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本屋で偶然手にして、ちょっと高いけど買ってみました。
査察官の日常にびっくり。「吉野家の牛丼」の大ファンで「新橋の最後の牛丼」にも並びました。あの狂牛病の裏でこんな世界があったなんてびっくりです。株価を自由に操れた人はどんなに儲かったのだろうか?それを追いかける査察官の姿が見えるようでした。
ところで、書いてある内容はフィクションなの?ノンフィクションなの?読んでいるうちに頭が混乱しました。
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「マルサの視界」面白いです。国税査察官の内偵活動の一部を知ることができた本です。脱税の端緒をつかみ、パズルを解いていくシーンはドラマを見ているようで、どんどん引き込まれていきました。私は職業柄よく理解できましたが、一般の人には難しい部分もあるかもしれません。でも、映画「マルサの女」以来、久しぶりの「本当のマルサ」かも・・・
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本当にマルサの仕事は大変なんだなと感じた。夜討ち朝駆け、嫌疑者がATMに立ち寄るのをひたすら立ちんぼして待つ。時にはゴミ袋をあさり、シュレッターされたゴミをパズルのように組み立てて、状況証拠を積み重ねる。土日出勤あたりまえ。盆正月もないそうだ。
そんなに大変な仕事を頑張ろうとするモチベーションはどこからくるのか?
公務員だから給料も安かろう。自分の所属する部署が、ドボンと言われる立件ゼロとなって恥をかきたくない、という気持ちがあると書かれていたが、そういうプライドで日本の公務員制度は守られているんだなと感じた。
そこそこ楽しめた。
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「マルサの視界」読み終わりました。とても面白くビックリする世界でした。株価を操縦して巨万の富を得た者の脱税。お札に巻いた帯封から脱税者に迫る査察官。デリヘルの影のオーナーが発した「どうしてここが分かったんだ!」が印象的でした。ブラボー!マルサ!
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国税局直轄 トクチョウの事件簿 よりリファレンス。著者がトクチョウに配属される以前に配属されていた、泣く子も黙る「マルサ」の仕事。
マルサといえば伊丹十三監督の「マルサの女」で一躍有名になった、というのは本書でも触れられている所であるが、面白いのが、映画には出てくるが実在はしなかった張込み専用車両が、かなり映画に迫るスペックで導入されたというエピソード。
正直者がバカを見ない制度の実現のため、昼夜を問わず「狩り」に全力を注ぐ税務署員の皆さんのなかで、特にマルサという部門は徴税だけではなく、刑事立件を視野に入れた対象を取り扱う。
従って、強制捜査の実行前には、相当シビアな議論のもと調査にむけた内部検討会を経て承認が降りるわけだが、グズグズ出来ない、周到な対象であるほど推論の範囲を越えられない。でも調査実行を指示できる権限者との信頼関係で仕事が出来上がっていくストーリーがカッコ良かったです。