに関しては身内が末期ガンになった時に話合った事だったので深く共感できました。
正しい答えなんか人それぞれなんだろうけど、私は一止先生の考え方に深く共感出来ました。お医者さんも生身の人間だからね。
けど、それくらい深いテーマだったけど、読み終えた後すごい気分が清々しかった。読んでよかったと思いました☆続編も楽しみ♪
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重い話もさわやかに書かれている。松本市というローカルな地方病院での話なので、それがまた良いのかもしれない。個人的にも松本市は好きな街、時々でてくる松本城も好きで、流れている空気が都会とは違いまた良い。大学病院の医局制度の問題など今の医療の問題も考えさせられながら、人の死と向かい合う医師とういう仕事の過酷さと喜びを教えてくれる作品。医師を目指す若い人に読んでもらいたい。
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勤務医の過酷な業務の中で、誠意をもって患者に接する主人公が、ユーモラスな淡々とした語り口調で描かれる。馬鹿にして読み始めたけれども、この淡々とした中に隠れた主人公の気概だったりとか、暖かさだったりとかが意外と良い。
学問をするのに必要なのは、気概であって学歴ではない。(P49)
その通りだ。
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ライトノベルなこと三浦しをんのごとく、萌え系なこと有川浩の如し。なるほど、当代きっての人気作家の要素を併せ持つこの作品に、世の人々の支持が集まる理由がよく理解できた。
確かに良心的な作品です。おいそれとは批判できません。
ああ、だがしかし。高評価に惑わされて大きな期待を持ってしまっていただけに、読み始めたときの落胆も大きかったのです。なんですかこれは。確かに良心的な作品なのですが、「ほら、いいこといっぱい書いてあるでしょ?感動的でしょ?優しいでしょ?」と、ネチネチ言い続けられているようでいたたまれなかった。洒落たつもりの台詞回しや、いらぬ感傷が多すぎて、読んでいる間中落ちつかず、これを高評価している世間から激しく拒絶されているような気分を拭うことができなかった。
って、相当ひねくれてますね。俺も。
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読み始めは、その独特な文体からイマイチかも、、、と印象を受けたけど、読み進めていくうちに惹きこまれていった。
2作目も必ず読もうと思う。
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「二四時間、三六五日対応」の病院で働く内科医、栗原先生が主人公。
医師不足と四十時間以上の連続勤務を抱えながら、様々な患者さんとの関わりや日々のお話。
最初、終末医療についてのお話だと思って購入したが、そういう訳でもなく、日々の話だった。(その場合もあるが)
やはり素敵なおばあちゃん、安曇さんの話は涙が出た。
こういうのに弱い。
主人公が夏目漱石好きという事で、文の感じも似た感じになっている。読みやすい。
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大学の医局に入らず地方の病院で5年の経験を積んだイチ先生。
彼の愛読書は草枕。漱石先生がすごく大好きでそんな彼の話し方はどこかおかしい。
その彼の細君、ハルやおんぼろアパートに住む個性的な友人。
病院で彼の周りにいる人もなんだかおかしい。
それでも、患者のことを本当に大切に思ってるイチ先生の姿は素敵でした。
どうすればいいのか?としっかり考えてその患者の望むことに少しでも近づけられるように…
安曇さんのストーリーは本当に泣けたなぁ。
終末期看護も経験させていただいたけど、私はここまで本気になれていたのか?
その人の最期を看取らせていただくときに私は何ができていたのかな…
本当にそんなことをずっと考えてしまいました。
今の自分にできることをこれから出会う人に対してできたらいいな。全力で。
あと、男爵がある場所一面に書いた桜。
あのシーン頭の中で想像しただけで涙が出てきた。
映画化は嬉しいけど、正直キャスティングに対して不満。
細君はばっちりなんだけどなー。
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病院を舞台にしたハートフルストーリー。
なんとなく帯とか評判に惹かれて読んでみました。
はっきり言って、予想は大きく裏切られましたが、久しぶりに優しい気持ちになれる本を読んだ気がします。
主人公が人間らしくて、必ず救いがあるわけじゃない現実がしっかり表現されてて、自分が周囲を大事にできてるかな、って思いました。
あとは、細君みたいな女の子になりたいな^^
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穏やかで優しい気持ちになれる心地よい作品。やっぱり素敵な奥さんが出てくるとキュンキュンして結婚したくなる。高度なマルチタスクを要求されるお医者さんという仕事の人間的要素を綺麗にくり抜いた秀作。丁寧なストーリー展開に魅力ある登場人物たち。そして随所に笑える箇所があることが素晴らしいエッセンスとなっている。
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主人公の語り口調が堅苦しく、でも暖かいヒューマンストーリー。映画がすでに公開されているので、ついそのキャストを思い浮かべながら読んでいた。あっという間に読み終わった。
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読み終えていい話だなあ、としみじみ。
登場人物たちが皆個性的でそして皆優しい。世の中いい人ばかりじゃないよ、とひねくれた考えを持つ自分ですが、この本を読んでいる間はそんな考えも消えてしまっていました。それだけこの本の登場人物たちの会話や行動が心の中に自然に入り込んできました。
作品全体に漂う優しい雰囲気がとても心地よかったです。
第10回小学館文庫小説賞
2010年本屋大賞2位