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久しぶりに京極小説を読みましたが、やっぱり時間がかかる!
面白かったけど、普通。
同じ理屈っぽい小学生なら「ペンギン・ハイウェイ」の主人公の方が好きやな。
比べるモンでもないけど。
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鋭いタイトルと装丁から、京極先生らしい前衛的先鋭的実験的な作品なんだろうなと、少なからず構えて表紙をめくりました。
どのくらい構えてたかっつーと、カテゴリ「SF」に入れちゃってたくらい。
『ル=ガルー』的な小説だろーと勝手に予測してたんだな。
が、実際読んでみると。
僕らは、破裂した。もう炸裂したかのように笑った。顎が外れるほどに笑った。転げ回り、のたうち回って笑った。だってあんなもの。そんなに喰えないよわははははははははは。って、通学途中にどうして大福をほほほほほほほほほほほ。(81p)
というような内容で。ずぇんずぇんSFではなかった。
いやあ笑った笑った。家で読んでて良かったッスよ。
語り手は内本健吾という昭和の小学校6年生。
おそらく昭和49~50年のお話です。(何故断定できるかというのは読んでのお楽しみ)
健吾には、ホマレとキョーノという親友……というか、秘密結社的同志がいます。
この3人、少々個性的なところはありますが、学校ではまあごくフツーの「その他大勢」的な小学生です。
が、実はこの3人にはある共通点がありまして、その共通点が日常生活に抱腹絶倒の事態をたびたび巻き起こし……という連作短編集。
この本では小学校卒業寸前で終わってるのですが、中学に上がってからの3人の活躍というか暗躍も読みたいなあーっ!!
あー面白かったー。昭和の小学生だった方はもちろん、平成の小学生だった方にも面白いと思うよ。
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薔薇十字探偵団の様な作者のギャグ路線作品であり、また、小学生の日常のみをただ単に描くという意味ではおじいさんの様な作品。良い意味で力が抜けたストーリーで単純に楽しくはあるが、そこは作者らしく小学生らしからぬ屁理屈っぷり。明らかに作者の少年時代の投影であろう主人公の友人と、オタクという言葉が発生する以前の普通の人とは価値観が異なり、笑いの壺がことなる友人たち、小学生の日常を描く。小学生の一人称語りである以上、余りに大人びた描写や表現については、物語の最初から、小学生の表現力ではわからないから、大人に分かる様に書き変えているということで、それは、そういうものだと定義付けてしまっているので、突っ込みようがない。薔薇十字探偵の様な余りに破天荒な人物は登場しないが、それぞれに語られる全く物語に関係のない通行人から端役まで、筆者にして、如何にもさもありなんという表現で実に楽しい。
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ごく普通の小学6年生男子3人の日常を描いた7つの連作短編。馬鹿な事を楽しもうといろいろ企むのだが自分のツボとは違うのか正直面白くないし、3人にも共感できなかった。最後くらいか笑えるのは。でも、著者らしい小学生の理屈が語られてるとこは良かった。
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帯表
恋なんかしない子供だっているのだ。
美しくて輝いていて素晴らしくて瑞々しくて神々しい時代をして青春と呼ぶのなら、そんなものはない。
帯背
均せば普通だ
ソノ一・三万メートル -小説すばる二〇〇九年五月
ソノ二・たった一票 -小説すばる二〇〇九年八月号
ソノ三・月にほえろ -書き下ろし
ソノ四・団結よせ -小説すばる二〇〇九年十一月号
ソノ五・けんぽう -小説すばる二〇一〇年二月号
ソノ六・ひょっこりさん-小説すばる二〇一〇年五月号
ソノ七・屁の大事件 -小説すばる二〇一〇年八月号
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語り手の主人公とその悪友二人が小学生という、京極先生の新しい語り口が楽しめた。
おいこいこんな弁が立つ小学生いないだろう、とツッコミたくなる程の京極先生ばりの薀蓄を持った3人組だが、物語の冒頭でその理由が明かされているのでそこはご愛嬌といったところか。
そして明確な時代と場所の設定の描写はされていないものの、そこかしこに漂う昭和中期のノリといおうか、雰囲気がたまらなく懐かしい。
