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メルセデスとの対面。伯爵とアルベールの決闘。第二のメルセデス云々の下りは、なんというか、このにぶちん!!
で、アンドレアは片付く。
モルセール、ヴィルフォール、ダングラール復讐対象者以外に周りがとても苦しい 。カドルッスは完全に小道具。
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ついに決定的な復讐が行われた。フェルナンは全てを失って自殺。私も溜飲を下げた。
メルセデスはエドモンが現れた最初のときから気づいていたんだねえ。けなげな。しかしすでに母となってエドモンとは違う道を歩んできた彼女にとっては、嬉しいやら、苦しいやら、だっただろう。
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復讐には悔恨がつきものなのか。
復讐の思いを抱き続けるのはどれほどのエネルギーが必要なのだろう。
復讐が遂げられていく度に、薄れていく思い。
まして、自分の復讐が、予期せぬ不幸をも呼び寄せてしまったとしたら。
エドモン・ダンテスの復讐も佳境に入り、鉄の意志も揺らぎ始めてきます。
神の力を代弁しているつもりの伯爵も、やはり神ならぬ身。
予測を超えた事態も引き起こしてしまいます。
全てを失い墓場から甦ってきた復讐鬼は、
復讐を遂げた時、何を得るのか。
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ついに来たか、いままでの伏線がこんなにもかと。
エデの描写は本当に力強くて美しい。
カドルッスに比べてフェルナンはあっけないものだった。でもあの後どう生きていくにも…ね。一番楽な選択かもしれない。
そしてメルセデスはアルベールに話したのね。復讐をしても正当である、権利がある、そう考えるのは割と時代とか国とか関係あるんだろうか?
まあ今の時代でもエドモンの人生を振り返ると第三者とかまったく関係ない人からしたらエドモンが復讐をしても正当な感じがしてしまうかもしれない。何より直接手を下してはいないし、過去の告発だからある意味自滅だしなあ…
カドルッスに関しても…うん。きっかけがあったとはいえ自滅か…
父の罪が子に問われる時代じゃない…うーん、今の時代はどうだろうか…と刺さった言葉もあった。
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全7巻を読んだうえでの感想です。
いよいよダンテスによる復讐が本格化します。
最初の犠牲者はカドルッスでした。といっても、ダンテスが直接手を下したわけではなく、味方だったはずのアンドレアに殺されるんですよね。何とも皮肉なもんです。
殺人や押し込みをやらかしてはいるものの、カドルッスって根っからの悪人ではないと思うんですよ。
でも、怠惰で小心なところが災いして、しょうもない悪事を働き、結局坂道を転げ落ちるように堕落していく様は、人間誰しもが持つ歪な部分をデフォルメしているようにもに思え、読んでいて哀れになりました。
個人的にこのカドルッス、全話を通して一番印象に残っています。
次の標的はフェルナン。
既に新聞紙上でギリシャでの非道を告発されていましたが、今度は議会でエデにそれを証明され、父親の名誉を守るためにモンテ・クリスト伯に決闘を申し込んだアルベールは結局決闘を辞退するに至り、自身で決闘を挑もうとするもモンテ・クリスト伯の正体を聞かされて衝撃を受け、母子に逃げられた挙句、失意の中自殺するという結末を迎えます。
このあたりの展開は俄然スリリングで、とても楽しめました。
この後、ダングラールとヴィルフォールに対してもダンテスの策略が発動しますが、まだこの巻の段階では序の口です。具体的には読んでからのお楽しみということで。
また、アルベールとの決闘前夜のダンテスの苦悩の独白は、当時の社会における神と人間との距離感を表しているように思え、実に興味深かったです。
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復讐の第六巻!
カドルッス、フェルナンに復讐の槌が振り下ろされる。
メルセデスとアルベールの選択は?
ヴィルフォール家の毒殺の手がヴァランティーヌに。
苦悩するマクシミリアンのとった行動は?
