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積立投資は終わりが大事
2019/03/10 18:24
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投稿者:Wacca - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロボット投資を試しに始めてみたので、この本を手に取りました。
確かに、一時的に元本割れすることもありますが、その下がっていときに口数が多く買えるので、回復は早いです。
ロボット投資が始まって数年たった今、著者の新刊発売を待っています。
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著者の『半値になっても儲かる「つみたて投資」 』と内容は似ている。
大量のシミュレーション検証結果をもとに積み立て投資と一括投資の違い、特徴を事細かに説明されており参考になる。
インデックス積立投信が自分の中ではにぎやかになっているのだが、それでもそれが将来を保証するのではないときちんとデータで説明されているのが特徴。(積み立て投資を進める本はあまりデメリットやネガティブな面は出さないので)
最後まで読むと、マイナス面もあるけれど、不安要素が少なくできる積立投資をやんわりと後押ししてくれる。
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タイトルの通り、「積立投資」についての解説書です。「これを読めば『儲かる積立投資』の方法がわかる」というものではありません。
説明しつくされている「一括投資」ではない「積立投資」と言うモノについて、どういった性質のものであるのか、様々な面から検証しています。一般に流れている楽観的/希望的観測の入った情報とはまた違った面が見えると思います。良い面と悪い面をしっかりと説明しており、非常に良い本だと思います。
書籍の前半は、前書「半値になっても儲かる「つみたて」投資」でも書かれている、積立投資のメリット面が主に書かれていますね。(1~4章)
後半からは、他の積立投資の本とは違った側面を様々な点から述べています。
「積立投資は黒字化しやすい」のは、前書でも述べられていましたが、「積立投資は赤字化しやすい」点にも触れられています。また、「終わりが重要」である点は一括投資と同じであり、積立投資期間の最後に大きく下落した場合、大きな損失が出やすい面もしっかり触れています。
そして極めつけ(?)は、それほど大儲け出来る投資法ではない点についてしっかり書かれていました。大損をし辛い投資法だ、ということですね。
また、将来に資金を用意するためにいくら積み立てれば良いのかの検証もなされています。積立投資だけでしっかり資産形成を行うのはハードルが高いようです。本書では、積立投資だけでなく、ボーナス時の投資を併用する等の手法を提示しています。 (当然、何に積み立てるか? はありますが)積立投資だけで、老後が万事解決・バラ色の結果が待っている訳ではない事がわかります。
最後の総括では、「積立投資の提案書」の案が載っていました。一括投資用の情報提示(基準価格チャート・騰落率など)ではなく、積立投資用の情報提示(積み立てた場合の結果など)もしてはどうか? と触れられていますが、これは僕も非常に欲しい情報ですね。よく、基準価格の上がった下がったを聞きますが、一括と積立では実際の着地点は違うわけで、そのあたりのパフォーマンスは知りたいな、と思っています。(ベンチマークへの積立パフォーマンスとの比較等、知りたいですね)
デメリット面にもしっかり触れられていますし、そこを中心にレビューしたので、このレビューだけを見ると、「積立投資があまり良いもの無いのでは?」と感じる人がいるかもしれません。が、当然、黒字化しやすかったり、心理的に安心出来る効果など、前書・本書の前半で述べられているメリット部分も当然あるので、人の感性によるのかもしれません。
どちらかというと、良い悪いというより、将来に誤解による想定外の結果を生まないためにも、「自分の行なっている投資手法の性質」というものをしっかり知った上で投資するのが大事と思います。そういう点で、一度読んでみる価値はあると思います。良書です。
ちなみに、P326にて、月1,000円での資産形成は難しい点が述べられていますが、これは完全同意ですね。金額が低いと入りやすいのはそうですが、それだけで資産を形成しても、さほどメリットが無いと感じます。(裏を返せば、一般市場でも最初は無料等でハードルを低くし、それからロックインするのは商品販売の戦略の一つとも思いますし)
お金がない人・リスク資産や経済を勉強するために、まずちょっとやってみると言う点では月1,000円は良いのかもしれませんが、月1,000円を積立(30年で36万円)した所で、一生を考えた上で、あまり役に立つとは思えません。(以前に述べたかもしれませんが、1,000円から積立の大きなメリットは細かな積立配分が可能になる点だと思います)
