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正直、ちょっと期待外れ。
前作の勢いが薄れたように感じる。
と言うのも、こちらサイドの描写が少ない気がする。ちょいちょいアサドのぶっ飛びっぷりは見られるものの、前作ほどの絶妙なずれ加減の掛け合いが少ない。
もっとどうでもいいアサドとのやりとりが読みたい。事件そのものなんて最初からだいたい見えているようなもので、間のストーリーを補完するだけなのだから、キャラクターを活かす方向のシリーズに仕立て上げてほしいものだ。
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二十年前に兄妹が殺された事件の捜査をしていくうちに、次々と見えてくる葬られた残虐な事件の数々。
なんだかめんどくさい新人の加入で更に賑やかになった特捜部Qが、あらゆる圧力や脅しによって捜査を妨害されながらも強大な敵に迫っていきます。
シリーズ第二弾。
人を傷つけることをゲームとしか思っておらず、富と権力を盾に非道の限りを尽くす犯人の男達ですが、多くの事件を起こし、他人の人生をめちゃくちゃにしておいて、金と暴力と権力で全てカタがつけられると思うのはちょっと甘いんじゃないかと思いました。
同じように非道な罪を犯したキミーですが、あくまでも社会的地位を守ったままで好き勝手したいと思う男達の方が、質が悪くて恐ろしいと感じます。
キミーのキャラクターと境遇があまりにも強烈なので、彼女に肩入れしたくなってしまいました。
ドロドロと恐ろしい事件の一方で、特捜部Qの面々は相変わらず愉快です。
「やってはいけない!」と命令されるほどやりたくなるカールはかっこよく、やっぱりアサドは変人。新人も鬱陶しくてかわいいです。
アサドの謎の過去、カールの事件といったサイドストーリーも進展を見せています。
サブタイトルのキジ殺しに、狩りといえばラストの展開はなんとなく見えてきますが、それでもカールの部下を失うわけにはいかない、という悲痛な想いには胸を打たれました。
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アサド萌えでわくわくしてました。でもあんまアサドが出てこないー。
あと犯人の人たちがどうしてあんなねじ曲がった人になったのかがもう少し書きこんでほしかった。個人的に勧善懲悪ものが好きではないので…。
オチがバタバタしすぎていたのも残念。結局どっかーんで解決かよ!!
次の巻でアサドたくさん出ますように。なむなむ。
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シリーズ二作目。このシリーズ面白い!前作同様父の書棚にこそっと紛れ込ませておいたのだが、父も気に入ったみたいで、わざわざ感想言って来た(笑)
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以前読んだ「特捜部Q 檻の中の女」の続巻です。
前巻も面白かったので本書も読んでみました。
粗筋の方を簡単にご紹介すると・・・・
前巻で大手柄を上げ、警察署の地下に自分の"城"を築いた主人公のカール・マルク警部補。
本巻では、中東出身の助手・アサドと新たに特捜部Qに配属となった"くせ者"の新顔・ローセ・クヌスンと共に20年前に発生した殺人事件の真相究明に臨みます。
この殺人事件。
犯人が自首して来て一応の解決を見たのですが、実は事件当時、上流階級の子息が通う寄宿学校の学生だった者達が犯人ではないかと疑われ、特捜部Qが彼らを追求していくというお話です。
この元学生達は皆、家族、特に父親に対する憎悪を抱えており、それが彼らの人生を破滅へと追いやっていくのですが、
それだけではなく、学生グループの紅一点であった女性が今ではホームレスに落ちぶれ、グループに対して憎しみを抱いており、
彼女と男達、そして事件の真相究明にあたる特捜部Qとの間で物語が進んでいきます。
他に、主人公と一緒に何者かの襲撃を受け、寝たきりになった元同僚の刑事が主人公との同居を希望すると共に襲撃事件の真相について考え始めたり、
前巻にも登場し、主人公が口説こうとすると結婚指輪を見せつけて拒んだ美人カウンセラーが指輪無しで登場したり、
アサドの過去をほのめかす出来事が起こったりと、次巻以降への伏線も色々と張られている本書。
中々面白く、早くシリーズの続刊を読みたい感じです。
お時間のある時でも一読されては如何でしょうか?
