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『扉は閉ざされたまま』の碓氷優佳が再び登場。倒述ミステリーのドキドキ感が好きなのですが、前作(?)と比べるとイマイチだったかなぁ。主人公が「被害者になりたがっている」という設定は今までになく斬新で面白かった。
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『扉は閉ざされたまま』に引き続きおもしろいです。
なんともいえず個性的です。
探偵役の碓氷優佳は正直あまり好きじゃないのですが、切れ味はいいんです。
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後、半年の命と知った日向(ソル電気社長)は、以前自分が殺害した共同創始者「境」の息子に殺される事を願った。
また、境の息子(梶間)も時を同じくして、父殺害の真相を母から聞かされ、日向への復讐心に燃えていた。
箱根の保養所で、日向は様々な仕掛けを施し、梶間も着々と殺害計画を進行していく
・・・・・・・・・
友人から、殺害されたい人と、殺害したい人がいて、ある女性の出現で、その計画が悉く潰されていく話。
と聞いていたので、なんとなくドタバタ劇を想像していた。
気持ちよく裏切ってもらえた。
だけど、消化不良!!!!
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やっぱりこのシリーズは碓氷さんが異端すぎて浮いてる気がする。
それが狙いなのかもしれないけれど、設定が良かっただけに、何だか惜しいような。
彼女が少しでも苦戦する様が見たい。
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設定は秀逸だけど、いかんせん話が進まなさすぎ。じっくり行間を読むほどの感慨もなく、ちょっとツラい。だからラストが、余韻ではなく消化不良に。
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ありがちな設定な上に犯人も動機も序盤で分かってしまうので、「いつ」殺されるかというだけで話が引っ張れらてる感があります。終盤も前作と同じパターンで探偵役の優佳が対話で真相を暴いていくだけ。快刀乱麻の謎解きじゃなく、全てのシナリオを知ってる作者自身が問い詰めていく感じで、まったくスッキリ感がありません。
しかも前作から優佳の人間性がキライな私としては、さらに嫌な感じ。結末もスッキリしないので不完全燃焼です。
時系列は『扉は閉ざされたまま』の後数年後のようなので、前作主人公、伏見のその後もうっすら優佳の台詞から読み取れます。気になる人は読んでみてもいいかも。
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扉は閉ざされたままの続編。碓氷優佳の推理は悪魔的と形容したくなる相変わらずの鋭さ。ただ、碓氷優佳が人として好きになれないんだが...
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碓井優佳シリーズ第二弾、そして前作「扉は閉ざされたまま」に続く倒叙モノである。
前作において、犯行を犯人視点で語り、それを優佳が推理していく流れの中で一つの謎が最後まで読者を引っ張る役目を負っていたのであるが、今作はそもそも犯罪が発生しない。設定自体に相当な無理を感じた。
それでも探偵役優佳は、犯行を未然に防ごうを活躍するのだが、どうにも魅力に欠けるんだな…妙齢の女性であるものの、超絶美女ってわけでもないし、普通のちょっと頭のよくて性格もよい女の子くらい?もう少し個性の面で味付けの濃さがあったほうが好きです。
まぁそれほど面白くないわけじゃないけど、刺激には乏しい。おそらく石持氏は倒叙モノへの思い入れがあるのでしょう、第三弾も出てるようなので期待したいと思います。
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先に読んだ本よりはまっとうだったけれど、
ちょっと、それでも読後感がさっぱりしなかった。
気持ち悪かったのはなんといっても、
人を殺すように仕向けるメンタリティ。
そのくらいできないと経営者として成功できないって、なんだそりゃ。
探偵役の女性もしまいには、殺人を止めたいのか
自分が見ていないところでなら潔く戦えとかなんのこっちゃでした。
小さなほころびが犯罪を(まだ犯罪未満だけど)防ぐというのは、
いつもの石持節でよかったのにな~。
あまりに倫理的でない状況を軽く受け容れるメンタリティに、同調できず・・
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「扉は閉ざされたまま」の後続(話が続きではない)ということで
探偵役が同じ碓井優佳ですね
お得意の閉じられた環境(会社の保養施設)で
6人+ゲスト3人の9人が登場人物
倒叙ミステリになるのかな 最初から犯人・・というか仕掛けは判っている話
結構楽しみにして読んだわけですが・・
うーん>< 期待ハズレ・・
序盤からして ワクワク感があまりないです
よく言われてることだけど 殺人の動機っていうのが
まず「へ?このくらいで?」って リアリティに欠けるんですよねー
あと この碓井優佳っていう探偵役なんですけど
前作でも性格とか美化しすぎてるよなーって思ったけど
今回にいたっては 印象も薄く 人間味も感じられませんね;;
一般の評価はわからないけど これでまた後続作出たら 凄いなと思う
あとは脱ワンパターン希望てとこですかね
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ちょっと物足りなさを感じざるに得なかった。
題材は面白いと思っただけに、期待したのだが…
淡々と進んでいく推理の中に、1つくらい予想外な事があったら…
と思うのは贅沢すぎかな。
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優佳ちゃんがとにかく嫌いです(笑)
人間性にリアリティなさすぎ。
こんな人いないでしょってだけでもう、感情移入できない。
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わたし、この女(優佳)嫌いだわ。
いきなり何を書くんだって感じですかそうですか済みません。でも読み進めるにつれ、どんどん嫌いになっていったから仕方ない。嫌いというか、怖いから嫌だ、に近い。話自体は面白くて好きだけど、ちらちらと優佳の顔が脳裏に思い浮かぶたびにイヤーな感じになっちゃうんだよお。
ひとまずあらすじ。
発電システム等の世界的メーカ、ソル電気の創業者、日向貞則は癌で余命幾何と宣告され、どうせ死ぬなら、と今は亡き同志の息子、梶間晴征に殺される道を選んだ。梶間には彼を殺す理由があり、日向は死にたがっている。果たしでとうやって相手に気付かれずに、また会社に傷をつかせないよう完璧な殺人を遂行させるか――。日向がとった行動とは――?
