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帰宅部にだって青春はある。
ちょっとやんちゃな主人公の八木。
かなりやんちゃで、ケンカっぱやいカナブン。
金持ちで、ひきこもりぎみのテツガク。
3人が中学時代に繰り広げられる青春。
群れからはなれたカナブンだって、生きるところはあるはずだ。
読後感はなかなかさわやかなYA小説。
最近読んだものは、昔ながらの不良が出てくるものがつづいているけど、最近もそういう不良っているもなのかのなぁ。あまり、リアルじゃないかんじがした。
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全体的にもう少しといった感じかな…
2011.6.17
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私よりはちょっと(*^_^*)年下ながら、雰囲気は一緒かな、という時代の中学生男子の青春グラフィティ。
主人公の直樹、カナブン、テツガク、ウメの4人は、それぞれの事情から部活という中学生の大事な軌道をそれ、そして・・というお話。
千葉の田舎の中学で、教師を含む大人の理不尽さ、中学生同士のヒエラルキーや恋、など、設定としては重松清お得意の場(しかも、直樹が家庭を持ち、その息子を思うことにより自分の中学時代を振り返る、という二重構造だし)なんだけど、重松清の持つ“ねちっこさ”がさっぱりとなくて、うん、これが はらだみずき という作家の持ち味なんでしょう。
ネタばれ入ります。
直樹が野球部からドロップアウトした後、野球部員たちからの嫌がらせにはハラハラした。でも、なんかいい具合に底が浅くて(*^_^*)、二年になって組みがえがあったあたりで、たぶんクラスメートになったんだから、と、和解してしまえるあたりが、本来ならば大人だなぁという展開になるんだろうけど、私には、逆に子どもっぽさが幸いした、という感じに受け取れて面白かった。
ネタばれ終わり
一番好きだったのは、文科系男の子のテツガクが、彼らをモデルに映画を撮るところ。テツガクという男の子が好きだったせいものあるけど、映画「リトル・ランボーズ」を思わせる撮影風景で、これはきっと稚拙なりに、いい映画になるに違いない、と予測できるところが嬉しかった。
私の中学時代を思い出してみると、男の子たちとも普通に仲がよかったから、そんな、何を考えているかわからない、とか、子どもだなぁ、とかは特別思わなかったような。(教室で手裏剣ごっこをしている男子にはちょっとあきれてたけど)
でも、大人になってからの直樹の考えていること、はなかなか妻には理解しがたいだろうな、ということはよくわかる。ちゃんとわかるように説明してあげればいいのに、と思うのは、元女の子サイドからの見方なんでしょうね。(*^_^*)
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名字が矢木であるためにからかわれているらしい小4の息子、それを妻から聞いて中学時代の自分を思い返す父親。彼もまた、八木という名字で何度となく「山羊さん」「メエ~メエ~」とからかわれたことがあった。それが原因で、初めて人を殴った事。そして、それがきっかけで産まれた友人との中学時代を振り返る。
本当はやりたかった部活があるのに、学校の制約や理不尽な上下関係で帰宅部になるナオキ(矢木直樹)、スポーツ万能なのに帰宅部のカナブン(金崎文彦)、弱いけれど頭の良いテツガク(小島哲人)、ナオキが初めて殴った人物ウメ(梅木弘)。帰宅部4人組の中学時代を克明につづり、ナオキの現在へと結ぶ。
YAものかと思って読んだのですが、違うなあ。でも、良かった。
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著者の年齢が私と四つ違いという同世代なため生々しいほどリアリティがあった。「1年生は全員入る」事になっている部活動から脱落した四人の「帰宅部」ボーイズ達の青春グラフティ。いじめ・非行・不登校・恋。あの当時の中学生の子供臭さと背伸びの仕方がツボ。それだけに、著者とは別世代や女性が読んでどう感じるか全然判らない。
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ほろ苦い学生時代が思い出される一冊です。仕事で感じるストレスから一瞬の間、解放されます。
喧嘩する勇気も根性もなかったから、この本の登場人物のなかではテツガクのようなポジショニングだったのかな。あの頃は楽しいことだらけだったような気がします。本当はつまんないことや、嫌な事もいっぱい有ったんだけど。自分の記憶が美化されているんですね。
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『スタンド・バイ・ミー』に似た中学生の青春小説。
物語が始まって早々に、語り手の地味めな少年が同級生にパンチを食らわせていたので、ヒーロー願望の強い小説かと引きかけたが、我慢して読んだらそうでもなかった。
