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紙の本
信長や家康とは違う、秀吉独特の人間的魅力を描いた一冊。
2012/02/01 15:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:書痴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
200ページ弱という制限された紙面で、秀吉の生涯が分かりやすく、上手くまとまっており、大変読みやすかったです。幼少年期と、天下統一までのプロセスにポイントを絞ったのも、テンポよく、むしろ朝鮮出兵、利休や秀次を切腹させた件などは、簡単に触れる程度で終えたのは、物足りなさも感じられますが、ページ数の都合や勢いも考えると、ある意味良かった思います。
秀吉のアイデンティティや世界観の確立という観点から読むと、単なる武将としての出世以上に、歴史を通じた人間的な成長物語としても面白く読めました。
秀吉の『人たらし』としての才能を、作者は、「人の心は、おそろしくかんたんなことで左右されるのだ。(略)そして相手の心をいっしょうけんめいに読み取ろうとすれば、その心が何を欲しているのかが、おのずと分かるのだ」「情をつくして、説得する。そして約束したことは、命をかけて守る(略)」のように表現しています。秀吉の人心掌握術は、一見、簡単なようで難しいですが、時代を越えて参考になります。
調略家としての秀吉を、強調した点も、今までの武将にはない、秀吉の人物像がイメージできるのも良かったです。
ただひとつ残念なのことは、中高年になっても秀吉や家康のイラストが、若いままなのが気になりました。
信長や家康とは違う、秀吉の魅力と人気の秘密が伺えるような内容の一冊です。
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