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ここ最近であれば
ありとあらゆるパターンが
出尽くしているので
こんな謎解きも
あるかもしれない。
でも、これが
50年以上も前の作品と
思えば
当時の読者は
どれほど驚嘆しただろう。
やはり クリスティーは
素晴らしい。
前半は ちょっと退屈な
メロドラマ風。
一目惚れや
身分違いの結婚など。
でも、所々で
なんとなく 引っかかる台詞
気になる情景描写などが
チクッチクッと
針で刺すように
顔を出してきます。
いわゆる 伏線という
やつですね。
そして、二転三転するラストは
いかにも
クリスティーらしく
人間性に重きを置いた
結末となります。
読者を いかに
驚かせるかだけが目的の
昨今のイヤミスなどと違って
クリスティーの作品は
独自の視点から
人間性に切り込んでいく
その過程が 丁寧に
描かれているから
自然な流れで
結末まで 安心して
身を委ねることが
出来るんですよね。
善には善の
悪には悪の
それなりの哲学が
きちんと描かれているというか。
クリスティー自身の
お気に入りでもあったという
『終わりなき夜に生れつく』
タイトルがまた
ドラマティックです。
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エミリー・ブロンテ『嵐が丘』を下敷きにしたミステリーということで読みました。
丘があって、木立に囲まれ、見晴らしがよくて、海が見えて、広々とした敷地に古屋敷が経っている。う~ん誰でも憧れますよ。しかもそこはいわくつき呪われた土地、競売にかけられるとか。
ハンサムな遊び人の語り手は売り出し広告でそれを見つけて憧れ、たわいもなく欲しくなりますね。お金があればねえ。ところが、その物件の場所でお金持ちの女性に出会いました。それも少女のように可憐な美人のお金持ち、早速モーションかけるでしょう、夢かないました。なんと運命は語り手に味方してくれるのでしょうか!!
んなわけないだろう、と読者は想いなが、らひたひたとアガサワールドに浸りたいのであります。
夜ごと朝ごと
みじめに生れつく人もいれば
朝ごと夜ごと
甘やかな喜びに生れつく人もいる
甘やかな喜びに生れつく人もいれば
終りなき夜に生れつく人もいる
(ウイリアム・ブレイク)
このロマンチックな詩が初めから終りまで伴奏であった・・・
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最後に全てが反転する。
2回読むと別の物語として読めそう。
意味深なタイトルも全てを読み終えるとしっくりくる。じわじわと余韻が残る作品。
久しぶりのアガサ・クリスティ。
一気読みだった。
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全く予想していない方向に裏切られた。抉るなあ。さすがクリスティー。クリスティーが自らのベストにこの作品を選出したというのにも頷ける。ストーリーとしての面白さもあるけど、それだけじゃない。何度も読み返したくなる作品だった。
終わりなき夜の性質を、生まれ持ってしまった。
自分はそれに気づかなかった。気づかずに、欲望に忠実に生きた。
本当に大切なものと、欲望の区別がつかなかった。
欲望を満たすために、大切なものを進んで壊してしまった。
そして、終わりなき夜に沈んでしまった。
一度、自らの手で、大切なものを壊してしまったら、そのことに関しては、もう取り返しがつかない。
「わが終わりにわが始めあり」
マイクが、新たな始まりを見つけていますように。終わりなき夜でも、この物語は終わったから。
読み返したときに、「あの時が一番幸せで。」と言っているのが痛々しかった。こんなに悲しい意味が込められていたのか。と。
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ポワロは「人間心理に興味がある」と繰り返し言っているけど、アガサクリスティの興味はまさに人間の心理である。視線から溢れる欲、目的のための淡々とした行動とうわべだけの感情、口にした言葉の真意は?本当の気持ちはどれだった?ポワロではなく読者を欺く意図の作品となると、トリックのキモは小物づかいではなく心理描写づかいであり、それも本人すら完全に理解できるものではないのだ!
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「春にして君を離れ」に地味にやられたので(褒めてる)同じくタイトルに惹かれた「終わりなき夜に生まれつく」を読んだ。読み終わってすぐの感想は「なにこれコワイ
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3/4くらいになってようやく人死ぬ。
Turns out Mike is such a psycho hehehe
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いつものミステリーのように、冒頭に起きた事件を解決していくスタイルではなく新鮮で読みやすかった。ぶっちゃけ僕は「春にして君を離れ」でアガサのファンになったおかげか、「五匹の子豚」や「ねじれた家」のような主人公が難事件を解決するストーリーよりも、「そして誰もいなくなった」や、この「終りなき夜に生れつく」のような、事件の解決よりも事件の起こる様を題材にしたストーリーの方が好きな気がする。
次は、「ポケットにライ麦を」と、「ナイルに死す」のどっちを読もうか検討中です。
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人間の心理を書いたクリスティのノンシリーズ。
人生の分岐点を間違えた人をサスペンスとして物語にしている。殺人は起きるが謎解きも探偵役もいない。それらを期待しているのなら肩透かしです
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伏線も良き。
タイトルが表す、物語の行き着くところがなんとも好き。
クリスティーの作品をもっと読んでから、帰ってきたい。
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呪われていると言われる土地に、念願であった家を建て住みはじめた新婚の二人。
そして不幸が二人を襲う。
展開の早いこと。
その早すぎる展開に騙されました。
自らベストの一つである作品と言っただけあります。
やっぱりクリスティー女史はすごい。
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どういう展開になるのだろうと思いながら、この主人公ろくでもねえヒモだとはずっと感じてた。なに一つせずに偉そうなことばかりでイヤな感じだったが、そういうオチだったのか。読みこみが足りないのだろうが、ラストの急展開になぜなるのかがよくわからなかった。かといって、もう一度読みたくはない。不愉快だから。
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恩田陸氏オススメ本。怖いーめちゃくちゃ怖いよー。クリスティーはこういうの上手いんだよなぁ。「春にして〜」と似てるけど、こっちはミステリー寄り。でも、ゾワゾワするんだけどカラッとしてるんだよね(語彙力行方不明
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異色であり傑作
クリスティにしては異色である。ミステリーだけでなく、ホラーっぽい雰囲気もある。そしてそのホラーっぽさを描くのがとても上手い。そして内容はと言うと、傑作である。終盤のトリックを読んでほとんどの読者が驚愕すると思われる…
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さっすがクリスティ!
読ませる!
そして、突然ひっくり返る。
ちょっぴりアクロイド的?とも思ったけど、人の愚かさとか内面とか表現力がすごい。
エリーとの出会いから始まる、マイクの一人語りだけど、端々で見られた齟齬は全て伏線!
25年ぶりくらいにクリスティ作品、再読してみようかな。