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音楽好きな男たちが
偶然、一夜限りのバンドを結成
ホームレスの元ギタリスト
交番勤務の警官
営業マン
引きこもりの高校生…
つながりは音楽
一期一会なあたたかさあり
音楽やっていたひとには
さらにぐっとくるんだろうなぁ
あの頃を忘れない
ピーターパン的なところが
ちょっと羨ましいよな感じです
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印刷所の平凡なサラリーマン、石井和正、34歳。元・伝説のギタリストで、ホームレスの“シンゴ”、60歳。メジャーを夢見るバンドマン、“コジー”こと小嶋隆志26歳。寺の土蔵に引きこもりの高校生・田仲聖矢16歳と、その姉・茉莉26歳。「人を、撥ねてしまったんです」石井が起こした事故により、5人のセカイが交わるとき、物語が動き出す。小路幸也が贈る、ラブ&ミュージックな大人の青春小説(「BOOK」データベースより)
うーん、全部読んで思った感想は・・・、
「で?何なの?」
です。
なんだろうな、もうちょっとなんか始まってみてもよかったんじゃないの?
ここで終わっちゃうのか~(あーでもシンゴさんとか、バンドワゴンの方にチョイ出しそうな感じ)。
コジーも吉川さんも石井くんも聖矢もなかなかいいキャラクターだったので、これだけで終わっちゃうのはややもったいなかったかな。残念。
(ミキワカコさんの表紙イラストがかっこうよいので、ジャケ買いする人は多そうですね)
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もっと長く書いて欲しかったー。
面白かったけど、短かったー。
続編希望!
ところで、民生の帯がオモロイ。
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この小説を一言で言い表すなら、「奇跡」だろう。
元伝説のギタリストのホームレス、平凡な営業マン、メジャーを夢見るバンドマン、出世からはほど遠い交番勤務の警察官、引きこもりの高校生。歳も環境も全く違う五人が起こした、真夏の一夜の奇跡。ロックの神様が起こした奇跡の物語。
著者には申し訳ないが、この小説を読んでいるうちに不安になってきた。物語の半分以上が、登場人物個々の抱える現在や過去の描写に終始。それはそれで読ませるのだが、どう物語が展開して行くのかわからない。不安を抱えたまま読み進めていくうち、ある事件をきっかけに、物語は一気に展開していく。
恥ずかしい話、最後の20ページは泣きながら読んでいた。
再び失礼なことを申し上げると、展開は想定の範囲内だし、ボロ泣きするほど感動的なシーンでもないと思う。
だが、様々な傷を負った人が、今、音楽を通じてつながっていく。過去や未来は無くとも、今、そこに音楽がある。
さりげない言葉や動作にも著者の音楽に対する愛情が溢れていた。
泣かずにいられなかった。
音楽って素晴らしい。
この出会いで彼らの人生がバラ色に変わるわけではないのだろうが、あの時そこにあったのは確かに「ラクエン」だった。たった一夜だけだけど、確かにそこにあった楽園。何かが少しだけ変わりはじめた夏の夜。
この小説を読んでいて、思い出した曲がある。ブライアンアダムスの「The Summer of '69」。はじめてギターを買って、みんなで必死に練習をして、恋もした、人生最高の夏を歌った名曲。まさに「The Best Days of My Life」なのである。
「この歌は」
「もう、皆の歌だ」
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今はホームレスで、かつては有名なギタリスト。
昔は音楽をやっていた営業マンや警察官、
バンド解散後はフリーターのままの若者、
引きこもりの高校生、そしてその姉。
ひょんなことから一緒にバンド活動することになった
彼らの一夜限りの物語。
小路さん好きなので、あえて辛口で。
話としては面白い。けど、いかんせん、話が短すぎる。
前半にひとりひとりの独白部分があるんだが、
そこが読みづらくいし、ワクワク感が全くないからつまんない。
余韻を残す、という内容&終わり方は嫌いじゃない。
けど、「物語の展開部」があまりにも物足りない。
残念。これは短編でよかったんじゃないかなー。
たとえば、『うたうひと』に収められていたなら、
あの一冊を構成するひとつとしてかなり良かったかも。
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バンド、いいな♪ 共通の言葉じゃなく、コトバで繋がれちゃうのって、いいなぁ!私も引きこもれる蔵が欲しいよぅw
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うーん。面白かったことは面白かったんだけど、断然短すぎて…。各登場人物の章は面白かったから、なんか残念。おいしいエピソードを地の文1行で済ませてる感じがもったいない。ちょっと残念な読後感でした。
