投稿元:
レビューを見る
相変わらず佐藤さんの宇宙に関するお話は、平易な文章で面白い。
地球外生命体が存在するか? という問題は、とても魅力的な謎なので人それぞれに回答を持っていることだと思いますが、この本を読みながら改めて自分の考えをまとめる時間は、至福のひと時でした。
ちなみに自分の考えとしては、地球外生命体は数多に存在するけど、コミュニケーションをとれるほど文明が発達する時期が重なることはないので、コンタクトを取り合えることはないだろうと思ってます。
投稿元:
レビューを見る
「地球外生命」は存在するのか、ドレイクの方程式にしたがって、項目別に考察されていく。地球に似た環境の惑星がどれぐらいありそうか、という見積もりはさすがに本職らしく最近のデータも踏まえて説得力のある推定。
後半では知的生命体が存在するとして、我々がいまだに交信できないのはなぜか、という見積もりがなされるが、こちらはややルーズ。ガモフも言っているように、惑星間通信を行えるような高度な文明は、その寿命が短く、1000年ほどで滅んでしまうのかもしれない。人類が電波による通信法を確立してからまだ100年程度ではあるが、既に地球を滅ぼすことも可能なだけの兵器を有しているところをみると、このファクターが一番大きいのかも。。。
・木星はその巨大な重力で小惑星や隕石の衝突を防ぎ、月は地球の自転軸を安定させる
41億年前から38億年前までの間は地球に隕石が降り注ぐ時期で、その直後に生命が誕生しているということもパンスペルミア説(生命の起源は宇宙からやってきた)を支持する。
投稿元:
レビューを見る
うーん やっぱりますます眠れない
まだ宇宙のなぞは解決しないのだ
わかっていたけど、ざんねん
でも宇宙の成り立ち、地球や生命がうまれた過程を知ることができる
それはマクロの自分を知ることなのだということ
夢を見続けたい
そのための人類存続を願いたい
投稿元:
レビューを見る
最初の方はけっこうおもしろく読めました。
最後の方は微妙。
んでも地球外生命体とかっていないって思ってたけど。
意外といるのかもなって思えてきた。
いつか見つかったら。
面白いかもね。
投稿元:
レビューを見る
宇宙規模、生物の誕生の規模で本を読んでいると
読み終わったあとに、何とも言えない余韻がある。
①じつは、地球外生命はすでに地球を訪れている
②地球外生命は存在するが、まだ地球を訪れていない。
③地球外生命は存在しない。
数学と物理学は、宇宙規模で普遍性がある。
投稿元:
レビューを見る
生命はどのように誕生したのか
そもそも地球はどうのようにできたのか
宇宙には地球のような惑星はあるのか
地球外生命体を探す活動
どうして地球外生命体に会えないのか
地球外生命体はどこにいるのか
地球外生命体は人間と全く違う?
などなどが書かれています。
地球で生命が生まれた経緯や
知的生命体に進化するまでの条件などを知ると
地球という環境が出来上がるまでが奇跡!
そして生命が生まれるのも奇跡!
知的生命に進化するまでも奇跡!
なんて感じます。
宇宙人はいるのかなあ・・・
投稿元:
レビューを見る
生命の起源を探求する好著。読みやすい文体。最新の知見が盛り込まれている。宇宙と生命をめぐる、またとない時代を生きていることを実感した。
・古代ギリシャでは、太陽系が複数存在する宇宙観をもっていた。
・系外惑星の発見は700に迫る。年々上昇。ケプラー宇宙望遠鏡は4ヶ月の観測で1200個以上の系外惑星の候補を見つけた。
・ハビタブルゾーン(水の存在)を考えると、地球は太陽にもう少し近ければ、温度が上昇し、海は蒸発してしまう。遠ければ、海は凍り付く。
・南極で見つかった隕石からDNAを構成する分子(アデニン、グアニン)が見つかった。
・ジャイアントインパクトの後に大小二つの月ができあがっていた。
・木星のおかげで、地球は1000倍の小惑星や水星の衝突から逃れている。
・月のおかげで地軸が微妙なバランスになっている地球。その角度も四季をもたらす絶妙なもの。
・ドップラー法、トランジット法、重力レンズ法。
・巨大ガス惑星が3つ生まれると惑星体系は乱れる。
・グリーゼ581dは、フランス国立科学研究センターが生命が存在する条件を満たしていると発表された。
投稿元:
レビューを見る
【まだ今の人間では、なぞ】
「眠れなくなる宇宙のはなし」の続編です。おもしろいです。
わたしは宇宙のことを考えるのが好きです。
まず、とてつもなくスケールが大きい。これを考えるだけでワクワクしてしまいます。
いったい宇宙の果てはどうなっているのでしょう。
今回のはなしは地球外生命のはなしです。
個人的な意見ですが地球外生命はいると思います。単細胞生物などはいたるところにいるでしょう。
ただし、人間よりはるかに高度な文明をもつ地球外生命はいないと思います。「この」宇宙では地球にいる人間が、もっとも高度な文明をもった部類の生命になるではないかと考えます。生物が進化するにはそれなりの期間が必要であり、「この」宇宙誕生から40数億年では人間が最も進化しているほうではないでしょうか。
しかし、わたしの考えでは宇宙はひとつではないと思います。われわれがいる「この」宇宙は、ひとつのビッグバンによりはじまった宇宙であり、別のビッグバンにより別の宇宙があるのではないでしょうか。何百億年も前のビッグバンではじまった別の宇宙では、地球の人間より高度な文明をもつ生命がいる可能性があります。
ただ、自分のいる宇宙を越えて隣の宇宙に移動することがむずかしいのではないか。
また、ビッグバンはそう頻繁に起きるものではなく、数百億年に一回というレベルで発生するのではないか。
宇宙妄想をしだすととまりません。宇宙を考えるとすべてのことが小さく感じます。
おおおーー!宇宙よ!どうなっているのだ!
