投稿元:
レビューを見る
好奇心旺盛で、疑問に思ったことはとことん突き詰めなければ気が済まない天游。そんな夫を支え、みずから医者として働く才女さだ。二人三脚で歩む二人の物語。
投稿元:
レビューを見る
福沢諭吉の先生である緒方こうあんの先生である、中天遊の話。
日本の医学だったり、学問がたくさんの人たちの努力と積み重ねによってできていること、歴史は1人では作れずいろんな人が時には思惑をしたり、必死になったりしながら生きてることが、後に歴史となっていくことがわかる。
また、一つのことを追究していく素晴らしさと、一つのことにとらわれず、多岐にわたって興味を持ち続ける素晴らしさと‥小学校高学年から中高生、そして大学生、大人と幅広い世代が共感できる部分がそれぞれにあるんじゃないかなーと思った。
投稿元:
レビューを見る
江戸時代後半大阪で活躍した蘭学者中天游の話し
この人のことは全く知らなかった。紹介された文章には福沢諭吉や大村益次郎が学んだ適塾の緒方洪庵の先生とあり興味をそそられた。
副題にある通り、大槻玄蕃、海上随鴎、橋本宗吉等の功績を自らの成果とともに思々斎塾を開き次世代に引き継いだ 人であり、暮らしに役立てる学問を目指した人であったようだ。
また、一途に妻を愛した人であったが、読んでいてあまりに妻さださんが素晴らしく天游が愛想を尽かされ無かったのことに感動した。
読みながら童話を読んでいるような気分になったが、著者の中川なをみさんは著者略歴を見ると日本児童文学者協会に所属されていた。
また、こしだミカさんの挿画も優しく、くもん児童文学が出版していることを考えるとこ、の本を読むには年をとり過ぎていたのかも知れない。
投稿元:
レビューを見る
緒方洪庵の師匠だった中川天游について書いた作品。こういうあまり知られていない人の伝記を読むのも面白いなぁと思った。子供向けなので読みやすい。
投稿元:
レビューを見る
様々なことを不思議だな、知りたいなと思う、興味の幅の広さ、いいなと思う。
しかし、もっと素晴らしいと思うのは、それをただの興味だけに留めず、きちんと調べ、学び、書物などの形にしていくところ。
そしてまた、他の人間にそれを教える、それが可能なまでに、その一つ一つの興味について、掘り下げていくことができるところ。
それがとても素晴らしいと思う。
それを心行くまでできる人生。
幸せだろうな。
中川なおみさんは、人の生涯を描くのが得意みたいですね。
以前読んだ、『龍の腹』もそうでした。
龍の腹と違うのは、今回の主人公は実在の人物だということ。
その一生を、ノンフィクションではなく、物語として描くというのは、とても大変だろうなと思うと同時に、きっと面白いのだろうなと思いました。