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著者は昭和二年築のビルに魅了され、ここで古本屋を開業しようと決意
、プラハとパリで写真集を買いつけて実現する。本書では選りすぐりの百八冊を文章と写真で紹介。うち二十冊余りに、堀江敏幸をはじめ、所有するにふさわしい人々に宛てた手紙を添える。
一人で開店にこぎつけ、次第に人脈が広がる過程を綴った文章が読ませる。
(「週刊朝日」 2011/10/21)
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古書店店主の著者による写真集レビュー本。ピーコに贈るならこの写真集、一青窈に贈るならこの写真集
といったように、誰かに贈る本として写真集がチョイスされている。贈る人と贈られる人、写真家の三人の背景が重なるところに一冊の写真集が立ち上がってくる。写真集を紹介するための撮りおろし写真も、世界観を伝える工夫がこらしてあって良かった。
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写真集を集めた写真集(笑)
日本帰国後の楽しみの一つが本屋巡り。ここ数年の本屋業界の新しい試みが面白い。この森岡書店も2006年の開店で、面白そうなお店と訪問を楽しみにしてたけど、今年(2015)5月に閉店、いや場所を移して新規開店となった由。いずれ訪問してみたい。
で、本書。副題にあるように、とある写真集を誰かに贈ったとして(実際贈ってる?)、その相手に対するメッセージと、なぜ貴方にこの本なのかの説明を以ってして、写真集の説明(解説)としている構成が面白い。 こういう紹介方もあるのだな、と。違った興味でその写真集を見てみたくもなるもの。
また、著者が書店を開くにあたり古書を買いに行く場所が、プラハであるところが良い。カレル橋のたもとの古本屋。あぁ、あのあたりにあったかな?なんて想像が膨らむ。 自分も、今のお気に入りの常備レンズは、プラハの中古カメラやで一目惚れで買った一品。 思いが重なる。
添えられた各写真集を写した平野太呂の写真もいい。
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写真集を紹介するという狭い内容も良いし、贈りたい人の人どなりが垣間見えるのも想定外のたのしみ方が出来て良い
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まずは読むべき写真集、持っておくべき写真集を教えてくれる門外漢にはうれしいガイド本。国内外の新刊から稀覯本まで、名作写真集をセレクト。森岡書店店主の著者がその魅力を紹介し、一冊一冊に込められた写真家の思いを語る一冊です。
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最近、写真というアートにふと興味が湧いて、「写真集とか読んでみたいなあ」と思いついて手に取った本。とりあえず写真集をたくさん紹介してる本でタイトルも直球で『写真集』だから入門的にとっつきやすいだろう、と思って開いてみたけどそうでもなかった。
書籍商(古本屋さん)の著者が21人の方々へ贈った写真集の紹介と、その写真。そして贈る相手への手紙、これらを集めたちょっと変化球な写真集。
世の中には色んな写真集があるのだなぁ、と月並みな感想を抱いた。
いくつか気になったものが見つかったのでよかった。
『POWERS OF TEN』『全東京展望写真帖』『Nadar』『JAPON JAPONAIS』『POOL』