投稿元:
レビューを見る
いやいや、おもしろかった~~。読んでてすっごく楽しい。
平四郎のまわりの人々の日々の生活を読んでるだけでもおもしろいかも。
すべてに引き込まれて読んだ。
最後の殺人犯については、なんとなくとってつけたような感じがしなくもなかったけど。
へらへらしているように見える平四郎が人を諭すところが好き。
そうだよねえー、と思えて、同時になんだかすっきりする。
上巻の感想にも書いたけど、本当に、働いて生きていくということについて、考えさせられる。
解説にもあったけど、人情といっても、ただ人を甘やかすだけの人情じゃない。だれにも頼らずに自分でなんとかするしかないことってあるのだ、とか。自分が気持よく、いい子になりたいために人に情けをかけてはいけない、とか。まっとうに、地に足をつけて生きていかなくては、とか思わされる。
投稿元:
レビューを見る
個々の話しがつながって、うまーく最後にまとまったね。
古臭く言うならば、いやはやあっぱれ、って感じです。
こんな手法もあったのかーって感じで、話しの作り方がうまいなーと思える作品。
宮部作品はやっぱり時代物に限る!
さらに続編(?)があるようなので、読んでみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
さすが、宮部みゆき。
上巻で登場したあれこれが見事に繋がって物語を導いて行く。
登場人物の誰もが生き生きとしている。
真犯人の現れ方と動機があまりにも唐突な気がするし
やりきれない真実ではあるが、だからこそ弓之助の語りが活きるのかも。
個人的には色んな場面でお徳さんの料理が活躍するのが嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
葵殺しの裏に見え隠れするのは、二年前に鉄瓶長屋で起きた事件から尾を引く、大店湊屋のお家事情。絡まった心を解きほぐそうとする平四郎。「叔父上、ここはひとつ白紙に戻してみてはいかがでしょう」。弓之助の推理が過去の隠し事の目くらましを晴らしていく。進化する著者の時代ミステリー感動の結末へ。
投稿元:
レビューを見る
平四郎、弓之助、おでこ等々、登場人物すべてに魅力があり大変おもしろく読めました。
ラストシーンで平四郎が思うこと、考えさせられます。
投稿元:
レビューを見る
鉄瓶長屋の地主だった湊屋を巡る一連の事件が大団円を迎える物語。面白いことは面白いが、ヤマとなる事件の発生の仕方と、最後の仕掛けはちょっと首をひねる。びっくりするような大変な事件にはならない辺りが、この登場人物達の物語としてはちょうどいい塩梅ということかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
佐吉の母である葵が殺害され、その下手人として佐吉が番屋に引っ張られた。
佐吉が真犯人とは思えない平四郎は、弓之助や政五郎たちの力を借りながら、真相究明に乗り出すが……。
2015年7月4日読了。
『ぼんくら』から続いた湊屋の事件……というよりも、因縁の完結編という位置付けが相応しい作品ですね。
上巻の時点で官九郎がいなくなってしまったのは淋しいけれど。。。
初読のときにも思いましたが、弓之助の成長が描かれているのがやっぱりいい。
「これからは計れないものを見る」……なんか、深いなぁと思います。
平四郎や政五郎の人の良さもまた、いいんですよね。
やっぱりこのシリーズ、好きです。
投稿元:
レビューを見る
20151115~1117 続きが気になって一気読み。さらに続編があるみたいなので、また読みたいが、面白い本は家事も子供の面倒も後回しになってしまうので考えどころ(・_・;)
投稿元:
レビューを見る
「ぼんくら」の続編です。
面白い。でも切ないです。
キャラクター達が生き生きしていて切ない話もなんとなく救われるような気がします。
投稿元:
レビューを見る
最近何となく読書ペースが落ちていたので、紀行文に引き続いてこう言う好きでサクッとのめり込めるヤツでペース上げようと思って持ち出し。うんうん、正解。ぼんくらシリーズ、いいねえ。
投稿元:
レビューを見る
再読なのと、先日ドラマ見たばかりで話の筋を覚えているのもあって、1日で上下巻読破。
宮部作品は歴史物の方が圧倒的に大好きです。
投稿元:
レビューを見る
ぼんくら大変面白かったのは、人生の不条理がありながらもそれでも善良に生きる人々が生きていたからで
しかしこれは作者の登場人物愛が露骨に出ているなあ…
悪人は正気すら保てない病に陥り
対してそうでない人物は悪事に手を染めた理由を用意される。
湊屋側からの見方もあるという切り口は良いけどそれは生かされないままだし3作目に続くとなれば流石にもう沢山。
情が湧いてしまったのか元からの予定だったかはともかく軸となる事件もお粗末、ぼんくらの終章で留めておけば良かったのではないかなあ。
投稿元:
レビューを見る
宮部みゆき先生
日暮らしの下巻
これは既に書いたが、上巻を読んだ時点では「これは短編集なのか?」と思った次第ですが違いました
下巻を読むとよく分かる
無関係のような話であったが、すべて一つの結末に向けて寝られていたようだ
あとで全体を思い返すと、キレイにまとまった
最終的には落ちるところに落ちた感じ
前作以上に、天才でイイ男の甥っ子が大活躍の本作
完全にご都合主義なのだが、これはこれで面白い
本シリーズはもう一作あるので、いずれ読んでみたいですね
投稿元:
レビューを見る
日暮らしの章から本編の葵を殺したのは誰なのかというメインテーマに突入した今作。上巻で連作短編集だったようなそれまでの話がぜんぶつながり、謎が明かされる。
相変わらず弓之助が冴え渡っている。印象的なのは押入れに閉じこもった晴香先生を説得している場面。この子がどんな色男になるのか楽しみになるとともに少し恐ろしくもなる。
時代小説×ミステリー×人情。謎解きだけに終始するわけでもなく、人情によって罪を犯した人をただ許すわけでもない。葵が殺された事件から、「悪」をどのように受け止めるかが描かれていた。
投稿元:
レビューを見る
過去の事件を手掛かりに真犯人に辿りついた平四郎と弓之助。
まさに意外な人物!
最後の後日談「鬼は外、福は内」はしみじみ&晴れやかに綴られている。
"日暮し"は何か所かに出てくるが、
その場その場でのその言葉の意味を考えるのが楽しかった。