面白いですよ。
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全体的に漂うやるせなさ感と徒労感
しかし読了感はすごく得られる
母が子を思う気持ちの大きさや
上流階級の腐敗した団結力など重くはあるが楽しめた
アサドとマークのコンビも第二弾をむかえ
面白くなってきた
これからもこの二人の活躍が楽しみ
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シリーズ2作目。前作もそうだったが、扱われる事件は非常に陰湿でおぞましいが個性的な登場人物たちで救われるというか読み進められるというか何とも絶妙(?)なバランス。次作も楽しみ。
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原題:FASANDRÆBERNE
著者:JUSSI ADLER-OLSEN
訳者:吉田薫、福原美穂子
初版:2008(DK),2011(JP)
ミステリ
特捜部Qシリーズ第2弾
「時計仕掛けのオレンジ」をモチーフにした作品。所謂コロンボ系だが、終わりへの流れは意外な形だった。
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特捜部Qシリーズ第2弾。やっぱりすごくおもしろかったけど、事件が凄惨すぎて、読むのがつらい。なので★3つ。次を期待して待ちます。
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未解決の重大事件を扱う特捜部Qの今回のターゲットは20年前に殴り殺された10代の兄妹の事件。
すでに自首してきた犯人が服役しているが、そこに納得できないものを感じたカールは上層部の妨害をものともせず捜査を続けるが…。
2作目も非常に面白かった。
暴力的な事件とそれにまつわる悲惨なエピソードをQのメンバーのやり取りが巧く緩和してくれている。
テーマは重いのに、ページを捲るのが嫌にならない。
作者の力量なんだろうなあと思う。
前作もそうだったけれど、今作にも非常に魅力的な女性が登場している。
暴力に身を委ねた果てにわが身に降りかかった厄災を、なお暴力で購おうとするキミーはやるせなくも惹きつけられてしまう。
そして彼女の復讐が果たされることをいつしか願っている自分に気づく。
一片の救いがあるのも前作と同じではあるけれど、内容が内容だけにそれがまた胸に突き刺さる。
いいなあ。
ああ、早く3作目が読みたい。
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《予約》地下室へ追いやられ、特捜部Qの主任として古い埋もれた事件と訳の分からない奇人のアラブ人アサドを押しつけられたカール・マーク。ひねくれもので、人に言われた反対のことをしてしまうキャラクターが最高です。シリーズ2作目、今回はさらに自分勝手で変な女性秘書まで押しつけられて、それでもだんだんツンデレ風に何となくのチームになってきたかな。悪役のセレブグループがホントに気分悪く、最後に爆弾で一挙に吹き飛ばされてしまうのが、悔しい。私は暴力シーンが嫌いなので、そこらへんは飛ばし読みで。
シリーズ、次も出たら読むよ~!
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CL 2012.2.18-2012.3.3
面白いことは面白いんだけど、あまりにも気持ち悪すぎる。
ミレニアムもそうだったけど、北欧って米英なんかより
よっぽど残虐なんじゃないかな。
フィクションだからってことじゃなく、こういう発想が
生まれること自体が。
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本作もだが、最近手に取る北欧のミステリーはどうもエグいものが多く、森と湖の爽やかなイメージとのギャップを感じる。
刑事たちのやりとりや、まだ明らかにされていないアサドの秘密など気になるので新作が出たらまた手に取ると思う。
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前作「檻の中の女」が強烈だったぶん、2作目「キジ殺し」は些か期待とは違った感じだった。
20年前におきた事件の捜査を行うことになった、カール・マーク率いる特捜部Q。
これまた大変に病んだ事件。(北欧がこわくなる・・・)
この事件、実は犯人はすでに捕まって自白しているが、どうにも納得がいかない。
デンマーク経済界のエリートたちの影がちらついたり、女浮浪者キミーの過去とその行動も気になる。
そして特捜部Qには、助手のアサドに加えて、新たに赴任したローセ。
これまたひと癖もふた癖もありそうで・・・どうなることか
カール・マークは、仕事場・家庭と難問だらけなのに・・・ほんとよくやってます
しかし、ほんと、北欧ってこんなに病んでるのか??
こわい事件だった・・・
さぁ!第3部はどうなることか、楽しみ!!
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あのデンマーク発の全欧ヒットミステリ『特捜部Q 檻の中の女』に続く第二弾。しかし単独でも楽しめるだろう。
特捜部Qは未可決の重大事件のための専門部署。といってもメンバーは二人きり。責任者のカールと、シリア系の雑用係アサドのみ。しかし、チームにはローセという新たなメンバーが加えられることになった。実際には他の部署から押し付けられたのだが。
そんな特捜部Qの今回の事件は、20年前に起こった17歳と16歳の兄妹の暴行殺人事件。誰かがどさくさにまぎれてカールの元にこの兄妹の暴行殺害事件の捜査ファイルを送ってきたのだった。
動機は不明で被害者二人は身元もわからないほどの暴行を受けていた。事件当初、寄宿学校の生徒のグループに容疑がかけられていたが、彼らの父親はデンマークの経済界を牛耳っている有名人ばかりだった。しかし、事件はすでに解決済みだった。寄宿学校の生徒のグループの一人が自首し刑に服している。それは仲間の中で唯一家庭が裕福ではない奨学生だったビャーネだった。
カールとアサドが調査をすればするほど、おかしな点が明らかになってくる。
一方、既に親が築き上げた以上の成功を手にしているディトリウ、トーステン、ウルレクの三人は、ある趣味に没頭していた。タイトルの「キジ殺し」は彼らのこの貴族的な趣味を指すものだ。
同じ頃ホームレスとなっていたキミーは、頭の中の”声”に操られるようにある行動を起こし始める...。
このシリーズの特徴は、シリアスで陰惨な事件を中和させるユーモアにある。今回メンバーに加わったローセにそれをさほど期待できなかったのは少々残念。
警察学校を最優秀の成績で卒業したものの、自動車運転免許の試験に落ちてしまい、どうしても警察で働きたいために秘書として雇ってもらったという経歴のローセは洋服もメイクも髪も真っ黒で不揃いのベリーショートヘア。まるでピアスのないリスベット(ミレニアム三部作の)を連想させる。「強情であけすけで大口叩きで、時にものすごく不機嫌になる」で決して「酒を飲ませてはいけない」。その酒の失敗は、訳者は「ブラックユーモアがお好きなら」と言っていたが、期待するほどブラックではない。
小説全体にもテーマをあれこれと盛り込みすぎて、第一作に比べるとやや散らかった印象を受けるかもしれないが、読み応えはある。
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