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ビッケのお父さんは、バイキングの族長で荒くれ者達を率いて海に乗り出します。ビッケはその正反対で小さく臆病、血なまぐさい戦いではなく、素晴らしい知恵で困難を乗り越えます。ユーモラスでもあり小さな子どもも楽しめる冒険の物語。自分で読むのは中学年くらいから。続巻6まであり。
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子どもの頃アニメで見た記憶があります。絵があまり好みではなかったので続けてみた記憶がないのですが、頭のいい子どもが事件を解決していく風な内容だったかと・・・
いつの時代でも子どもが知恵を出して大人たちをやっつけるお話は、子どもたちをワクワクさせますよね。
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ずいぶん前に旧版で読んだ。新版が出ていることは知っていたけれど、図書館で見かけて読み直すことに。
大きさが少し小型になって、手に取りやすい。字の大きさも、ちょっと大きくなったような気が?
お父さんのハルバルはバイキングの長で力持ち。ビッケは、まだ子どもで体も小さいし、暴力は大嫌い。でも、知恵を働かせてバイキング族のピンチを救います。
バイキングらしく近隣の国々に略奪に出かけていくのですが…。
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子どもの頃アニメで見ていたものの、ストーリーは記憶になかった作品。最近ヨーロッパでアニメ映画になったようだと聞いて、改めてストーリーを知りたいと思って本を手に取った。
小さく力もないビッケはバイキングとしては確かに異端なのだろう。でも、そんなビッケが、大の大男たちを手玉に取る様は痛快!
子ども時代に読んでおきたかった。
小学校中学年くらいからは読めそう。
ちょっと吉四六さんや彦一さんに通じるものがあるとような気がする。
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♪ビッケ ビッケ ビッケ ビッケ♪
♪楽しいバイキング~ 小さなバイキング~♪
…という歌のアニメを放送していましたがほとんど見ていませんでした。
キャラクターは有名だったので、あの髪型(おかっぱ)の人は”ビッケ”という渾名になったりしていました(笑)
***
ビッケは逃げていた、怖ろしい狼から!
スウェーデンの海沿いのフラーケ地方。ビッケは勇敢な族長バルバルの一人息子で、将来は勇猛果敢なバイキングとしての働きを期待されている。
しかしビッケは身体は小さく戦いは嫌いだし敵は怖い。でもその分知恵が回る。
猪突猛進なお父さんのバルバルさんは、ビッケが力の弱い事は不満だけど、その知恵と愛嬌を可愛がっている。だってバルバルさんが商人に騙された時も、親子で石運び対決をした時も、幼いビッケは知恵で乗り越えたんだから。
それにバルバルさんは、強い奥さんのイルバさんには頭が上がらないんだ。
バルバルさんは、自分のバイキング船でビッケを初航海させることにした。
乗っているのは勇敢なバイキングたち。バイキングは強いぞ!大きな町にはお金があるぞ!ちょうどいい城があったら攻め落とすぞ!絶体絶命になったら勇敢に戦って死んで高名を遺さねば!
そんなバイキングたちにビッケは知恵を働かせる。「すぐ死ぬとか言わないでちょっと考えようよ」そしていつも良い知恵を出してきた。
みんなが牢屋に閉じ込められたときは、魚の鋸(ノコギリエイ?)で格子を斬って脱出。
数人のバイキングがお城の捕虜になったときは、城に見習い小僧として入り込み、牢番や道化師たちと仲良くなり鍵を盗んで逃がした。
せっかくの宝を税徴収されそうになったときは上手い隠し場所と徴収役人たちの誤魔化し方を考えた。
ただただ乱暴な別のバイキング一味に追われた時だってビッケの知恵で逃げ切った。
こうしてバイキングたちとビッケの航海は進んでゆくのでした。
***
児童文学ですが、バイキングの働きやルール、地域ごとの特徴、当時の街の様子などが感じ取れます。
ところどころからただただ「かわいい・愉快」だけでなく、戦いに対する反対表明もあるのかなとも感じました。バイキングたちが他の土地に遠征し、「城があったら攻め落とすのがバイキングだーー!女の人にだってもてるんだぞ~~」なんて言っていますが、大人目線では、いやそれもててるんじゃなくて…とか、戦争やらその後の混乱やらを考えてしまいますからね。
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2016.8月
なんか一休さんみたいだ。イラストも装丁もかわいい。これは子どもに読んでほしいなあ。もう少し大きくなったら少しずつ読み聞かせてあげたいな。
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8-11世紀にデンマーク、ノルウェー、スウェーデンにいたという海賊の話。知恵あるビッケがスマートに物事を解決していくのが楽しい。
が、「エルマーの冒険」みたいな、先の読めないドキドキ、意外な発想、笑える愛しいキャラ、みたいなのが少なかったかも。
ビッケ以外はほぼおじさんの話だから、なんか、このおじさんたちがあまり好きじゃなかったのかも。
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ビッケシリーズの第1巻.小2の子供に.自分では読み始めなかったけれど、読み聞かせを始めたら「読んで読んで!」とせがまれ、後半3分の1はひとりで一気に読み切った.賢いビッケとおバカだけどチャーミングなバイキングのやり取りが面白い.