一人称であることや、おそらく若年層を読者に想定した文体であることなどのため、重厚さはないが、仕事の行き帰りにノスタルジーに浸りながら読むにはちょうどいい。
ゆっくり読んでも一時間半くらいで読むことができる。
語り手は、現在小学生の息子を持つ父親であるので、いまの30代から40代くらいの人には、不良だの番長だのと、懐かしい単語が満載だ。
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なにも無理して作者が知らない時代を青春小説の舞台に選ぶことはなかったのでは⁈
音楽は出てこない、恋も暴力もイジメも中途半端。途中に挿入される現代のシーンはさらに中途半端で、正直ちょっと冷めました。
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部活動をやめたことで野球部のみんなからいやがらせをうける。
あとをつけられてなぐられそうになる。ひとりぼっちの気持ちになる。中学に入ったばかりの僕にふりかかる理不尽な現実。
こんな目にあったらどうしようとおもった。友達って大事だな。
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クラブに入らずまっすぐに帰宅する中学生男子の青春ストーリー。
昭和の中学生が描かれています。「岸和田少年愚連隊」とはまた違った感じで染みました。いじめっ子、いじめられっ子が出てきますが、男の子たちは相手を尊敬する方法を喧嘩で学んで行くのです。
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〈内容〉真っすぐ家に帰って何が悪い。オレたち帰宅部にだって、汗と涙の青春はあるのだ。『サッカーボーイズ』の著者が描く余りものたちの新たな青春小説。
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――でも僕は、人生を楽しくする方法は、なにも学校が与えてくれるもののなかだけにあるとは限らないことに気づいた――
直樹、カナブン、テツガク、ウメ(後にテニスにハマる)の4人の帰宅部ボーイズの3年間を(さくっと)描いた青春小説。
「青春」という言葉を目にすると、どのようなことをイメージするだろうか。甘酸っぱい恋?友情物語?いろいろあると思うが、また全部ひっくるめて青春だと言う方もいるだろう。本書でも、恋、友情に纏わるシーンが出てくる。微笑ましくもあり、切なさも感じた。そう、青春っていうのはさ、切なさも帯びるよね。物語の中でも、最初は好き勝手ヤンチャなことをしてたボーイズだったけど、中学3年にもなると、進路を気にしたり、将来のことを気にしたりして、適切な言い方ではないかもだけど、彼らにとって本意でないであろう「普通の」大人になる階段を昇っていくのが感じられた。
文章の感じのことについて触れると、レヴォリューションNo.3や4TEENと比べて、本書からはイキイキ感というか躍動感というものが伝わってこなかった。そうゆう場面がないわけではないんだけど、なんかこう淡々としてるというか冷めた感じに表現されていたので、僕も淡々とページを捲ってしまいました。なんだろう。堅い気がする...。僕はこの著者の作品を読むのはこれが初めてだから、これがこの著者のスタイルなのかどうかはこれ一作では判断できませんが。登場人物と一緒になって青春したい方にはちょっとオススメできません。途中、成長期における中学生のダークな面も描写されているので、その場面を読むとこっちもどんよりしちゃいます。
ただ、冒頭でも引用してるように心に留めておきたいフレーズがいくつか出てくるので、みなさんもお気に入りのワンフレーズを見つけてみてください。
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青春小説。
こういう話って最後はきっとそれぞれの道ー、ってわかってるのですがそれまでの過程が愉しみではあるんですよね。
というか、スケートボードの件がとても好きでした。
いい友達ではあったんだろうなあ…。
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2013/2/12
913.6||ハラ (3階日本の小説類)
真っすぐ家に帰って何が悪い! サッカー部でも、野球部でも、不良でもないオレたちにだって、汗と涙の青春はあるのだ。
子育てに悩む父親が、自分の中学時代のことを回想するかたちで物語は進む。
人間だれしも大人になると昔のことはスッカリ忘れてしまっているようだ・・・。
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ヤギという姓を持つ親父の中学生時代の思い出話し。
ヤギとカナブン、梅木、テツガクの4人を中心としたケンカ有り、恋話有り、複雑な家庭環境有りの中で部活と映画が柱になる。
自分の中学・高校時代と時代背景がかぶっていて懐かしかった。