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違った視点で物事を見ること、巷で何となく当たり前の様に評論されていることを鵜呑みにせずちゃんと検証することの大切さを痛感させられた。彼の書いていることの方が確かに腑に落ちた。相当勉強になった。お勧めします。
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この人の本はタイトルがキャッチーでショッキングだが、客観的な数字やデータを駆使して現状を解き明かし、今後の提言もなされている。
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海老原氏の就活問題に関する最新版。民主党が打ち出した就活対策の政策の問題点まで指摘している。
今回もいろいろなデータに基づいて、就活に関する常識のうそを暴いている。
文科省が若年人口が減少しているにもかかわらず、大学の定員の大幅削減を指導しなかったために、大学生の数は増え、質は低下している。したがって下位層が、昔の大学生のような総合職として大企業から内定をもらうことは難しい。しかし、これは問題ではなく、実力相応の企業に入社すればよいだけである。そのことを大騒ぎしてもしかたなく、卒業後3年までは新卒扱いしても大企業への就活は難しくなっても易しくなることはない。
就活時期も3年生の2月から始まり4月頃内定が出るのであれば、勉学への影響も少ないし、企業が以前早期化したことで学習したことにより、これ以上早くなることはない。
海老原氏が問題視しているのは、高校卒業生の就職問題および中間層の従業員の転職が難しいことである。
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昨今の就職活動の問題が、企業と学生或いは大学だけの問題ではないという本質的な探究が非常に興味深い書籍である。それにしても根深い問題であると改めて感じる。しかし、喫緊の課題であることは間違いない。
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『就職、絶望期』とは、来てこないもの。新卒3年までOKの行く先は学生と就職浪人は誰も得をしない。なぜなら、企業に入った人がこの制度の恩恵を受けて大企業へ就職するからである。したがって、就職率はさらに下がる。問題はそこではない。求人はあってもそれを受ける学生がいないところに問題がある。マスコミが取り上げるのは大手ばかりだが日本には圧倒的に中堅中小企業が多い。ここの求人は減っていない。にもかかわらず、無駄に税金をばらまく。数字には裏がある。多くの企業は中途採用をしている。新卒一括採用は大手中心。だから、若年層の非正規の割合は減少する。日本型雇用は悪くない。欧米の方が失業率が高い。若者はかわいそうではない。むしろかわいそうなのは、カネのない高齢者。富裕層シニア向けビジネスにニーズあり!介護と医療制度改革の必要あり!中小企業と学生のマッチングプロジェクトの必要あり!就活がなくなったからといって学生は勉強しない。大学時代に身に付けるべきことはアカデミックな専門分野ではない。しょせん使わない。それよりも『ハーバード白熱教室』のような講義の方がいい。自ら社会と関わりながら学べる方が先進的で合理的だと思う。高度に専門性を高めた人ほど会社に依存しないといけない。むしろ、個人営業ならば転職が用意。『就職氷河期』ではない。もう、温暖な時代など来ない。絶望期はホントであってウソ。中小企業の求人は減ってないのだから。人の幸せにモノサシは必要ない。昭和的価値観の崩壊。無理して東京の大企業で働くよりも田舎の中小企業で働いた方が可処分所得が多いことも。あと数年で大企業厚圧待遇は終了する。リクナビ、マイナビでの就活はやめよう!大学へいったらといって人生が豊かになる訳じゃないのと同じで大企業に入ったからといって幸せにはならない。ホンマのこというなら雇われないで働きたい。
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p173製造・建設などの第二次産業から、第三次産業が中心となることと、大卒者の雇用の中小シェアが上がることで、これだけ就労環境は変わってしまった。だから、正社員になれない(ならない)人たちが生まれていくのだろう。
p174必要なのは、求人票ではなくもっとリアルにわかるような仕組み。そして、中小企業の社風を、しっかり分からせるような仕組み。この二つが喫緊の課題。あとは、ブラック企業を取締り、採用し上から排出する仕組み。そして、ブラックではないけれど、自分にあっていない企業に入ってしまった場合、スムーズに退職して、次の会社に誘う(今度は同じような会社を選ばないような)仕組み。さらに加えて、「退陣折衝業務が苦手な心優しき人たち」へのケア。
p277
雇用と社会保障を分けて考えるというのは、まったく賛成です。フリーターになってしまう人のなかには、結構な割合で精神的に疲れている人たちがいます。そういう人たちに必要なのは、雇用対策ではなくて、社会保障なんですね。つまり大学を出たけど不況で就職できないという問題と、精神的に疲れてしまって働けないという問題はまったく別です。雇用創出に助成金を入れたら、まとめて解決される話ではありません。