そして、ダングラール家にも・・・。
破滅の道を転げ落ちたカドルッスの憐れさ。
その死すら復讐の手駒の一つになってしまうとは。
フェルナンは・・・ずっとエドモンの影に脅かされて
いたのじゃないかな?それが現実に現れたことの恐怖、
妻と息子に去られた絶望。これまた憐れです。
また、この巻では、メルセデスの言動と行動、
マクシミリアンの告白、エデの愛に心乱される
モンテ・クリスト伯の姿が印象的でした。
終盤は、ダングラール家が舞台に。
第一巻のエドモンの婚約披露での出来事が彷彿されます。
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モンテクリスト伯による、復讐劇は大詰めを迎えるところである。復讐によって懲らしめたい憎き者らはどんどんと追い詰められていく様子が伝わってくる。一気ではなく、真綿で首を絞められているかのごとくジワジワとくるような印象。復讐したいのにその気持ちが薄れてしまう部分や息子の気持ちを思う部分や伯爵の気持ちにたって思う部分もあり、複雑な心境。果たして復讐劇はどのような結末を迎えるのか気になる。復讐された側の運命は如何にということや、モンテクリスト伯の最終的な目的はどうなのか、双方悲しいものとなってしまうのか最終巻へ。
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アルベールの友達が大臣秘書官、元軍人、新聞記者などの職業に就いていた事がこの場に来て様々な役にたっている。現代人からすると体面とか決闘は回りくどく馬鹿げて見えるけど、それもまたこの物語の面白い所でもある。
未亡人になった元婚約者よりも、近くにいる若い娘に気持ちが動いてしまうのは‥‥モンテ・クリスト伯爵もやっぱり男なんですねぇ。
ユージェニーとダルミィ嬢の逃避行、アンドレアの大捕物、絵巻物のような面白さ。しかしユージェニー、ますますいいキャラだと感じた。
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ドラマには出てこなかったユージェニーとダルミイーが結構登場した。アンドレアは実の母と結ばれるのではなく、ユージェニーと結婚しそうになるが、直前に前科を暴露されて破談となり、ユージェニーとダルミイーは二人で自由を求めて逃亡するという流れ。
フェルナンは自殺して本当に死んだ。
ヴァランティーヌは毒を飲んだが、祖父の薬を少しずつ飲んでいたため一命をとりとめた。
やっぱり訳が古いのが嫌だ。
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復讐劇場幕開け。メルセデスとエドモン・ダンテスとしての会話は、苦しさの根源でもあるから生死を賭すものになる。これからはモンテ・クリスト伯として男の幸せもつかんでほしい。カドルッス、フェルナン、カヴァルカンティが片付いた。どの復讐も各人の断末魔の叫びが聞こえる強烈な一撃だった! もうあと1巻で終わってしまうと思うと長いようで短く感じる。
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ついにフェルゼンことモリエール伯に裁きが下される中、復讐鬼は良心を呼び起こされる。
アルベールよダンテスよ、それでもなお戦うべきだったんじゃないのかい?
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次々と復讐が遂げられていく。
残り1巻。
ちなみに、第1巻目を読んで、その3日後に二、三巻目を読んで、その2日後に四、五、六、七巻目を一挙に読んでいます。
読み始めたら止まりません。
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『エドモンさん、主人、私に復讐なさるのは結構です。息子に復讐なさることはおやめください!』かつて、妻として迎え入れるはずだったメルセデスに言われたモンテ・クリスト伯は計画を変更する。モンテ・クリスト伯の復讐という名の人生を諒解する航海は佳局を迎えた。彼の蛮勇な行いの後の達成感はどれほどのものだったろうか。満足感の他にはエデを思う強い愛情、もしかしたら寂寥感をも抱くに至ったのではないか。しかし、彼を嵌めた奴らの破滅っぷりは悲惨極まりなかった。メルセデスとの別れ、彼が愛する者への思いが最終幕を迎える。
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復讐劇は続くが、正体がばれてるメルセデスに懇願され、アルベールに討たれてることを決意、また恩人の息子マクシミリアンに恋する相手が復讐ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌであったことに衝撃を受けるも甘受していく。愛なのか良心の為す技か。ストーリーにアクセントがつけられ、ますます虜になる。2021.8.12
