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コンビニ〜が面白かったので他のも、と思い、読んでみた
楽しい話ではなかった
どの登場人物にも共感ができなかったし、わかったことを言葉にすると宗教のように聞こえるのはなぜだろう、と思った
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村田沙耶香さん、いくつか読ませて頂いていますが
一番ゆったりしたお話だった気がします。
ぶっとんでいるという点ではこの作品もそうなのですが
やばい!なにこれ!っていう勢い?が少なくて
ゆったり自分探しな感じでした。
というか、ぶっとんで見えるけど、
実際、目に見えない・人に言わないだけで、
他人の性癖?なんてわからないですよね。
この本のように悩んでる人がいてもおかしくない。
深すぎて感想を上手く文章化できません...
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女性3人がそれぞれ抱えるジェンダーでの生きづらさ。
好きな人とのセックスがつらくて、自分がわからなくなり無性になりたいと願う19歳の里帆。
女性であることに固執し、加齢すらにも抗おうとするアラサー椿。
女性でも無性でもなく、肉体を持たないこの星の一部だと感じているアラサー知佳子。
胸がなくなるタンクトップを体調を崩しながらも着続ける里帆。
婚約者の親に子供を産めるかどうかしつこく聞かれ破談した
椿。
男性と恋の予感があった知佳子が選んだ道。
生きづらいなあ。ジェンダーを気にすることなく、もっと自由に生きていけたらいいのに。
私はジェンダーのことで登場人物たちのように生きづらさを感じたことはないので、あまり共感もできないのだけど
世の中には少なからずそういうことで悩んだりする人たちが
いるということで。
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私的には、「星が吸う水」とテーマが似ているように感じました。どちらも、性の悩みを通しての、私は、こういう存在なんだ、ということを、探している感じ。村田先生の作品に、独特なタイプの登場人物が多いのは、先生自身が、人間とは、私とは、なんだろうみたいなのをテーマにしているからだとも、思えてくる。ただ、今回は、共感できる感じが、少なかった。
また、内容と、ちょっとずれるのですが、自分自身で思っている自分のイメージと、周りの人から見た自分のイメージは、異なるのだなということを、この作品を読んで、再認識しました。さすがに、知佳子の特性を当てるのは、難しいでしょう。
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性と戦う女子大生と、その子の厨二感の相手に手をこまねく中年女性2人長編の割にセックスの概念が描ききれずに破綻気味で読み終わった後のカタルシスもうすかった。
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この人の描く、この世界への違和感て、凄く自分とシンクロして、いつも安心する。
安心できるエンディングは全然ないんだけど、あぁ私だけじゃないんだなぁって。
で、一定数読者がいるって事は、その中の何割かの人もきっと同じなんだよね。
マジョリティが強すぎるだけで、ちゃーんと居るよねって安心する。
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現実世界は1番具体的で共感できるから、椿目線の話が無かったのかな。
里帆も知佳子も極端だけど、どっちの気持ちも共感できる部分があった。
心地よい、1つになりたい、丁寧に触れたいと思うのはなんて幸せなんだろうって思った。
知佳子にとって椿は、唯一物体にならない存在なのかな。
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体の性は女なのに、性に違和感を感じる里帆。
太陽のことを「ソル」って言う知佳子。
その2人の視点が交互に話が進んでいく。
間には2人の知り合いである女性らしい椿がいる。
セクシャリティーな話だった。
いわゆるLGBTQ…とかに当てはまらない、
その人だけの「性」について。
そんな部分に視点を当ててたよ。
正直、里帆も知佳子も言ってる意味は
分からんかった。
もぅ、独特すぎるからー笑
でも、そういう性があってもいいとは思えたなぁー。
ハコブネってタイトルは、「ノアの方舟」から
きてるっぽい。
まぁー、独特!! さすが村田沙耶香って感じー(*´艸`*)
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村田沙耶香にしては、いつもの否応なしにグングン引き込まれるパワーがなくてそこまでそそられなかったけど、書いてある内容は興味深かった。
外から見ると普通の域を出なくても、内面では自分だけの特殊な感覚を持ってる。相手は好きなのにセックスが苦手で性的越境者だと思おうとする里帆もいれば、自身も星の一部としてアースと繋がる知佳子もいる。
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里帆、椿、千佳子という3人の女性。
里帆と千佳子は交互に語るのだが、椿の主観だけが登場しない。この意味するところは何だろう?
里帆と千佳子は結局のところこの社会/アースとひとつになりたい欲望を抱えているが、椿はどうか。日焼け止めやファッションで“女”という鎧を身につけ武装しているかと思いきや、彼女が最も解放されたがっているようにも思う。
終盤、里帆は千佳子の見ている世界を垣間見るが、きっと椿にその瞬間は訪れないんだろうと感じた。
この「方舟」に、椿は乗ることができない。
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面白かったと思う。自分の性に疑問を持っているのではないのに、身体を重ねることが苦しくて、それに悩む里帆。女を磨きながら、それでも女の辛さを感じている椿。椿は里帆が自分が何者なのか、悩んでいる姿を見て、みんな悩んでいて乗り越えていると伝える。それでも悩み、自分なりの性を見つけ出そうとする里帆に苛立っていく。この2人の話は、人間の話として分かるなぁというか、やっぱり女って辛いんだなぁ。と思ったり。
自分を星のかけらだと思い、すべてのことはみんな循環して地球に帰っていくと考え、人間の世界の生活に溶け込むことができない知佳子。
でも、そんな知佳子に安心を覚える里帆と椿。
なぜ、評価が低いのか分からないが好きな話だった。確かに没入感が薄い感じはするが、3人の女性の性の話が深く描かれていて、感じるものがあったと思う。
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自分の性に疑問を持つ女性と性別を受け入れつつ生き方を探る女性たちの物語。ルールに従う人、本能に従う人、いろいろな感じ方があっていいと思う。ジェンダーレスの認知が広まった今だから理解できたのかな。
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流石、クレージーさやか、よ~~判らん(笑)。
彼氏とのセックスに嫌悪感を感じ自分の性所属を疑う19歳の里帆。如何にも大人の女性と言った雰囲気を持つ31歳の椿、椿の同級生で人間世界をままごと遊びの様な架空現実としか捉えられない千佳子の3人の女性が主人公。
読んでる途中は(主人公が女性だという事もあって)なかなか感情移入も難しかったのですが、読み終わって頭を整理すると、「女性」を言う枠にどっぷり帰属している椿と、何とか自分が帰属する性認識枠を見つけようとする里帆と、淡い期待はするものの帰属に拘らない千佳子という帰属意識の異なる3人を描いた物語と捉えると、何となくすっきりしました。
村田さん、これが良いよと結論を押し付ける訳でもなく、まあ、色々あるよね~と言っているようです。
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自分の生きやすい世界を。
普通ではないと感じたからこそ必死に探し求めて、その状態に名前を付けて安心したかったのだろうな。
いくら議論したところで妥協点すら見つからないのは、互いに強い意思をもっていたからだろうな。