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大変分かりやすく、タイトル通りにNPOで働くとどういう世界が待っているかが書いてあります。インターン・ボランティア・プロボノ・転職と、NPOになにかしらで関わりたい人にとっての入門書としてとってもいいかもしれません。
・優れた政策が生み出される際に重要なことは、メンバーにその制作によって影響を受ける当事者がまたはそれに近い人間が3割程度いることです。(23)
・現場で起こっていることを、さまざまな若者がいることをつたえるだけではなく、彼らへの支援の有無が“あなた”にとってどんな意味や影響があるのかを訴えなければならない。(48)
・事務曲調とは、山の向こう側までトンネルの開通を目指して一心不乱に掘り進む人間の半歩後ろで、落盤に備えた補強をし、安心して通行できる状態を作る、組織に不可欠な存在なのである。(89)
・ひとりで二つ三つの役割をこなさなければ組織は回らない。山本のように小さな組織で広く業務を担当していた経験があれば企業に限らずNPOでも大変貴重な存在となる。(96)
・支援サービスの質うぃ上げるためだめに専門知識や経験年数のある人材を採用するのではなく、若者の自立支援を通して目指す社会にまい進していくことに、情熱と揺るがない意志を持つ仲間を集める。そういう共同体であり続ければ、社会課題の解決の先はたどり着けないだろう。(101)
・NPOの仕事は問題の解決。薄く、広く、継続的に共感を集めることなんだよ。世の中に問題があるからNPOは産まれた。NPOが自分だけの力で問題を解決するのではなく、たくさんんおひとから共感を集め、かかわったひとの意識と行動を変えることもNPOの仕事。世の中で、NPOだけで解決できる問題などひとつもないんだよ。(139)
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「大卒だって無職になる」が「育て上げ」ネットの若者への支援を語ったものなら、こちらはNPO設立の経緯や多士済々のスタッフ、そして事業展開のための取り組みを明らかにした内容。
ますます学ぶべきものが増えて、ぜひとも直接お会いしたい思いが募りました。
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3年ほど前に工藤さんにお会いした。大学卒業間近の当時、新卒でNPOに参画することを伝えると、笑顔で覚悟はあるのか問われた記憶がある。今さらながら本書を読んで、あの時の問いの真意が分かったように思う。
これまで10年間の歩みをまとめたものであるが、NPOに携わる人にとって重要なヒントが描かれている。ひと言でいえば、関わる人の多様性と、それに惜しみなく投資することである。ここまで多様性を持ち得る組織には滅多に出会わない。
もちろんこれからNPOに携わる人や、子どもがNPOで働く親などにとって、とても参考になるのではないかと思う。
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「NPOを職業選択の一つに」という素晴らしいテーマを持って書かれた本。
残念ながら、テキストはつまらない。ネタが良いだけにおしい。