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クライマックスに近づきつつある6巻
緊迫感とスピード感がさらに加速し、さらには予想外の意外なストーリーが展開していく
(ハイ、興奮しております)
モンテ・クリスト伯ことダンテスの隣人であったカドルッス
軽率で浅はかな隣人であったが、当初はそこまで悪党ではなかったはずだ
それでもダンテスを裏切ったことには間違いない
モンテ・クリスト伯はブゾーニ司祭になりすまし何度かカドルッスに情けをかけチャンスを与えるが、欲深さが増していきとうとうホンモノの悪党に
そのカドルッスの最期
モンテ・クリスト伯は自分の正体を明かす
モンテ・クリスト伯の憎しみと情けと哀しみが溢れる
彼は言う「これで一人」
そうまずは一人目の目的を達したのだ
アルベールの父であるフランツことモルセール伯爵
エデの父アリ・テブランを裏切ったことにより、地位と財産までを手に入れたことが、ある者の告発により新聞に投稿される
すっとぼけようとするモルセール伯爵の前にエデが登場し、力強く真実を語る
ショックを受けるアルベールは気が動転しながらも、この経緯に至ったのは誰の差し金か探り、とうとうモンテ・クリスト伯にたどり着く
あれほどに慕っていたモンテ・クリスト伯に決闘を挑む
これを影で見ていた母メルセデスはモンテ・クリスト伯の元へ
そしてはじめからエドモン・ダンテスであることがわかっていたという!(えーそうだったの⁉︎)
そして息子の命を助けてほしいとひざまづいて哀願するのだが…
動揺しまくるモンテ・クリスト伯
二人の過去からの苦しみが溢れ出す中、メルセデスの心からの説得が続き、とうとう打ち負かされる
今までモンテ・クリスト伯と化してから、描かれなかった彼の心情が滝の如く溢れ出す
〜あれほどの時をかけて準備した計画、あれほどの苦労と心づかいで築き上げた計画がわずか一言、わずか一息で、一挙にして、崩れ去ってしまおうとは!………〜
語られることがなかっただけに、このほとばしる心の叫びが読者の胸を貫く
モンテ・クリスト伯はアルベールを助けるということは自分の死を意味すると覚悟し、遺言状の作成にかかる
しかしここで死を覚悟した彼はエデに対する愛情に気づく
「おれはまだ幸福になれたのに!」
(ううっ、よかったねよかったね!)
いよいよ決闘の時
アルベールは彼の友人らの前で母メルセデスから聞いた父親のモンテ・クリスト伯に対する裏切りの真実を語り出す
そして彼は謝罪し決闘を取りやめる
そうメルセデスの高貴な心により息子を納得させたのだ
アルベールは自分の家の秘密をさらけ出し、父親を思う心を殺し、メルセデスは決闘を回避させどちらかが落としたであろう命を救ったのだ
モンテ・クリスト伯は「神の摂理だ!自分は神から遣わされた」と確信を持つ
そしてメルセデスとアルベール親子は父との訣別を決意し地位と財産を放棄し家を出る
フェルナンの最後もモンテ・クリスト伯がダンテスだと知り、さらに妻と息子から見放されたことを知り、絶望から自ら命を絶つ
一方ヴィルフォールの娘ヴァランティーヌ
どうも体に異変が起きている
どうやらサン・メラン侯爵夫妻と同じく毒薬に侵されつつあるのだ
しかしそれを察していた祖父ノワルティエ
密かにヴァランティーヌ体に毒の免疫を施しておくのだ
ヴァランティーヌの容体に不安を隠せなくなったマクシミリヤン
モンテ・クリスト伯にヴァランティーヌを愛していることを告白し、助けを懇願
モンテ・クリスト伯はショックを隠しきれない
自分の最大の宿敵の娘と最高の恩人である父親の息子が愛し合っているとは
しかしここでモンテ・クリスト伯はマクシミリヤンへの息子にも似た愛情が打ち勝つことに
ダングラールの娘ユージャニーとアンドレアに扮したベネデットの婚約契約書署名の日
アンドレアの罪が暴露され、警官が乗り込んでくる
ベネデットは逃亡
(あら?結婚までさせてどうにもならないところに行くのかと思いきや…)
このどさくさに紛れユージャニーと彼女の女音楽教師は二人で家を出る
この2人とベネデットが皮肉にも再会
ベネデットは捕まり、ユージャニーらはまた逃げる
ここにきて大きな局面を迎え物語が急速に動き出す
意外な展開に驚いたが、メルセデスの深い愛情、モンテ・クリスト伯の心の叫び、エデに対する愛の気付き
なかなか感動的な場面が多い
モンテ・クリスト伯に扮してからダンテスはもういない…さらに彼の心は硬く閉ざされ、読者にさえ見る隙間与えなかったのだが…
クライマックスが近づき、ダンテスの心から血潮のように溢れる感情が激しく伝わる
この効果的な見事な演出にアッパレである
そしてまんまとやられておりますワタクシ(笑)
残すところ最後の1巻
モンテ・クリスト伯の最後なんて知りたくないなぁ…
なんかバットマンみたいな感じになってきた…