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小路幸也さんお小説はいつも読む時、BGMが鳴ってる感じ。
ご本人の音楽好きが伝わってくるような。
今回は恵比寿界隈に住む、共通点のなさそうな様々な年代の人が、24時間後にはバンド組んでオリジナルをYouTubeにあっぷしてる、という連作短編集。
人と音楽が好きな小路幸也さんらしい作品。
作中、石井さんはGoing Under Groundの松本君でした。カラオケで褒められるような歌が上手そうで、体型イメージ的に。
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都会のお寺の土蔵の中(ナモナキラクエン)での一夜限りのセッション。
それぞれの事情を抱えた大人の優しさが、読んでいる私の心に染みてきます。
この物語の今後を想像するのも面白いです。天才ギタリストのホームレスは、ホームレスのままですかね。
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ホームレスに警官、営業マンにバンドマンに引きこもりとその姉。
年齢も立場もバラバラな6人が
あるキッカケで偶然集まった一夜の出来事。
それぞれのエピソードが短く物足りなかったし
あまりに出来すぎな部分もあるけど
それも込みで楽しく読めたし
あったかくなれた。
【図書館・初読・11/20読了】
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年齢も、環境も違うオトコたちの生きざまを各章で描き、その中の一人が起こした(かもしれない)事故によって縁もゆかりもない彼らが一堂に会することになる。
ご都合主義なんだけれども、夢を見続けること、あるいは一夜限りであっても夢のようなときをもつことの素敵さを感じさせてくれる。
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サラサラっと読み終えてしまった。プロローグの事故の場面がちょっと衝撃的で、ミステリーか?!とも期待しましたが、大団円に丸く収まりすぎ、できすぎって感じ。こんなにうまくいく分けないと思いつつ、ほっこりと温かい気持ちになれました。
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あったかくて、安心できて、優しい気持ちになれるお話。
優しさって、何だろう。正義って、何だろう。なにが正しいかなんて、わからない。私たちの現実はきっと、こんなに全てがうまくいくわけではない。
でも、何かに躓いても挫折しても幸せや夢を諦めても、毎日は終わらないんだよね。
……音楽って、いいな。
[2011.11.26]
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様々な立場の6人がたまたま出会って…。いかにも小路らしい優しいお話ではあるのですけど、今回に限っては少し展開が強引かな?と。
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印刷所の平凡なサラリーマン、石井和正、34歳。元・伝説のギタリストで、ホームレスの“シンゴ”、60歳。メジャーを夢見るバンドマン、“コジー”こと小嶋隆志26歳。寺の土蔵に引きこもりの高校生・田仲聖矢16歳と、その姉・茉莉26歳。「人を、撥ねてしまったんです」石井が起こした事故により、5人のセカイが交わるとき、物語が動き出す。小路幸也が贈る、ラブ&ミュージックな大人の青春小説。
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2011年6月30日、22:52、誰だかわからない人物が車で人を撥ね、そのまま逃げた。その後につづくのは、年齢も職業も交わるところのない無関係な人びとの6月30日の様子である。辛うじて共通するのは音楽が好きだということ。冒頭のひき逃げとそれにつづく数人の人生、どこでどうつながるのか――あるいはつながらないのか――、興味津々で読み進める。ロックの神様といまも呼ばれる宮下ジロウと組んでいたギタリスト・シンゴ――いまはホームレスになっている――もキーのひとつになっているので、交わるとすればロックだろうと見当がつくが、一体どこでどうやって出会うのだろう、というのは想像もつかない。それがひとりの引きこもり高校生とその姉によって、いとも簡単に実現してしまうのである。それが6月30日、23:50のこと。それからの夢のような展開は一夜限りだからこその輝きだったのだろうか。もったいないような気がするが、きっとだれにとっても最良の選択だったのだろう。すべてが終わったのは、2001年7月1日の明け方である。たった一晩のこととは思えない充実ぶりである。胸躍る夢を見せてもらったような一冊。