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水野勝が所属する携帯アクセサリーの開発チームが大ヒット商品を生み出した。だが祝勝会の翌日、チームリーダーの粕谷昇が社内で不審死を遂げる。死因はニコチン中毒。当初は事故と思われたが、水野は同僚で恋人でもある北見早智恵が犯人である決定的な証拠を見つけてしまう。なぜ、彼女が…!?人間のエゴと感情の相克を浮き彫りにする傑作ミステリー(「BOOK」データベースより)
割と今回は論理が破たんしてなかった、よかったー。
今回はワタクシ的にもOKな方の石持作品でした。
ただ「君のコト、ホントは愛してた・・・!!」ってラストは興ざめだぁ。
ヒロインが珍しく嫌いじゃないタイプだったのが救いだったな。
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石持さんの作品は理不尽だなぁ、と読み終えて改めて思う。
ミステリーといえば探偵や刑事と犯罪者、善悪が別れているものが多い気がする。だけど石持作品はそうじゃない。普通に日常を過ごす人が、ある日突然巻き込まれる感じだ。
今回の『君がいなくても平気』もまさにそうで、もしかしたら自分の恋人が殺人犯かも知れないと思う男性が語り手だ。
「もし自分が同じ立場だったら?」と考えてしまい、ラストまで一気に読んでしまう。どう考えてもハッピーエンドはないのに。
理不尽と言えばいいのか、残酷と言えばいいのか。やっぱりこれも読後感はあまりいいものじゃない。
それこそ苦味と淋しさがないまぜになったような結末なのに、好ましいと思わせる力は凄い。
周りで読んでいる人は少ないけども、これからも石持浅海推しでいきたいと思います。
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わかりきっている結末に向かって進行するストーリーは切ない。
もっと北見の凛々しさが際立っていると良かった。凛々しい、凛々しいってコトバでは繰り返されてるけど、もっと決然とした姿が描写されてればいいのに。
でも、好きなんだけど、この小説。
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読む前の感じは、「本当に平気なの?」だったけど
読み終わったら、「やっぱりね」だった
付き合っている人が殺人犯だと確信したら……
とにかく尋ねるよ私だったらね
本当にそうだったら自主を進めるでしょう
どんな理由があっても
読み進める中で、ひょっとしたら、彼女が最後に自分を罰するような予感がしてた。哀しいけどね
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悲しいエンディングでした。
動機探しのストーリーは面白かったです。
動機がはっきりと分かったときの衝撃と悲しさは
犯人探しのミステリーで真犯人が分かったとき以上でした。
そして、読み終えた今、「君がいなくても平気」というタイトルが、本当に切なく感じられます。
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読了の瞬間「もったいない」とか「惜しい」という言葉が頭をよぎる作品であった。
着眼点や、プロットが非常に良かっただけに、あと一捻りあればなぁ。
と感じた。
恋人が殺人犯であることに気づき、逮捕されれば、自分の未来が傷つく。だから、逮捕されるまでに別れなければと思考させた為に、非現実感に溢れ、感情移入しにくい感じがする。
いずれにしても、犯人でもなく、探偵役でもない立場を主人公に据えた着眼点が生かせ切れずに、大変にもったいない作品である。
もっと面白いサスペンスにできたと思う、誠に惜しい。
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あまり期待していなかったけど、どんどん引き込まれていった。
途中で犯人がわかっても結末が見えなかったのも良かった。
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水野勝が所属する携帯アクセサリーの開発チームが大ヒット商品を生み出した。だが祝勝会の翌日、チームリーダーの粕谷昇が車内で不審死を遂げる。死因はニコチン中毒。当初は事故と思われたが、水野は同僚で恋人でもある北見早智恵が犯人である決定的な証拠を見つけてしまう。なぜ、彼女が……? 人間のエゴと感情の相克を浮き彫りにする傑作ミステリー。
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恋人が殺人犯だと気付いてしまった男が主人公、という切り口が面白い!男の自分勝手な考えにイライラさせられながらも最後までグイグイ惹きつけられた。
しかし、石持さんの作品はいつも最後でガッカリさせられる。いつも「逃げ」のようなラストが残念。
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セコい男…
やはりそんな感想しかないんだけど、案外面白かった(笑)
本当の愛に気づけてよかったというところでしょうか?
