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大学の医局に入らず地方の病院で5年の経験を積んだイチ先生。
彼の愛読書は草枕。漱石先生がすごく大好きでそんな彼の話し方はどこかおかしい。
その彼の細君、ハルやおんぼろアパートに住む個性的な友人。
病院で彼の周りにいる人もなんだかおかしい。
それでも、患者のことを本当に大切に思ってるイチ先生の姿は素敵でした。
どうすればいいのか?としっかり考えてその患者の望むことに少しでも近づけられるように…
安曇さんのストーリーは本当に泣けたなぁ。
終末期看護も経験させていただいたけど、私はここまで本気になれていたのか?
その人の最期を看取らせていただくときに私は何ができていたのかな…
本当にそんなことをずっと考えてしまいました。
今の自分にできることをこれから出会う人に対してできたらいいな。全力で。
あと、男爵がある場所一面に書いた桜。
あのシーン頭の中で想像しただけで涙が出てきた。
映画化は嬉しいけど、正直キャスティングに対して不満。
細君はばっちりなんだけどなー。
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病院を舞台にしたハートフルストーリー。
なんとなく帯とか評判に惹かれて読んでみました。
はっきり言って、予想は大きく裏切られましたが、久しぶりに優しい気持ちになれる本を読んだ気がします。
主人公が人間らしくて、必ず救いがあるわけじゃない現実がしっかり表現されてて、自分が周囲を大事にできてるかな、って思いました。
あとは、細君みたいな女の子になりたいな^^
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穏やかで優しい気持ちになれる心地よい作品。やっぱり素敵な奥さんが出てくるとキュンキュンして結婚したくなる。高度なマルチタスクを要求されるお医者さんという仕事の人間的要素を綺麗にくり抜いた秀作。丁寧なストーリー展開に魅力ある登場人物たち。そして随所に笑える箇所があることが素晴らしいエッセンスとなっている。
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主人公の語り口調が堅苦しく、でも暖かいヒューマンストーリー。映画がすでに公開されているので、ついそのキャストを思い浮かべながら読んでいた。あっという間に読み終わった。
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読み終えていい話だなあ、としみじみ。
登場人物たちが皆個性的でそして皆優しい。世の中いい人ばかりじゃないよ、とひねくれた考えを持つ自分ですが、この本を読んでいる間はそんな考えも消えてしまっていました。それだけこの本の登場人物たちの会話や行動が心の中に自然に入り込んできました。
作品全体に漂う優しい雰囲気がとても心地よかったです。
第10回小学館文庫小説賞
2010年本屋大賞2位
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やっと読めた。評判通り、よい話だった。
私も、もし自分が治らない病にかかったら、本当の危篤はそのまま迎えたいな…。って、そんなの、健康体だから思えるのかもしれない。本当に自分に、或いは家族にそういう場面が訪れたら、どうしたいかは分からないかも。
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とても感動できる小説です。
ドーン!と来るわけではなくじわじわと
嫌みや人間の裏、ということではなく
今を素直に生きている人たちの優しさを
見れる小説かと思います。
と、まじめに書いてますが
何より主人公の奥さんであるハルちゃんが
とても魅力的でした。
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森見節を思わせる文体が楽しく、読みやすかった。
なにより登場人物の1人1人が生き生きとしていた。
医療に関しても分かりやすく説明してくれているので、小難しい感じは受けず、凄惨な感じも受けなかった。
医療に関するエゴは色んな医療に関する小説に書かれていることであるが、この方の文章で読むと、すっと入ってきて「これでいいのだ!」と思わせられる。
読了後、誰かに優しくしたくなる、そんなほっこり小説。
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NHKドラマ「マドンナベルデ」も夏川さんの作品だそうで…。この方は、24時間360日の病院に勤務されている中、いつ書いてるんだろう。
この物語に出てくる一止の奥さん、細君が可愛らしいです。可愛いだけではなく、気が利く。きっと夏川草介さんの奥さんも素敵な方なんだろうと想像を膨らませながら拝読させて頂きました。
映画化されるみたいですが、一止役が櫻井くん?? なんかイメージ違う!
細君役は、宮崎あおいちゃん!これは納得です。
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すっきり!心が洗われた。
まず主人公一止という人。
かなり面白い。
その古風な話し方での次郎や看護師たちとのやりとりは、思わず一人で爆笑。
一止に負けない個性的な登場人物。
次郎や看護師の他にも、ハル、男爵、学士殿、大狸、古狐。
みんな強者(笑)
だけどみんな優しくて、温かい。
そして何より日本酒‼
飲みたくなった。
一止の医者としての葛藤は、生きるということについて、深く考えさせられた。
本当に生きるということ。
延命することだけが本当に正しいのか。
送る側のエゴなんじゃないか。
延命の部分は違うけど、私自身考えたことのあるテーマだったからすごく共感した。
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文庫化したので読みました。
もうじき映画も始まりますしね。
医療物は色々ありますが、ゴッドハンド!とか医局内の権力闘争!とかではなく、淡々としていました。
…が、そこが良かったです。
これからは文明堂のカステラが涙なしでは食べられなそうです。
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あったかくなった。翔くんの映画と言う理由で手に取った本だけど、上手くいえないけど、そういう理由じゃなしに、読みたかったなぁ、なんて。
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文庫になるのを待っていました。
それぞれのキャラクターがなんだかほっとするような魅力を持ってるなと思います。
イチ先生は最先端医療を駆使するわけではないし、希代の名医でもないけど、患者さんの闘病生活を隣で一緒に歩いてくれる感じ。温かい優しさを感じました。
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とても読みやすかった。
読んだあと、気持ちがほっこりなるような優しい話でした。
イチさんやハルちゃんが大好きです。安曇さんの旦那さん素敵すぎます。2の文庫早く出ないかなあ。
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仲間は大切。赤の他人である隣人に全力でぶつかる事ができる。そんな関係は今どのくらいあるんだろうか。
個性豊かな登場人物が読んでいて飽きない物語だった。