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若干印象が薄い巻。ただ、今まで曖昧に描かれていた超越者?の過去がメインになっている。描写が抽象的すぎて読みにくいけど。
この作者、話し言葉がときどきくだけすぎというかラノベっぽいのが気になる。最近はラノベとその他の小説の区別も曖昧になっているし、ラノベでも好きな作品は多いので差別するわけでは全然ないんですが、個人的にあまり好きではない文体というだけなんですが。
2022.9再読。
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なんだろう。
想像してたのとだいぶ違った。
もっと牧歌的な感じかと思ったら全然違って、ハウスとか人工的な農業だった。まぁ、宇宙空間なんだからそうだよね。
というわけで、もっとメニーメニーシープめいている暮らしかと思ったらハードボイルドでびっくりしたのでした。
ダダーこと、ノルルスカイン誕生の巻でもあり、だんだん近づいてきた感じ。
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物語の折り返しということで、一気に展開が進む。
ノルルスカインや酸素いらず、救世主。出てきた要素がどんどん絡み合って引き込まれる。
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農業の楽しさ。遺伝がらみなので、必要な話。ただ、すごい関連付け方。ノルルスカインの話は彩り。説明的な内容で伏線のため入れただけに見える。
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1巻で29世紀の地球から遠く離れた星の話で始まって、2巻以降の各巻で過去に戻って、ミッシングパーツを語り直すシリーズ構成。
今巻では、いよいよノルルスカンとその宿敵の誕生背景が描かれましたね。
センス・オブ・ワンダーやで~
スケールでかいで~
幻魔大戦やな~
並行して小惑星帯の農家の話が語られるのですが…
これまた最後にメインストーリーに絡んでたことがわかる仕組み…
あいかわらずアイデアの出し惜しみなくて、読ませ方もうまいのぉ…
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頑張れノルルスカイン!名前長いな。どうやってつけた名前なんだろう。ノーストリリアかな。羊飼いだし。
「ワンの絨毯」とかなつかしの「アド・バード」を思い出す。
農家サイドは淡々とくるかと思いきや、ドンパチはじめて驚いた。この人の本はだいたい3/4まで来ると戦闘になるのね。読ませる技術なんだろうね。
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ダダーのノルルスカインの物語が断章として語られるが、むしろ人間主体の本編より盛り上がってしまった。そして、実は人類がエイリアンの支配にどれだけ犯されているか不気味さが増してきて、今後の展開が楽しみ。でも、異星体の対立構造がそのままではないんだろうなぁ。
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ようやく話のバックボーンが動いてきた、第5作品目。今までは個別の話で!部分的に繋がっていただけであったが、いよいよ本筋へ、といった感じ。
長い作品なので、ダルみそうてすが、個別の作品の面白さでテンションを保っています。このまま完結まで行き着くことができるか。折を見て読み続けます。
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宇宙を駆ける情報生命体の誕生と繁殖と闘争の物語。
小惑星に住む農夫と反抗期の娘の日常の物語。
このスケールの違いすぎる話が繫がり、シリーズ全巻の話と繫がり、とても満足感がありました。
前巻では少し挫折しかけたのですが、可憐に足掻いて生きるこの宇宙の生命体たちの物語を最後まで見守りたいと思います。
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とある農家の日常と、シリーズで暗躍していたノルルスカインの数億年に渡る物語が対比的に描かれる。そしてシリーズの後ろに潜むものも判明する
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ーーー西暦2349年、小惑星パラス。
地下の野菜農場を営む40代の農夫タック・ヴァンディは、
調子の悪い環境制御装置、星間生鮮食品チェーンの進出、
そして反抗期を迎えた一人娘ザリーカの扱いに思い悩む日々だった。
そんな日常は、地球から来た学者アニーとの出会いで微妙に変化していくが……。
その6000万年前、地球から遠く離れた惑星の海底に繁茂する原始サンゴ虫の中で、
ふと何かの自我が覚醒した――急展開のシリーズ第5巻。
全10章の『天冥の標』はやくも折り返し地点。
独立したピースが壮大なスケールで噛み合う様は、爽快感と更なる好奇心を呼び起こす。
超銀河団規模で繰り広げられる果てなき自然淘汰や
他恒星への長い移民の旅を渡れるような快適な閉鎖空間が作れるなら、そもそも移民の必要が無くなる「移民団のパラドクス」なんかが印象に残った。
関連する記述を見るたびに思うが、いくらなんでも宇宙広すぎである。
宇宙の広さと、そこから生じる過剰さを、少なく見積もってはならない。
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小川一水の超大作の第五巻目。ようやく半分(ただし次の巻はPart3まであるのが見えている)。
今回は、一見これまでの話と繋がりの無いような農夫の話と、逆に明らかに物語の中核であろう被展開体「ノルルスカイン」の話が交互に綴られる。
段々と、これまでの点と点が繋げられて線になってきたと感じられた。
タイトルの「百掬」とはなんなのだろうかとグーグル先生に聞いてみたものの、どうやら造語のようである。
「掬する」には大きく3つの意味があり、
1 両手で水などをすくいとる。
2 気持ちをくみとる。推し量って理解する。
3 手にすくいとって味わいたいと思う。
個人的にはおそらく3の意で使われているのだと考える。
そしてこれはノルルスカインの心情を表しているのだろうと思う。
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一度では理解できず二度読み。早く次の巻に進みたいのにー。二度読んで、やっと、なんとなくわかってきました。ダダーのことが。
このシリーズを読んでいたら、小説で表現できるありとあらゆることが楽しめるような気がする。本作では、章立てが有効。さらに期待が膨らみます。
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うーん、ようやく本当の敵というか、表面にはなかなかでてこなんだ謎の登場人物(?)の存在と経緯が明らかになってきた。そこに未来の食料事情、農業の状況なんかがからんで、おもしろかったなぁ。激しいドンパチもないけど。
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またしても打って変わって農業の話なのだが、これがまぁ面白い
零細の農家の厳しい現実を描きつつも、そこにある農業の理論性や日常での機微、人間関係をも見事に感じさせる
それでいて、並行で語られていたノルルスカインへの見事なリンク
娘の正体が分かってから、最後のアニーの独白までの流れは本当に見事だ
丁度、実家に農作業の手伝いしに帰ってたってのもあるが、ここまで色々なファクターがやんわりと、そして最後にはがっちりと繋がるフローってのもそうそうない