開発者の思いの強さというか、人の命を思う強さというか。
冷静に人を殺せるのは凄い!
個人的には桜沢が尊敬に値する気がする。
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恋人が殺人犯だと気付いた男が主人公という設定がおもしろかったです。
主人公の男の考え方は勝手だけど、あれこれと考え、桜沢と推理をつめていく部分はとてもひきこまれたし、先が気になって一気に読み進めました!
ただ、犯人の動機やラストの展開を、途中で予測できてしまったのが少し残念でした。もう少し思いがけないラストも読んでみたかったかも・・・。
なので、少し物足りなさは残ったものの、結果、読んでいておもしろいなぁと思えた作品でした。
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アイディアはわかるんだけど、あざとさがちょっと鼻について、入り込めないままラストに至った。惜しい感じ。
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実に石持さんらしい、と云えば、今まで石持さんの著作を読んで来た人にはわかり易いと思う。殺人という非現実的なことが起こったにも関わらず、主人公・水野は非情なまでに論理的な行動をしようとする。
事の発端は、会社のチームで殺人が起こったことによる。その殺人が水野の恋人・北見によるものだという証拠を、水野は掴んでしまう。今までの恋愛を含んだミステリ、たとえば『容疑者Xの献身』などは被害者をかばう方に徹底していたが、本作はそれとは真逆、恋人が犯人などとばれたら今後の未来が危ないと、恋人と別れることを決める。所詮本気の恋ではないと、あっさり人間のエゴを隠しもせず、別れることを決意するのだ。なかなかにない判断で、主人公に好感を持てないことは否めないが、水野の心理は殺人という非現実的なことが起きてから、非常におもしろく描かれているように思う。
殺害動機などが明らかになる場面は、石持さんらしい綺麗な本格ミステリができ上がっている。
ただ難点というのか、この作品には本当に「探偵役」というのが存在しない。水野の会社の同僚・桜沢が小さく探偵役を務めるかと思えば、最後の最後はまるで役に立たない。あそこまでの推理ができた人ならば、探偵役として犯人とうまく渡り合うことができると期待したのだが、肝心なところで空振りしている気がした。登場人物に魅力がないと云えばまったくないので、残念ながら一つ評価を下げた。
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恋愛小説だったのか??
犯人も動機も早くからわかっていて、どんでん返しがあるわけでもなく、恋人が犯人であるとわかってしまった青年の心理がロジカルに描かれている。
ミステリとしては物足りないが、ミステリと恋愛を描いた実験的な作品と思うと面白い。容疑者Xとは異なる、もっと現実的な面白さがある。
「君が居なくても平気」というタイトル、それぞれの目次のタイトルも逸脱。
この作家も東野圭吾と同じく、実験的に色々な作品を書いていく作家のようだ。
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職場で殺人事件が起き、ひょんなことから自分の彼女が犯人だという証拠を見つけてしまう。一体何故殺したのか?「殺人犯の恋人」のレッテルから逃れるために、計画的な別れを計画するも、なんとなく離れられずにいるうちに、第二の殺人が..
「君が居なくても平気」というタイトルは秀逸だと思う。
惰性で付き合ってる女性が、実はかけがえの無い存在であるということに気付いてしまうラストは泣ける。相変わらずこの人の話は結末があっさりしてる。ほかにどーにもならんかったんかと、色々と考えてしまって切なくなる。
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普通の会社で起こる連続殺人事件。
犯人らしき目処は最初の方で立っており、後はその恋人と同僚が殺害の方法や動機を推理するといった、石持氏らしい理詰めのミステリーです。
特に奇抜なギミックを仕掛けることもなく、ロジカルに展開するだけで読ませるところは、最近流行りのキャラクター頼りのミステリーとは一線を画していて好ましい。
ただ、殺害の方法が最後まではっきり分からなかったところが不完全燃焼でした。