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小説家、漫画家、映画監督、ヴァイオリン奏者等、数々の仕事人へのインタビュー本。
作品の裏側を話してくれるものもあり、なかなかに楽しめる。
ただ、本当に「話したことを書いている」ということなので、それから先、この話をどうするかは読者次第ということだろうか。
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最後の伊坂幸太郎さんのインタビューが、長く紙幅を割いていることもあったし、本当にこの『物語論』の王道を言っている内容だったので、もっとも印象に残りました。もちろん、伊坂さんの小説を何作品か読んでいて、好きだということもあります。その他のインタビューは、『物語論』としては直球ではなかったりもします。村上春樹さんなんかは、ほぼ翻訳の話でしたし。ただ、それらの直球ではない話の中から、なにか「物語」を作る上で勉強になる情報をすくいとること、それは読者がきりりとした目で文章を追いかけながらしなければいけない行為。そういった意味で、いたれりつくせりではないし、親切でもないですが、「物語」を紡ごうとしている人には、なにかしらのヒントを無数に宿している本だと言えます。
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インタビュアーである著者が、村上春樹、島田雅彦、伊坂幸太郎、重松清、弘兼憲史、かわぐちかいじ、荒木飛呂彦、杉本博司といった17人の創作者へのインタビュー記事をまとめた作品。
作家だけでなく、美術家やウェブデザイナーといった幅広いジャンルの人も登場します。
さまざまな雑誌媒体に掲載したインタビューが一挙にまとめられ、それぞれの「物語論」が語られています。
様々なジャンルで活躍する人々が、心中に抱く創作への考えが語られます。
実力のあるプロフェッショナルな人々でも、現代を意識し、社会的な雰囲気を織り込みながら「物語」を創造していくことの大変さからは逃れられないことが見て取れます。
タイトルから、物語の構造について書かれた本かと思いましたが、実際の内容は、著者のインタビューによって相手が語る物語の創作姿勢やその方法というところ。
それぞれに個性的なインタビューをおもしろく読みましたが、本のタイトルから連想される中身と実際の内容は、少し違うものになっています。
それでも、最後の伊坂幸太郎氏へのインタビューは、最も物語論的な内容となっており、文学作品とエンターテインメント小説の差がわかりました。
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様々なコンテンツクリエーターへのインタビューをまとめた一冊。
個人的に村上春樹さんのインタビューが読みたかったので購入。その他の小説家や漫画家さんのインタビューも楽しめた。
やはり、それぞれにスタンスがあり、それによって表現方法が変わってくる。そのスタンスが良いか悪いか、ということではなく、スタンスがあるのかないのか、というのが大切なんだろうな、という気がする。
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150314 中央図書館
芸術家・作家への数々のインタビューは、読んでいるとそこそこ面白いが、概ね、その作家なり芸術家なりの作品でイメージできる像をはみ出してはいない。伊坂へのインタビュー記事はいささか長いが、淡白に過ぎる。
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小説 漫画 美術 映画 音楽 といった様々な分野の方々の「物を語ること」に関してのインタビューの並列。各分野の創作者の物語を開発する最中の細かい「隙間」についての生の声が聞ける。
村上春樹や伊坂幸太郎、漫画家の荒木飛呂彦など豪華17名。