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養老先生が、子供たちの質問にひたすら答えていく形式の本。なかなか面白い質問するなーというものもあれば、とんでもないことをいうものもあった。養老氏がそれらに、笑いながら答え、怒りながら答えている様子が目に浮かぶようだった。ある程度の頭脳レベルにある人間に答えるのと違って、子供の質問に応えるのはある種の工夫が必要であることがよくわかる。
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図書館の子供向け本棚に。以降は本からの引用です//わかるというのは、もともと自分の中にわかるだけのものが、ループの繰り返しによりできあがっていて、それを外から説明されるからわかるんだ。入出力。体を動かす。ミラーニューロン。秩序活動のゴミ処理。世間と自然の2軸。言葉。同じって機能。我慢を覚えるには、自然と付き合うしかありません。プロセスをたどれるような事をしたほうがいい。感情というのは、比喩的に言えば情報の重み。目標がはっきり固定されないときに、ものごとに意味がないんじゃないかって考える。人間というのは、本当はとても処理しにくいものなんだけど、情報にしちゃうと処理しやすい。
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「バカの壁」の著者で、東大医学部卒の解剖学教授 養老孟司さん。
その養老さんが、少年少女から送られた質問・相談に答えたものをまとめました。
「バカって治るんですか?」
「頭いい子は運動できなくて、スポーツ得意な子は勉強できないのはどうして?」
「こころはどこにあるんですか?」
素朴な質問、深い悩みがたくさん寄せられます。
~でしょ。~だよ。といった断定型の話し言葉で、
次々と答えやヒントを提示していく養老さん。
どんどん言い切ってくれます。何でも答えをくれる頼れる大人。
こういう人には弱いよね。
でも言ってることは、分かり易く、共感出来ます。
「問題はボタンひとつで簡単に報酬(結果)が得られるものばかりになったことだ」
つまり物の道理が判らなくなっているということです。
確かに洗濯も料理も移動も、ほとんど手足を使わない便利な世の中。
情報処理能力は高いけど、犬小屋ひとつ作れない頭でっかちになっているかも。
「ぐだぐだ言う前に、自分独りで一からやってみろってんだ!」てことです。
「人間社会しか見てないから窮屈に感じる。人は自然界の一部に過ぎない。」
他人のことなんて理解できるわけが無い。だから自分を判ってもらえる筈も無い。
こんな人間社会が全てだと思ったら、そりゃ息が詰まります。
今日は天気が良かったとか、星がきれいだったとかそんな話してみませんか。
たまには無心に農作業でもして自然の中で体動かしませんか。
結局バカなおとなとは、何でも知ってるつもりで、
他人同士が気分よく暮らすための心遣いを持たない人のことかな。
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興味のあった養老孟司、大好きな100%ORANGEの挿絵。子どもの質問に、養老氏が痛快に答えていき、面白い。分かりやすい脳科学、便利な現代社会の代償、生死とは…。至るところで「身体を使って田舎で農作業でもすればいいと」ばっさり斬る様に少し笑ってしまったが、それがきちんと裏付けられたアドバイスなのだから素晴らしい。
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子どもの質問に養老さんが答える本なんだけど、けっこう面白く読めた。とどのつまり、自然の中で生きろと言いたいのであろう、このおじさん。
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身体を動かして自然に触れることが「バカなおとな」にならないために必要と説かれている。
確かにそうかもしれないけど、それだけで全てを解決しようとしすぎているような気がする…。
「人間だけが世界じゃない」という所は納得。
世界はもっと広い。
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我が家の養老ブームにのっかり2冊目。
自分は養老先生の語り口調にはちょっと苦手なところもあるので、そろそろお腹いっぱいかな。
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子どもの質問に答える本。
ときどき養老さんがキレ気味で答えるのが面白かった。たとえば「キミね、算数なんて、ホントは、わからないはずがない。ばかみたいなもんなんだ、あれは」など(笑)子どもの質問を通して、背景にいる大人に怒り諭す本でした。
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サラッと読めて、でも内容はなかなかに深い本シリーズ。おとなが読んでも十分に楽しめるものが多く、好んで手を伸ばす。本書は、中でも養老さんの手になるもので、内容もズバリ、バカなおとなにならないために。おおかたが、田舎暮らし推奨っていうところに収斂される気が。