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子供の頃見てたアニメの原作。
wikでみると案外忠実にアニメ化していたようだ。
あの頃が1番いい時代。
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有名どころ、読んでみたくて借りました。
ビッケは、バイキングの男の子。
族長で勇猛なお父さんのハルバルとは正反対で、ビッケは臆病ですが、よく頭が働き知恵があります。
今年の夏は、ビッケもバイキング遠征に行くことになりました。
原書は1963年発行、シリーズ1冊目。
表紙を見るかぎりは性別がわからないビッケですが、男の子でした。
いきなりオオカミに追いかけられて逃げているシーンからはじまり、すぐにビッケの賢さがわかります。
奴隷のこと、海賊の人殺しのことなども少し出てきますが、現代に満ちている刺激ほどではないのだろうと思います。
お父さんのハルバルの勇猛なエピソードも、お母さんのイルバから実はちょっと情けない結果だと暴露されてしまって、笑えます。
数々の危機をのりこえるビッケ、冷静ですごいなと思います。
大人の鼻を明かすような指摘も少しあり、「いいぞ」と思ってしまいました。笑
冒険や海賊好きな子、おもしろい本を探している子に。
性別に関係なく楽しめると思います。
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「今から千年ほど昔、スウェーデンやノルウェーの海岸には“バイキング”とよばれる人たちが住んでいました。船で遠征しては町をおそい、人々からおそれられていました。そんな男たちにまじって、力ではなく、知恵でたたかった小さなバイキングがいました。世界じゅうで愛されるビッケの、はじめての冒険の物語。」
〈ルーネル・ヨンソン〉1916〜2006年。スウェーデン生まれ。児童文学作家。ドイツ児童図書賞受賞。作品に「ビッケと空とぶバイキング船」「ビッケと弓矢の贈りもの」など。
「ビッケはバイキングの族長の息子だけど、暴力はきらいだし、力は弱いし、オオカミもこわい。でも、頭をつかうぞ。石運び競争は投石器をつくって勝ったよ!
シリーズもの、続き5冊あり。」
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介)
・争いを好まない、親切で利口な主人公。
血気盛んな大人たちのなかで、大正的に一人冷静に知恵を巡らせるビッケが素敵。周りもビッケを頼るようになる。
・ビッケが相手の気持ちも読み取りながら見事に解決する姿がおもしろい。
・章ごとに話が完結しているので読みやすい。
2巻は長編。
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子どもの頃、テレビアニメで放送された小さなバイキングのビッケが好きでした。
大人になってから、図書館でビッケの冒険物語シリーズを借りて読んでいたら、その数年後に新装版が発売されて嬉しくて購入していきました。
全6巻。オシャレな装丁ですよね。
ビッケのお父さんのハルバルは、フラーケ地方をおさめる族長で、偉大な戦士、槍投げが得意です。
お母さんのイルバは、肝っ玉母さんといったところでしょうか。笑「けんかはだれだってできるわ」「でも、上手に危険をさけるのは、頭が働かなくてはできないことよ。」と言います。力勝負のバイキング達の中で、心優しく賢いビッケが皆んなの力になって助ける楽しく愉快なお話です。
作者紹介
ルーネル・ヨンセン(1916年-2006年)、スエーデンのニーブロに生まれる。児童文学作家。1963年に、本書「小さなバイキングビッケ」を刊行、1965年のドイツ児童図書賞を受賞した。
エーヴェット・カールソンのさし絵も素敵なんです。ぜひ、一冊、手に取ってみてください。