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日本の就職・転職事情について、様々なデータをもとに解説した本。
この本を読んで、労働市場の実情を知ることができた。同時に、マスコミがどれだけセンセーショナルな報道ばかりしているかがわかった。
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著者の海老原さんは転職コンサルタントでなおかつ
雇用関係のジャーナリストの方です。
この本では
「今の就職制度では新卒資格をうしなうと就職が非常に不利に
なる。そういったことを防ぐように卒業して3年までは
既卒を新卒と同じ扱いにしよう」などといった
一見学生を優遇しているように
みえて実は危険な制度のあやうさを指摘。
それも雰囲気論やおもいつきでなく、
豊富なデータとしっかりしたロジックを
もとに書かれています。
この本で他にも
・能力やスキルが高いほど転職が容易
・若年者の失業率が高いのは新卒一括採用が原因
・就職氷河期は求人よりも求職者のほうがおおい(新卒)
・就活の年が不況だと大企業にははいれない
といった世間の常識があやまりであることを指摘しています。
(もちろん例外にもふれていますが。)
私も社会人経験がそれほどあるわけではないですが、
ほぼ同意。
たとえば昔は能力があれば転職ってできるのかと
思ってたんですけど、今考えるとそんなに
簡単に能力なんて測れないし、人の採用
や配置っていうのはもっともっとファジー
な要素で決まると思います。
他のトピックに関しても自分で考えれば
世の中の常識の矛盾点にきづけるはず。
マスコミの報道に過剰反応する前に
間違ってもいいから自分の頭で考えるのが
大事。
後半の大学教育に関する部分は若干賛同しかねる
部分もありますが、雇用に関する問題点の指摘は
非常にわかりやすく、単純に雇用問題に対する
見識だけでなくデータの見方なども学べます。
もうひとつ衝撃だったのは世の中で"問題"とされてることは
自然発生的にできるのではなく、必ず誰かの意図があるということ。
要するにあることが"問題"とされることで
得をする人間、組織がいるということですね。
そういった意味でもマスコミの報道を鵜呑みにするのは
いろんな意味で危険だと思います。
もちろんこの本の妄信も危険ですが。
それにしても自分も新卒で就職に失敗すると人生終了を本気で信じてた
時期がありました。
今考えると非常に滑稽・・・。
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世の中で騒がれている若者の就職問題が、いかに的外れであるかを教えてくれる。例えば、「既卒3年=新卒扱い」は典型例。その的外れな論調によって行政まで動いてしまうのだから、この国は恐ろしいと感じてしまう。
後半の提言部分は??な部分もあるが、全体としては「なるほど」と納得できる部分が多い。
やはり世に溢れるニュースは鵜呑みにするんじゃなく、その裏側を読む力が必要だ。
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グッド
Raw dataに当たる重要性を再認識。
ま、世の中印象論で語る輩が何と多いことか。
某欧米礼賛の某科学者とか。
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≪目次≫
序章 企業だけが得をする若年雇用が始まる
第1章 超大手企業ばかり見るから間違える
第2章 にわか雇用論者たちを信じるな
第3章 なぜ行政は失策を重ねるのか
第4章 問題の本丸に迫る!
第5章 教育・雇用の一体化改革案
対談 日本型雇用がダメなのか、大学生がダメなのか
~超・就職氷河期の真実~ 城繁幸氏と
≪内容≫
若年層の就職問題にしっかりとした提案をしている本。”海老原氏の本にはずれはない”という話を聞いたが、本当だと思う。この本もデータをしっかりと読みこんで(読者にも提示して)、分析をし、説得力のある提案を繰り返している。なんで政治家はこうした話に乗ってこないのか?あまりに物事の真実をついているが、金儲けにならないからなのか?
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これは結構衝撃的.
世間でいろいろと騒がれている大学生の就職や就職活動の問題は,一握りの超大手企業と難関大学に関わるもので,大多数の普通の大学生と普通の就職先としての企業には当たらないという視点.
にも関わらず,制度が改悪されますます就職が不利になるということ.
斜め読みしただけでも,確かに思い当たったり納得できることが多い.
もう一度詳細なデータ等も含めてじっくり読み直したい.
今までやっていたキャリア教育や大学教育そのものについて考えさせられる.
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「昭和的価値観こそが人を苦しめている」・・・著者の本書での言いたい事はこれに集約か。
前著に比べ、わかりやすくまとまっていた感じ。