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「ミリア&ユリ」シリーズ
<あらすじ>
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事件①:櫻藍女子学院ミステリー研究部に所属するお嬢様・星山玲奈が
何者かに拉致されそうになったけど無事逃げ出した。
事件②:玲奈を拉致しようとした犯人から警察宛に
櫻藍女子学院の生徒(誰かはわからず)を誘拐したと脅迫状が3通届く。
事件③:16年前、魚咬島の別荘で玲奈の母が密室内で何者かに殺害される。
現場には犯人のものと思われる血痕が残されており
当時島に来ていた大学生3人組が怪しいとされるも、犯人は未だ不明。
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ミリア・ユリ・仁美・石崎は玲奈の勧めで共に魚咬島の別荘へ行く。
一方、事件②の脅迫状に貼付された切手から3通とも唾液が検出され
1通目と2通目は別人で未登録者の唾液で、3通目は何と石崎の唾液だった。
そして刑事・斉藤が別荘で合流し、事件①②の真相が明らかとなる。
すべては事件③の真相を解き明かしたい玲奈の一人芝居だった。
事件①は、玲奈が警察に脅迫状を送りつけるための布石で
事件②の脅迫状の切手で警察がDNA鑑定するよう仕向けるためだった。
脅迫状1・2通目の切手には、玲奈が事件③の犯人だと思っていた3人の
大学生の内の2人の唾液を用した。が、結果警察の反応がよく判んなかったので
3通目の切手に石崎の唾液を使って、ちゃんとDNA鑑定してるか確認したのだった。
結局、事件①は玲奈の狂言で、事件②で誘拐は行われておらず
事件③で残された血痕と大学生3人組の内2人のDNAは一致せず
しかも3人組の残り1人も血液型の相違で容疑者から外れてしまった。
果たして事件③の密室殺人の真相は?
そして血痕の持ち主【第四の男】は誰なのか?
<感想>
斉藤VS石崎が抜群の安定感。派手さがなく『長く短い呪文』テイスト。
ラノベ的だけどちゃんとした純ミステリーで面白かった。
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DNAネタをこねくりまわすの好きですね…。
現在の誘拐事件と16年前の殺害事件、この二つの事件が絡みつつ話は展開していくのですが、いつもの石崎+ユリ・ミリアチームは事件の当事者ではない。このため、伝聞の中でひたすら推理している状況のせいか、シーンの転換が少なく、なんだか物足りない読後感。
何が足りないんだろう。ユリとミリアの暴れっぷり? 孤島のシーン? 石崎の推理パート? うむむ…微妙…。
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ミリア&ユリ・シリーズ。ボケとツッコミの会話中心で軽く読めるがトリックはなかなか本格的。次作も楽しみ。
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ネタもここまで引っ張れば笑うしかないという感じで。
だからDNAと自虐ネタはもういいって。
と思ってはいるけどこのまま突き進むんだろうな。
ここまでくれば、それもそれで一興。
女子高生誘拐事件と誘拐された女子高生の母親に降りかかった過去の事件とは?
という感じですね。
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久々に読んだシリーズ。間何作か飛ばしてるけど何作飛ばしてるのかもうよくわからない。相変わらず会話主体で進んでいく感じ。この独特なノリはもうこのまま突き進んでほしい気がしてきた。
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お嬢様学校の生徒が、ある日の放課後誘拐された。しかし、なんとか彼女は隙を見て逃げ出し無事に保護された。その生徒は、大手食品メーカーの孫で、実母は数十年前に殺害されていた。後日、警視総監宛にこの生徒を誘拐したという犯人グループから『別の生徒を誘拐した』と脅迫状が届いて…
続きもののようで、このお嬢様学校の女子高生2人組が活躍するシリーズ第4弾だった。前作は読んでないために、女子高生と女子高生が所属するミステリー研究会の顧問で会社員との関係がよく分からなかった。あと女刑事も出てくるのだけど、何度も色んな事件に女子高生たちが巻き込まれ、それで知り合ったのだろうというぐらいしか分からなかった。
しかし、この顧問の会社員(作者の同名)と女子高生の関係が、なんだかなあといったかんじ。このシリーズが好きな人や私は前作を読んでいないから分からないだけなのか、なんとなく女子高生と仲良くしている作家の願望小説ってかんじがしてしまう(たぶん、会社員と作者の名前が同じだからかも)。
それに、女子高生はお嬢様学校の生徒なのに頭が悪い(回転的な意味で)。今時の女子高生を描いたのかもしれないけど、回りくどいというか、会社員が犯人として疑われるところなど犯人と決めつけたりして話を聞かないところや『早々』を『パヤパヤ』と聞き間違えた女子高生の下りとかうんざり。
それでも事件は、誘拐と数十年前の強盗殺人の2つを取り上げていて、こっちの話が面白い!そんなあの人が犯人なんて!という展開でもなく、え?は?あれだけ持ち上げてこの終わり?ってかんじ。確かに、ミスリードはされていた。だけど、強盗殺人で問題となる点とその謎ときがイマイチだった。肩透かしにあったようなかんじ。
なんとなく、モテない男の妄想に付き合わされたかんじがするお話でした。
2018.1.7 読了