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大きな大きな舞台を見ているような感じ。
一部が終わって幕が下りて、10分の休憩を挟んでブザーが鳴って二部が開く感じ。
リアリティを持った、長い長い不思議に非現実な舞台でした。
だけど、俯瞰して見れば誰しも持ってる当たり前な話。
だよね。つまりこれは。
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相変わらず現実感が無いのに「誰かこんな人生歩んでいるかもしれない」と思わせる物語感の強さ。読んでいるとフィクションの力強さを感じる(読み口は軽快だけどね)。
コマコもいいけど、マコも素敵だ。
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作家本人の小説に対する決意が滲み出ていた。
突飛な話なのにすんなり世界に入り込んで中毒になる。
角田光代さんの解説も良かった。
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展開が怒涛。
でもグイグイ引き込まれる話。
コマコが気の毒すぎるところが多かったけど、最後がハッピーエンドでよかった。
本が、誰かの堪え難い夜にそっと寄り添う、という表現がとてもステキ。
作者は本や物語をたくさん読んで、愛して、救われたことがあるんだろうな。
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桜庭作品の中では、大作なのに、あまりぐっとこなかった。たぶん後半の突飛さがあまり受け付けなかったのかな。前半がよかっただけに期待しすぎた?でも、ラストは良かった。
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お話の舞台やキャラのが、極当たり前の身の上で、当たり前の暮らしをしているかのように、淡々と描かれているけれども、よく考えてみると、とても奇抜な主人公達であり、身の上であり、おかれている環境も奇抜という設定で、モワモワとした不思議な空気が漂う本。
コマコが大好き。
コマコが最後まで捨て犬のように、さすらうか、または真逆に、世界のひのき舞台で活躍する大金持ちにでもなっているといううような、奇抜な結末を期待していたのでけど。。。思ったいたよりも、「普通」に落ち着いたので、期待を裏切られて文マイナス☆一個です。
でも、落ち着かせるべきお話かもしれないです。。。
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おもしろかったけど、長かった。。。
壮絶な残酷な人生で、気分が暗くなるのだけれど、ページをめくる手が止められない。
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母娘ものには滅法弱い。マコとコマコの絶望的な愛。前半は、母親の穢れと少女の無垢さが完美に描写されている。後半は、母親を喪った少女が生き抜く姿。これは、比喩的自叙伝なのかなと思わせられる部分もあり、桜庭一樹さんがなぜ男性名のようなペンネームを語っているのか解ったような気がした。眞子は母親なりに、娘の駒子を愛していたし、自分の人生を犠牲にしてまで守りたいものだった。彼女の描くテイスト、かなり私好みであるのは確か。
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個人的には著者さんといえば「少女感」という言葉が浮かんできます。これはそれを極限まで書ききってやろう!こんにゃろう!という気合いの詰まった1冊だと思いますん。
変質的な愛と幸福に包まれた母との逃避行・その後の余生、その中で傷ついて絶望して、堕ちながさまよい続けた、主人公コマコの生き様から目が離せなかったす。
結構な分厚さだったけど、それを感じなかった。
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幼い母娘の逃避行。幼いのはどちらもだ。彷徨いながら生き延びて、どこまでも理不尽な、だけども痛いくらいリアルな現実を目の当たりにしながら成長していく娘コマコ。そこは大人の、男と女の、エゴだらけ。母だけが絶対。それさえも母という大人の、女の、エゴなのに。それでも絶対なのだ。お母さんって偉大なんだ。覚えてない記憶にも、あなたはいる。母娘って、きっとなにより近い。血も性別も過程も。第一部 ファミリーポートレートで、そんな2人が過ごした日々を。
第二部 セルフポートレートでは、独りコマコが自分自身を消費することで生き延びていく。なんのために、誰のために…。元からない尊厳は、取り戻すこともできず、誇ることもできず、悶々とした日々の中、なにかを得ては諦めて、そして得ていく。
物語中に漂う世界はどれも異質で、なさそうでありそうで、だけどやっぱりなさそうな世界たち。どれもがおぞましくて、そしてどこかに共感してしょうがない。この、ありえない現実感はなんだろう?私がまだ見つけてないだけなのかな…
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子供時代のコマコが読んでいる本が、私自身の読んできた本とかなりの部分で重なっていて、前半はとても楽しく読みました。
読み終わったときはあれっと思いました。最後にママがもう一回出てくるっていう伏線を感じていたので。
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桜庭さんの描く女の子ってどうしてこんなに魅力的なんでしょうか。
コマコの人生に引きずりこまれてしまいました。
とてもおもしろかったです。
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第一章で完結していたら間違いなく最上の評価。前半で息が詰まるくらい一気に読んだせいもあって、一時停滞したように感じた。犬の骨のある文壇バー、一度行ってみたい。
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序盤からいきなりのめりこんでしまった。
とにかく序盤は勢いがあったが、後半は逃亡劇も終わりひたすら平凡な内容であまりおもしろくなかった。
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文芸部の女子高生(時間だけはいくらでもある)ががんばって書き上げたような、荒さ。稚拙さ。自意識。うかされたような熱量。