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著者は『頭のうちどころが悪かった熊の話』を書いた人。
むかしむかし、で始まる王や王妃たちのお伽噺集。
短編で寓意性がありユーモラスーーこうした作風だから中学校の教科書に取りあげられたというのはよくわかる。
『夕暮れのマグノリア』は既読だが他にも何冊が出ているようだ。読んでみた
い。
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「むかしむかし、あるところに」で始まる物語。しかし、ちょっと一筋縄ではいかないお姫さま・王子さまたちが登場する。
皮肉のこもった「昔ばなしふう」趣き。読みやすく好感のもてる話もあったが、それは昔話形式で語ることの効果もあるか。
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収録されている7つのおとぎ話は、どれもがブラック・ジョークを連発する漫才コンビのセリフを一人の語り手が独演するかのようなストーリー展開。
昔話の常識的展開をすっかり裏切ってくれる。ここまで予想を裏切ってくれるといっそ爽快な気分になり、あっぱれとしか言いようがない。
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高学年〜の子たちがクスクス笑いながら読んでくれるんじゃないかなぁ。
パロディというか、おとぎ話に現代的なひねりが入って、ニヤリと笑えるツボがあちこちにありますが、タイトルの通り、軽い気分で読めます。
子どもたちに、こっそりおすすめしたい本ですね。
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タイトルが、まさに言い得て妙ですね…。
「むかしむかし」と「アホな」が、うまく掛かっています。
お伽話なのに、すごくアホでブラックで…、
でも、お伽話らしく良いオチがついている…(^。^)
短編でテンポも良く、スイスイと読み進んでいきます…。
次のお話が気になって、止まらない…。
なるほど、中学校の教科書にも採用されている
現代お伽話作家さんの実力が発揮されているお伽話集でした。
でも…、
お子ちゃまに読み聞かせてあげるかどぅかは…、お母さん次第…(^m^)
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いろんな国のお姫様や王子様やその他もろもろがつまったおとぎ話の短編集。
客観的な口調で淡々とおもしろおかしく語られる。
ちょいちょい本物(?)のおとぎ話が挟まれるため、その出所を考えるのも楽しい。
でてくる登場人物がどこかネジが足りなかったり。
言い回しの巧妙さや言葉遊びが随所にみられる。
最後の話だけはちょっといいお話。
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むかしむかし、ある国に美しい王子がいた。
美しさも強さもともに手に入れた奇跡のような王子だった。
しかしそれを一番知っているのが、当の本人というところがまずかった。
この出だしはやばいでしょ。
先が読みたくなっちゃうでしょ。
案の定その先もオチも面白いんだよ。
この極上のシュールなおとぎ話、多くの人に読んでもらいたい!!
私のお気に入りは「きみの助言」の彼(オチがわかるから詳しく書けない!)と「ウミガメの平和」の家来かな。
もちろんちょっと変わった王子や姫ぎみ方も素敵ですわよww。
以下は覚書
おめざめですか、お姫さま
バカなんだか利口なんだか
きみの助言
魔法のパンの実
ウミガメの平和
呪われた王子たち
木霊の住む谷
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昔話・おとぎ話風味のショートショート。
皮肉っぽいんだけど、どこかあたたかさがあって小気味よい。
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タイトルと表紙が気に入って、図書館で予約をかけてから、児童書だったことに気付いた。
児童書なお陰で2時間くらいで読破。
短編で読みやすい量だった。
たまにブラックジョークがきいていて面白かったかな。
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タイトルで青春回想ものかと思いきや、創作昔話風物語でした。
言われてみたら 言い得て妙なタイトルで、
7つの短編それぞれに ダジャレなオチがついていたりする。
有名所な昔話をちゃんと知っていて、これを二次小説ならぬ二次昔話と、楽しめるのは 高学年から・・・というよりは、YAか大人でしょうか。
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誰でも知っている昔話風なストーリーに、そんなアホな。。という
ブラック、風刺、洒落を利かせたお話
面白かったです。
今の時代の子供たちも、昔話を喜ぶのを、半分不思議に思っていたけれど、
普遍的なエッセンスが入っているからなのでしょうね。
昔話を知っていると、もう少し大きくなってから、こういうお話も楽しめるのね。
昔話を沢山教えてあげたいなぁと思いました。
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大人のためのお伽噺。
子供のころ読んだいくつかの童話がバックボーンになっている
んだけど言いまわしや解釈は現代的にアレンジされ
ユーモアといい意味でくだらない駄洒落のスパイスで
「フフッ」と含み笑いしてしまう場面多し。
作者の安藤さんは童話作家としても活躍されているんですが
大人が読んでそこに込められた深いメッセージを
読みとるのも楽しいと思います。
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「頭のうちどころが悪かった熊の話」よりずっと良い~「おめざめですか,お姫さま」夜明け前に寝床を動かすと魂が別の肉体に移動することを知った退屈姫君が庶民の生活を体験すると,母親の女王の様子がおかしい:「バカなんだか利口なんだか」荷役の仕事がロバの死で断たれた若者は池で小人を釣り上げ,人参を貰ったのが気に入らず,泉に投げ入れると泉の精は金と銅と普通の人参を投げ返す。金の人参を手に入れたい仕立屋が金の人参と引き替えに若者にぴったりの服を着せて見違える程立派になった若者に恋をした姫君が城に連れて行くと,黒馬に乗る首なし騎士を倒す試練を王は課す。馬に人参を与えようとして取り出した胴の人参の輝きは騎士のバランスを崩させ,断崖に消え,残った黒馬に普通の人参を与えて仲のよくなった馬を連れ帰ることに成功した若者の荷役の仕事は大きな利をもたらした:「きみの助言」森の中で育った双子の妹姫は我が儘な姉姫に直言することを憶え,世継ぎの姉姫は皆から疎まれる:「ウミガメの平和」几帳面で我が儘な王子はウミガメのまん丸な卵が気に入って,それを食べると言い始め,ウミガメの産卵砂浜で夏休みの初日を過ごすと既に絵日記に記す:「呪われた王子たち」双子の兄王子は自惚れが強く,弟王子は同じ顔をしているのに何にも自信が持てす,17歳の誕生日の前日のパーティーに来た美しい少女が,誕生の際に悪い魔女が掛けた鏡の呪いを語る:「木霊の住む谷」母親と二人で村に暮らす少年は森の中で旅芸人の一座と知り合い仲良くなるが,魔物だと信じて疑わない村人との間に挟まれ,村側に立たざるを得ず,山に向かって「もう合わない」と大声を張り上げるが,木霊は「また会おう」「会いたい」と返すのだった~意地悪な気持ちをぐっと抑えて・・・という感じのお伽噺。気に入ったのは木霊の住む谷。タイトルを見て中身を思い出せなかった「バカなんだか・・」の粗筋が一番長くなった
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シュールでクスッと笑いを誘う童話集です。
勧善懲罰のスタイルなので安心して読むことができます。
一番お気に入りは「きみの助言」。
会話がテンポよく楽しいです。
「木霊の住む谷 」はお話としてはいいのですが
アホな感じのものではないので、別の本に収録してくれたらなと思いました。
(人間の愚かさという意味では間違っていはいないのですが)
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王様、王女様達のお伽話集。
おめざめですか、お姫さま
バカなんだか利口なんだか
きみの助言
魔法のパンの実
ウミガメの平和
呪われた王子たち
木霊の住む谷
の7話
最後の「木霊の住む谷」のみ王様も王女様も王子も出てこないちょっと悲しくなる寓話だけど、後のお話はニコリだったり、ニヤリだったりとできる。
頭のうちどころが悪かった熊の話よりひねりがあった。