仮面ライダー、ウルトラQなどの特撮ネタも多用されているのでファンはニヤリとしてしまうかも。
また小学生が主人公なだけあって、彼らがワイワイ騒いでいるのは屁のことだったりととんでもなく馬鹿馬鹿しいことばかりなのだが、そういえば自分が小学生の頃も似たような事件があったなぁと思い出してしまった。
とにかく馬鹿なことを多いに謳歌し、時にはまずい場面も馬鹿馬鹿しく乗り切る彼らの、何事も笑い飛ばして日常を楽しむ強かさが痛快なお話。
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確かに小学6年生の1年間の思い出話だ。のらりくらりとした文章は「豆腐小僧」よりもさらにのらりくらりと前に進むようだ。しかし騙されてはいけない。これは京極夏彦の文章だ。京野を京極堂つまり中禅寺秋彦、矢島を関口巽、語り手である内本健吾を榎木津礼二郎と見なせば「百鬼夜行」シリーズに重なる。物語の進め方もやはり重なり、最後にすっとすべてが晴れる。お見事。
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昭和時代の小学6年生たちの平凡な日常。
目立たないようにしているが「馬鹿」なことが大好きで、根本的な倫理観はあるもののちょっとした嘘は平気でつき、面白ければ友達をも陥れる、そんな主人公と「馬鹿」好き仲間の物語である。
小学生といっても溌剌としたところはまるでなく、京極らしい理屈っぽい語り口で馬鹿なことを延々と語る。くだらなさ炸裂の内容であるが、個人的には自分も昭和の小学生だったのでノスタルジーを感じて楽しく読めた。
ただ、くだらないのはいいのだが語りすぎ。くどい。普通の小説ではこの語り口が京極の魅力でもあると思うが、馬鹿な話の時はもうちょっとあっさりしていてもいいのではないか。
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昭和40年代くらいの小学生の小学生だからこそくだらなくて面白い日常生活のお話。文体は京極夏彦らしさ一杯。
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淡々と過ごした少年時代を彷彿する出来事が起こるのかと期待したが、何のこともなく「だから何?」の作品…
個人的には喜怒哀楽に欠ける平凡な少年期を綴っているだけで、面白みがなかった…
ちょと期待はずれの1冊でした…
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面倒くさい子供たちだな、と思いながら読んでいて、終盤のひょっこりさんで急にツボにはまった。あはははは。
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「これは俺だ!」
40歳以上でそう思った人は挙手! ハイ! ( ゚д゚)ノ
中善寺並に理屈っぽい爺の次は中善寺並に理屈っぽい小学生ですか ヽ(゚∀゚)ノ
まぁ、馬鹿です。理屈はこねるけど馬鹿です。
そして、主人公や京野のまま齢を重ねると、それなりに社会ト折り合いを付ける大人になるが、中身は馬鹿のままだから、やっぱりへんてこなあだ名を付けたりマン・ウォッチングを仕事場でやっていて、一人クスクスと笑う気味の悪いのができる。
そうなってしまった人、挙手! (゚Д゚)ノ ァィ
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http://takotakora.at.webry.info/201107/article_13.html
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病院の待合室で読んでいる際に不覚にも吹き出してしまった。妙に笑いのツボにはまるのだが、そんな自分はちと嫌だ。相変わらずの京極節でとにかくくどいし、おまけにくだらないのだ。今回はネタが小学生の男子なので、くだらなさはまた格別。だがやっぱり面白い。
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男子小学生が語る自らの学校生活。
語る言語が小学生語でない。大人の言葉で語る……
私の知らない難しい言葉を使う小学生!!
そんな言い方をする小学生なんか居る訳ないじゃんと思いながら
ふむふむ 男子小学生ってこんなふうに考えるのねと面白がってしまう。
彼らが感じたり考えたりすることを、理屈にするとこうなるかもね
「おじイさん」のあとに読んだからか、男子小学生もおじいさんもそれほど変わりがないような気がしてしまうのはなぜ?