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気持ちの良い読後感。五島の中学三年生、合唱部。混声三部合唱。
十五年後の自分への手紙。
この『手紙』は、アンジェラ・アキのあの歌ですね。
著者の、通常ネガティブな響きのものを表す時の言葉のチョイスが好きです。本書でいえば、『エリートぼっち』とか。
欲を言えば、自由曲のタイトルと歌詞を知りたかった。
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中田永一「くちびるに歌を」読了。爽やかで読後感もすっきりだが、それ以上でも以下でもないかな。長谷川さん、ズルいんだけれども可愛いからやっぱりズルいw
合唱がテーマなのだけれど、イマイチ合唱の魅力見たいなものが伝わってこなかった。また、前任の合唱部顧問である松山先生の存在が終盤のドラマに繋がっていくのだけれど、作中で松山先生の存在があまり目立たないがゆえに、どうもドラマに乗っていけない。
まぁ、短めの作品でサラッと楽しめるのだろうけれど、中田永一(乙一)が期待値の高い作家であるだけに、やっぱり物足りないのだ。個人的に、中田永一名義の作品では「百瀬、こっちを向いて」収録の「小梅がとおる」が一番かな。
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梅田でサイン本購入。
爽やかな青春小説。私が中学の時に学年全体で合唱する機会が多くて懐かしくなった。
メインの男女の視点で交互に話が進む。この2人はそれぞれ家庭の問題で悩んでいるけど、少しずつ変わっていくのが面白い。
エピローグでの合唱シーンに感動した。
教頭先生の嫌味がナイス(笑)
こういう暖かい話も好きだけど、そろそろダークめの作品も読みたいなー。
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読んで良かった。エピローグで感激した。そして、落涙。五島列島って
どんな風景をしているのですかね。「平成猿蟹合戦図」でも描写されて
たし、少し関心が擡げる。
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さわやかな青春物語。ここまでさわやかな物語、久しぶりに読みました。挿入歌に使われているアンジェラ・アキさんの歌が、ページの間から聞こえてきました。
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NHK 合唱コンクールを目指す五島列島の中学生たちの群像譚。
課題曲になぞらえて、15年後の自分へ宛てて、今の悩み、将来への期待と不安を吐露する手紙が随所に挟まれて、胸が熱くなる。
一人では出来ない、声を合わせるよろこびも大袈裟でなく誠実に表現されていて、是非、映像化してじっくり観たい青春グラフィティ。
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こんな中学校時代、ステキすぎる…。いいなぁ…。
どストレートにいい小説。感涙。
読後、思い返すほどに「よく錬られた小説だなぁ」と感嘆。
いつの間にやら合唱部の列に並んでいて、ナズナやサトル、エリやケイスケたちと色んな経験をさせてもらった。
喜んだり、落ち込んだり、焦ったり、考えたり…そうこうしているうちに自然に涙が出てきた。
2012年最初に読了した本がコレで良かった。いい年になりそうだ。
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男の子の出生が現実的すぎて悲しい。
自閉症のお兄さんへの偏見は仕方ないけど、家族に存在を隠されるはとても悲しい。
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中田永一さんの作品は、一語一句まで丁寧に書かれている感じがする。登場人物の心情もリアルに描かれていて大満足で読了。
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(No.12-1) 青春小説。
『長崎県西部の海にある五島列島。その中の比較的大きな島の中学校合唱部の物語。
合唱部顧問の松山先生がお産のため休職。松山先生の友達が臨時音楽教師として4月にやってきた。柏木先生は美人で音大を出て東京で活動していたこともあるという。自称現在ニートの美しすぎる臨時教員は男子中学生のハートを掴んでしまい、今まで女子しかいなかった合唱部に男子入部希望者が続出。
今まで合唱部はNHKコンクールに女性三部合唱として出場してきた。男子は今まで合唱などしたことがないので、練習だけ一緒にやってコンクールは女子だけという案も出たが、柏木先生は男子も一緒に混声合唱での出場を決める。
先生目当てで入部した男子たちの不真面目な練習態度と、男子嫌いの女子生徒との間で起こる男女対立。
それぞれの家庭の事情。
バラバラになりそうな部活。
コンクールに本当に間に合うのか?』
定番の青春小説だろうと思って読んでいましたが、さすがこの作者は上手い!これはやられたって感じ。ラストで過去のことが奇麗につながって、わ~っと押し寄せる感動に胸をうたれました。いや、多分こう繋がるんだろうとは予想してましたが、何度も出てきた自閉症のお兄さんのある能力。これがこう来たかと。
私は音楽関係にはほとんど関心がなく、歌手や歌、楽団、コンサート、など知らないことばかりなのですが、音楽を聴くなら合唱が一番好きです。NHKコンクールのことも知ってます。県大会、地区大会と、全国から勝ち上がって日本一を決めるんですよね。大抵上の大会に進む学校もあれば、出場することが目標の学校もあり、そのために皆頑張っています。甲子園を目指す高校野球のような認知度はありませんが。
NHKコンクールについて小説内で詳しく説明してあるので、知らなかった人はここで知識が増えますよ。
いわゆる普通の人が様々であるように、自閉症の人も様々です。ここに出てくるお兄さんの様子は、以前見た映画「レインマン」のお兄さんに似てるなと思いました。もう少し軽いかもしれないけれど、もしかしたらあの人がモデルかな。彼をイメージしながら読みました。そういうお兄さんがいることはサトルにとって大変だろうなと思いましたが、更に重いものがあったことは衝撃でした。でもラストの方での両親の様子を見たら、きっかけよりも現在の家族の姿が大事に思えます。
感動しました。お勧めです。
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深読みのいらないストレートな青春小説。桑原みたいな男の子を書かせたら抜群にうまい。実際のコンクールと課題曲(しかも有名曲)をからめているのでリアリティがある。語り手の入れ替わりが多く、頭から誰のことかがわからないのがちょっと読みにくかったものの、終盤は感動させられた。中田作品好きなのでもっとがっつりした長編も読んでみたい。書いてくれるだけありがたいのかもしれないけど・・・。
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後半涙が止まらなくなりました。毎回毎回中田永一さんの本は素晴らしいです。五島列島にある中学校の合唱部の男女の青春小説ですが心温まる家族小説でもあります。
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合唱というテーマを土台にした青春小説。
実は、乙一さんはこれが初めて。
青春小説としては良くできている。
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中学生の合唱に打ち込む日々、人間関係、家族との絆、そしてあのエンディングへ・・・胸つまらせて読み終えました。
一つ言わせていただくと、「百瀬」「朝比奈くん」のときのようなヤラレタ!感を今回も期待していたのだけれど。
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近年、普門館がよくテレビで取り上げられるようになり、一度訪れてみたいと考えていた矢先、この本を手に取った。自分好みな性格のキャラクターたちに愛着が沸いた。やはり部活、青春、初恋は、純粋無垢で少し塩辛いのがいい。