投稿元:
レビューを見る
続編になる本編は歴史に沿って綴られた前作に比べて、ダイレクトに宇宙の謎に迫っている。
火星に生命体は存在するのか、地球のような惑星がある確率は?など。興味が大きかった分、少し肩透かしをくらった感じも否めない。
少し深く掘り下げた話を求めている人にはちょっと物足りないかも。
投稿元:
レビューを見る
「ますます」のほうから読んでしまったが、特に問題はなかった様子。
ひたすら地球外生命の話です。
根拠はないけれど、宇宙は広いんだからどこかには当然生物がいるんだろうなと信じていました。
この本には、生物がいる可能性もいない可能性も、そして居ても出会えない可能性も、数十年単位で出会える可能性も、今わかる範囲で全てやさしく説明されています。
「みんなどこにいるんだろう」
遠い星のどこかで今この瞬間にも見えない相手のことを思っている生命がいるかもしれない。
その可能性だけですごいことだと思うのです。
地球外生命に限らず、宇宙探査には経済的問題、倫理的問題などから、反対する人もいるし、その考え方もわからなくはない。
けれども、より良くあること、より深く知ることをやめてしまったら、人間が人間ではなくなってしまうような気がします。
投稿元:
レビューを見る
今回の「地球外生命はいるのか?」というテーマにはそんなに興味なかったんだけど、でも読み始めたらやっぱり面白かった。
特に木星の巨大な重力で、地球に向かう進路をとる小天体を太陽系外に弾き飛ばしてくれたり、時には自らが盾になって地球に小惑星や彗星が衝突するのを守ってくれているという話に感激した。
投稿元:
レビューを見る
佐藤勝彦氏の本は、私のような科学ど素人でも楽しくワクワクさせてくれる。中学~高校生くらいならじゅうぶん読めると思いますので、うちの娘にもぜひ読んで欲しいところ。
投稿元:
レビューを見る
主に地球外生命体の研究紹介。
1作目に続き明快な文章で分かりやすい。
古代の考え方から最新の研究まで説明があるので好きだ。
投稿元:
レビューを見る
「眠れなくなる宇宙の話」の続編。前回の天文学や宇宙理論の歴史をたどっての紹介と異なり、地球外生命の存在について過去からの考え方から、現在の探索技術等を、例にって平易で分かりやすい文章で綴っている。本作も楽しくワクワクしながら読み通せた。地球外生命にたどり着くための仮説は、意外や突飛な空想から生まれていたり、より豊かな想像力の賜物なんだなと改めて感じ、人間の可能性はまだまだ捨てたものじゃないと、勇気を奮い起させてくれる。
一方、ドレイクの方程式による地球外生命とのコンタクトの可能性の算出式を見るに、夜空を見上げて、この広大な宇宙に地球人は隣人のいないたった一人のちっぽけな存在なのかもしれないという寂しさもよぎる。近年加速度的に進む技術の進歩による観測機器の性能向上で、地球に似た環境を備えた惑星の発見が進み、地球外生命存在の確率はUPする。そして結局、得られた結果が、地球人は宇宙における唯一の存在という結論かもしれないけど、そこにたどり着くまでの努力は無駄じゃないだろう。なぜ、これほどまでに我々は稀有な存在なのかということが判れば、いまの世の中で、環境破壊や、隣国とのつばぜり合いなど、つまらないことに時間と労力を費やしてる場合じゃないだろうと思えるに違いない。
地球外生命の探索の旅は、とりもなおさず、我々自身の”生命”の存在意義を再認識してくれる道のりなんだなぁと思う。奇跡の地球(ほし)に生まれたことに感謝!
投稿元:
レビューを見る
5夜では読み終われませんでしたが、何とか土日を使って読み終えました。なぜか一番印象に残ったのは、宇宙学者の人が厨房に真理の探究なんてむなしくならないのかと言われて大人な回答をしたところ。