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辻村深月さんのお話の中には、いつだって、わたしの欠片がいる。
わたしは現実のわたしのためには、うまく泣いてやれないから、お話の中に潜むわたしの欠片に触れては夜の夜中に涙する。
すると、すこぉし、わたしの存在を赦してやれそうな気持ちになる。
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2011/9/17 Amazonより届く。
2021/1/25〜1/27
プロローグ的な「街灯」に始まり、「ロードムービー」、「道の先」、「トーキョー語り」、「雪の降る道」の4遍からなる短編集。いつものように、辻村さんは高校生くらいの心の動きを描くのが上手い。どの短編も素晴らしいが、個人的な好みは最初の「ロードムービー」かな。素晴らしい短編集でした。
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正直、「冷たい校舎~」を読み終えてたから良かったと思いました。
ただの短編としても面白いけど、冷たい校舎とリンクしてるので二倍、三倍にも面白く感じました。
青春時代の迷いや思いを書かせたら辻村さんですね~!!
最後の短編「雪の降る道」の最後の一ページを読み終わった時、また「冷たい校舎~」を読みたくなった。うまいなぁ~(笑)
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痛く、冷たく、そして優しい物語。
『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフ短編集となります。
名前遊びの秀逸さは健在で、読後にページをめくり返すこともしばしば。
青春時代の純粋さと残酷さ、そして直截さが印象的です。
ん、ルサンチマン、、今の自分には重い言葉だなぁ。。
学生時代はそんなに意識したことなかったのですけどね、なんて。
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この物語登場する子供たちくらいの頃は、真っ直ぐな優しさを持っていたのでしょうね。歳を重ねるにつれて、優しさに「理由」とか「脚色」なんかをくっつけようとしているように感じる。
みーちゃんを見ていると、甥っ子が小学生のとき、一人でバスに乗って母親の誕生日のプレゼントの花を買いに行って、みんなを心配させたエピソードを思い出した。
今回のは、暖かい涙でした。
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表題作『ロードムービー』をはじめとした4つの短編からなる小説。4つの作品すべてこれぞ辻村深月といった感じ。
初読から時間たち過ぎてて気付かなかったけど、それぞれの短編の主人公は『冷たい校舎の時は止まる』の登場人物らしい。伊坂幸太郎作品にもたまにあるけれど、辻村作品も別の作品の登場人物がちょこちょこ登場します。知ってるとニヤリとしてしまう仕掛け。もちろん、知らなくても楽しめる。
個人的には『道の先』が好き。
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おっと
読み始めて途中までは
スピンオフということに気づかなかった・・・
というか
途中から気づかせるような仕掛けなんだろうな・・・
作者も作品も登場人物も
愛でいっぱいです・・・
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単行本の時には入っていなかったおはなしが2作有り。
しかし、その2作だけあわてて読んだら大失敗。
本は最初から順番に読まなくてはいけません。
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スピンオフ短編集。個人的には『冷たい~』を読む前と後じゃ面白さはかなり違うと思う。気づかないのは勿体無い。彼らがどんな思いをして、この場所にたどり着いたのか。彼らがあの場所でともに過ごす前に、どんな思いを抱いていたのか。忘れかけていた学生時代の自分の想い、苦痛、衝撃、喜びを思い出し重ね合わさることもある。登場人物への思い入れによって、感情を揺さぶられた。子供たちも必死に考え生きてる。大人も必死に考え生きてる。だから、彼らの道はまだ続く。私はこれからも、彼らにまた遇えるのを楽しみに待つ。
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ロードムービーの単行本読んで、文庫本も読んだけど。
なんかはしょられている気がしないでもない。
ロードムービーの名前を伏せるトリックは、わかっていても、なんかじーんとくるモノがあって。あの二人の子だもんね。そりゃそりゃ。と、思ふ。 トーキョー語り。読んでまったく気がつかなかったけど。
遠山さんって、千晶ちゃんだよね。きっと。 なんか、こぅ辻村さんは子供の持つ独特な閉塞感を描くのがうまくて。ひりひりとした感じが、胸を打つ。
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2012-26
やっぱ、辻村深月さん好き!
道の先 から トーキョー語りが好きだなぁ。
みーちゃんが健気過ぎる。
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『冷たい校舎~』のスピンオフだけれど、そんなこと知らなくっても十分楽しめる。勿論読んでからの方が感慨深いけれど。
この人の本を読む時はいつもドキドキする。貰ったばかりのプレゼントの箱を開ける時のようなもので、わざと他の本を読み始めてみたりして、終わりが来るのが惜しいくらい。
短編よりは長編の方がこの人の伏線回収を楽しめるけれど、私は結構好きかも。
―それが、いつか終わりがくるものだってことも、全部知ってる。だから平気なの ―
そうだ、そんなことだって私たちは簡単に忘れてしまうではないか。そして思い出す事になるのだ。
ずっと想っているのなら、思い出す事はないのだから。
改めてその思い出の大事さと切なさを噛み締めるにしても、一度忘れた後ろめたさを拭えないで立ち竦んでしまうかもしれない。
でも、それでも良いんだと背を押す手の柔らかさに泣きたくなる。
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街灯
ロードムービー
道の先
トーキョー語り
雪の降る道
それぞれの心の内に明かりを灯してくれる。自分でも解らない自分の気持ちを見せてくれる。そして 大丈夫だよ と声をかけてくれる。
しんとしたそれぞれの世界に温かい眼差しを注いでくれている。
誰の心にもちゃんと、よりどころがあると教えてくれる。
大丈夫だよ 今はつらくても きっといつかは 。。。大丈夫。。。
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良かった。暖かくて。特に「ロードムービー」はよかったなあ。
クラスの中で外すとか「いじめ」も出てくるけど、けっして後味が悪くならない。
いい人も悪い人も同じ人のなかにいたって不思議じゃない みたいな表現が出てきたと思うのですが(具体的な場所はぱっとみつからないけど) ほんとにそういう、最後まで人を見捨てないようなところが辻村さんの小説を読んで暖かくなる理由なの かもしれません。
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辻村深月女史のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』と偶然出会ってからファンになった。
本編のスピンオフではあるけれど、それぞれの話がしっかりしてて、それ自体で心が揺れる。
先の登場人物達を知っていると、より深く楽しめる作品。
ぜひ時を止めてから。