そして舞台に選んだ保養所での研修で、ゲストとして招待した三人のサクラの一人、碓氷優佳がゆるりと歯車を狂わせる。
初、石持さん。面白くてドンドン読んでいこうと心に決めた。
まず結果ありき、の話で、何にも情報がない――日向に残された日が少ないことも解らない状態で、殺人が起きたことが告げられる。ああ、これはその殺人事件を解決させる話なんだ、という先入観一が生まれ、続く本章に入ると、事件が起きるまでが紹介される。そこで日向が死んだのか、でもその日向は殺されたがっている。――ん、どういうこと? と疑問に思ったが最後、一気に読んでしまった。
正直、日向が殺されたいと思ってる理由が納得できないし(ネタバレになるため書かないよ)、ただがんで死ぬのが怖いのを取り繕ってる風に聴こえてしまったのは果たしてわたしだけ? でもね、そんな共感云々は抜きにしても、日向の人間性は会社を一流と呼ばれるまでに押し上げた人独特の魅力と風格がある。でも梶間が所詮駒だと思うと馬鹿らしいんだ、すべてが。魅力と風格が幻だったの、と思ってしまう。
でも面白い。
研修の内容もなかなか興味深いし(実際そんなことが行われていたらぞっとするけど)、呼ばれた社員四人の気負い方、反応も楽しい。なかなか自由な時間が取れないと内心焦る梶間もその理由が色恋沙汰となると、滑稽じゃない。
でもね、全てが優佳の手中にあって彼女がコントロールしていると思うと、ぞっとする。日向の「自殺」を阻止しようとしているのは早々に見当がついて、日向が邪魔されたことを気付くたびに梶間に感じた滑稽味と似た思いを抱いてたのしくなる。でもさ、それ以外のモロモロも時にはしつこいくらいにえぐり込まれると、怖い。重罪を防ぐために、彼女は小さな犠牲を気にしない人間なんだろう。ぞっとする、というような感想を日向が抱いた意味が読んでいて解るのだ。
事件を解決していく、というものではなくて、優佳の結論に至るまでの思考が語られる。もちろん日向の意図は彼からの視点で語られている個所に述べられているから、答え合わせも出来るのだ。
鎌をかけたりハッタリを飛ばす、といった展開は好きだけれど、「完璧」な彼女だからこそ、一貫して論理を選んでほしかった。
そしてラスト――からのループ。
果たして結果は――?
何気に作者からの挑戦状が叩きつけられている��! 終わり方、個人的には超好み!
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うん。良かった。期待通り。
非常に石持浅海さんらしいミステリーだと思う。
これだから石持作品は外せないんだよねぇ。
ソル電気の創業者日向が余命半年の宣告をうけて考え付いたのが、自分を親の仇と恨む同社社員である梶間に殺させること。
しかもその計画を当の梶間にも悟られず、さらに完全犯罪にすべく日向自らが舞台を整えていく。殺される者が殺す者の為に。
しかし、全くの第三者である碓氷が日向の思惑を読み解き殺人を防ぐために舞台を一つずつ壊してく……。と。
最後までハラハラドキドキ。
心情的にはもう殺させてやれよと。
碓氷さん邪魔しないであげてよと。
そんな気持ちで読んでましたよ(笑)
終わり方も好き。最後まで楽しめる。読後の余韻もいい。
まさに石持浅海!な本でした。
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碓氷優佳シリーズ、その2
殺されたい人と殺したい人のお話
殺人をする予定があるなら
読んで損はないかと思われます