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「高橋尚子ジョギングコースガイド」
TBS人気スポーツ番組「S☆1」から生まれた「RUN百景」待望の書籍化。
現役を引退してから、より純粋に走ることを楽しんでいるように見える高橋尚子氏によるジョギングコースガイド本(TV番組の「S☆1」から生まれた「RUN百景」の書籍化)です。
春夏秋冬と季節ごとに彼女がお勧めする計16のジョギングコースが紹介されています。主に日本の各所がランニングコースとして選ばれているのですが、唯一海外があります。それはハワイ・ワイキキ、それに季節は冬なんです。
てっきり「夏のハワイでゆっくりと走りながらたくさん汗をかこう!」のような感じで紹介するのかなぁと思っていたんですが、全く違いました。やはり冬の季節とハワイの組み合わせが良いようです。
また、この本を読んで驚いたことは「意外と各所に休憩スポットがたくさんある」ということです。例えば「皇居のランニングコース」ガイドでは「アシックスストア東京」が紹介されてました。「おいおい、店でしょ?」って思ったんですが、実はシャワー付きロッカールームがあるらしいんです!ということはシャワーを使って良いということなんでしょうか?走ってきてびしょびしょ気味(私は非常に汗かき)の男がアシックスストアに入ってシャワーを借りるw??いやぁ、私には度胸の問題で出来そうにありませんw
一番印象的なコースは「岐阜の尚子コース」ですね。私は高橋選手が五輪代表に選ばれる前あたりから彼女の存在を知りました。そして彼女は始めから優れた成績を残し続けて、五輪代表に上り詰めたわけではないということも知りました。となると彼女が長距離初の日本人女子金メダリストになれた理由の1つはやはり継続的な努力を続けたからだと思います。
そんな継続的な努力が生まれたのがこの尚子コース。彼女が高校時代に走っていたコースだそうです、距離も約3kmなので、当時の監督も練習メニューが組みやすかったことでしょうw。きっと3km×3本とかやっていたんだろうな、と思うと「あぁ~」という感じですw
そして「自分だけのコースをたくさん持つ」という彼女の意見は非常に共感できます。私も中学高校と陸上部で長距離もやっていたんですけど、やはりコースが毎回同じだとなかなか気分的にも良い感じになれず、マンネリ化⇒タイム遅く⇒疲れ増、によくなっていました。それゆえにたまに練習コースを自分で変えたり、部活でコースが変わるロード練習になると(距離が長くとも)やる気も出たものです。後に短距離に徐々に逃げていったわけですがw
走ることを始めるきっかけになれる本だと思います。やはり走った後がなんともいえないんですよね。また自分で勝手に記録を作って抜こうとする一人ゲームもやや面白いですw