リスク資産である程度値動きがあることを知ったら、後は将来の資産形成に向けて本格的・現実的な拠出を考えるべきと思います(保留の場合は、預貯金への積立でも良いと思います)
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問題集っぽい
この筆者のホームページに積立投資の概要が書いてあるから、積立投資が知りたい人はそっちをみればよろし。
積立投資=量×額面
毎月の投資額が一定で額面↑なら量↓と相対的に買う内容が変わる
だから額面が下がってもその時量がたくさん買えるから最終的に大損や大儲けということはおきないけども、ゼロ金利時代の今なら将来資産を作るのにいいかもみたいな
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積立て投資のメリット・デメリットがよく判る本。
前著の方が読みやすいですが、特に気になっていた積立てとリバランスの関係性などが出ていたのは参考になりました。
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積立投資について、研究されているので納得できるポイントも多かったです。ただ、一括投資との対比で、どちらがメリットがあるのかについて、不明瞭(積立投資が勝ったとは言えない)に思えました。
そもそも積立投資って、投資信託以外にもあるんじゃないかなあ〜。
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積立投資の持つ特質を、これでもかと丁寧に解説した本。
積立投資が持つさまざまな効果を、本当にしつこいくらいのケーススタディを交えて読者に実感させる。
読んでいてウンザリするくらいのケースの多さだが、本書を読み終わる頃には直感的に積立投資の特徴を掴めるようになっている。
分厚い本だが、大半はケースなので、時間のない人はケースをサラっと流して読めばすぐ読める。
積立投資に興味ある人は、読んで損はないかなと。
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つまらなそうな装丁とは裏腹に中身はとてもいい気がしました。
結局、一括投資では株価が上がるのがうれしいのは当たり前だけど、積み立ての場合は最後で上がれば、上り続ける必要がない、むしろ上がり続ける曲面では不利、というのは積み立てと一括の違いを理解するのにとてもしっくりきました。
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投信積立についてとても詳しく書かれている。
詳しいが、投資初心者には難しい?(グラフや表が多い)
口数×基準価格という考えはまさにその通り。
グラフが見づらい。
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・こんな方に読んで欲しい
長期積立投資をするなら必ず読んで欲しい一冊です。かなり豊富なシミュレーション結果が掲載されているのですが、内容を理解できない人には無用の長物と化します。
ただ、本書の内容をしっかり理解しておけば乗り切れる局面が沢山あるのも確かです。何度も読み返す価値があります。
また、本書の内容を「難しくてわからん」で片付ける方は長期投資が続けられずに適当なタイミングで投げ出しそうだな、とも思いました。良い試金石になりそうです。
・残念な部分
①図表やグラフが白黒なので、一部読み辛い箇所がある。
②電子書籍版の場合、ケーススタディを解くのに行ったり戻ったりが若干不便
③本書で紹介されているWebページがもう無い
④コロナ前後のことや新NISAについて著者がどう感じているのか、今となっては知る術がない
・良い部分
①詳細な分析
②精神面への配慮
③一括投資・積立投資がそれぞれ一長一短であることを具体的な数値を交えて説明している
④特定の状況において「投資はしないほうがいい」と誠実かつ冷静な見解を臆せず述べていること。
⑤読者に甘い妄想を抱かせない
⑥しかし情熱はある
・本書を読み終えて思うこと
今年に入って特に顕著ですが
「投資をしないと損」
「長期投資は必ず儲かる」
という印象を抱かせるような宣伝がとても目立つようになりました。
結果、
①既に老後資金が潤沢にあるのに、周りに釣られて投資を始めようとするシニアの方
②長期投資は絶対に損をしない、と妄想する方
③「長期投資で儲かる見込みが高い」を「自分は長期投資ができる」と脳内変換してしまう方
④「長期投資!」と言いながら実際には短期のマイナスに耐えられなくて、他責思考で他人に罵詈雑言をぶつける不審者
等のお世辞にも冷静とは言えない方が次々に量産されました。
「不労所得=働かない=辛いことは何も無い」
という誇大妄想で市場に足を踏み入れた結果だと思われます。
「長期投資は持久戦ですから、精神的な負担を考慮して参入しないと怪我をしますよ」
と彼らに言っても逆ギレか無視されることがほとんどです。困ったもんです。