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装丁とか挿画とか気合い入っているなあ。遺伝子組み換え生物を道具として用いる「ダーウィニスト」の三国協商と、機械を使う「クランカー」の三国同盟との間で戦われる第一次大戦を舞台にした少年少女の冒険もの。照明用のツチボタルや糞が武器になる矢弾コウモリなど、ダーウィニストのアイディアが結構面白い。話の方は、今のところ懐かしい感じのするジュヴナイル。
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第一次世界大戦を背景としたスチームバンク。設定が面白い。人造獣を主体として軍を組織するダーウィニスト(ダーウィンのもじりね)と蒸気機関を発達させ多脚型陸上歩行兵器を主体とするクランカーに分かれた世界。そこに偶然出会った少年少女が絡みあう冒険小説に仕上がっている。挿絵もいっぱい!大人が読んでも面白い!映像化したものが見たい!思いっきり続編に続く!
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アナザー・ヒストリーもの。第一次大戦前夜のサラエボの銃声からの物語開始だが、人工の巨大怪物が飛行船になっていたり、その一方ではガンダムのような人が乗り組める戦闘ロボットなど、スチームパンクムードタップリの期待のSFニューウェーブ作品。三部作のこれが第一作。
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3部作の仮想歴史小説、第1弾! まず設定が面白い。それから、アレックとデリンという対照的な2人の主人公も良い。展開もハラハラドキドキでたまらない。SF初心者にもオススメ。
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オーストリアのフェルディナンド大公夫妻の暗殺に端を発する第一次世界大戦をモチーフに、機械文明に優れる“クランカー”のドイツと、ダーウィンがDNA操作に成功し人造獣を生み出した“ビースティー”の英国は戦争に突入しようとしていた。
その鍵を握るのはフェルディナンド大公の一人息子であり、ドイツから命を狙われている少年・アレックと、女性であることを隠して英国海軍の士官候補生になった デリンの二人。
スチームパンク系のジュブナイル、今ならヤングアダルトと呼ばれるジャンル。
50近いおっさんが読むものではないかも知れませんが、表紙絵がすごく良くて、いわゆる「ジャケ買い」。
三部作なので話はまだ続きます、というかこの一冊目では、世界観と人物紹介でまだ何も起きていないに等しい。
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表紙のイラストの雰囲気が気にいったので手に取った。
すごく面白い!!
舞台は1914年、主人公はオーストリア大公の息子アレックと性別を偽って英国軍に入隊したデリン(ディラン)。
蒸気機関の機械を用いて戦うクランカーと人造獣を用いて戦うダーウィニストたちの第一次世界大戦…!
仮想歴史小説といった所でしょうか。
史実に基づく部分もありつつ、空想科学小説の雰囲気も持ちつつ、少年少女の成長を描いている感じ。
何の気なしに手に取った本がこんなに面白いと嬉しい。
アレックとデリンはどうなっていくのかな…三部作ということなので続きが楽しみ!
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史実とファンタジーのバランスが良い!
中高生をメインターゲットに据えたジュブナイルSFっていう感じなんだろうけど、大人でも充分楽しめる一冊。
第一次世界大戦前夜の緊張感を描きつつ、それが重苦しくなっていないのも好印象です。
何より、本作のベースになっている“スチームパンク“感が最高!
三部作の第1作目ってことで、導入部分のみしか語られていない本作。続きが楽しみでしょうがない!
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BSフジ「原宿ブックカフェ」の“ビブリオバトル”で紹介された本。
面白そうだったので放送を見ながら、その場で図書館に予約。
最初はなかなか物語の中に入り込めなかったが、読み進めるにつれてどんどん面白くなっていった。
蒸気機関の機械を用いて戦うドイツ中心のクランカーと、遺伝子操作によって生み出した人造獣を用いて戦う英仏を中心とするダーウィニスト、その両陣営によって繰り広げられる第一次世界大戦。
特にダーウィニスト陣営は奇想天外で、クラゲの遺伝子で造られた熱気球や、空飛ぶクジラ“リヴァイアサン”のアイディアは秀逸。
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第一世界大戦が舞台になっている。オーストリア大公夫妻の息子と男装をした少女の話。二人が出会った所から話が面白くなってきた。ティーンズ向け。
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スチームパンク系久しぶりに読みました。面白かった。
サブタイトルにある通り、大空を泳ぐ巨大な鯨型戦艦リヴァイアサンの乗組員の冒険譚です。
ドイツ帝国と欧州連合間の緊張が高まる中、ある深夜、とうとう火蓋は切って落とされ、不安定なオーストリア皇位継承権を持つ少年、アレクサンダー公子は僅かな護衛をともなって故国を脱出し、スイス国境にある隠れ家まで逃げ伸びる。
アレクが亡命する少し前に、イギリス空軍に入隊したディラン・シャープという少年兵。
憧れていたリヴァイアサンの乗組員になり、とある科学者をオスマン帝国まで送り届ける任務に加わる。しかしリヴァイアサンは途中でドイツ空軍から攻撃を受け、スイス山麓の氷河へ不時着する。
ここで亡命中のアレクと出会うわけです。
リヴァイアサンたち人造獣を「呪われた生き物」と忌み恐れながらも見惚れるクランカーでカトリックのアレクサンダー公子と、「機械なんて数分おきに油を差さないと使い物にならないじゃないか」とダーウィニズム心酔のディラン士官候補生。
すれ違いながらも共闘し、次々に危機を乗り越え…的な感じ。
共闘するんだけど、アレクは箱入り育ち&複雑な立場にいることもあってちょっと頼りないかな。自国の陰謀によって大戦が始まり、さらに皇位継承者であるが故に行き場が無い。もともとスイスの山奥で大戦終結までの長い年月を隠遁し続けなくてはならなかった。でも、リヴァイアサンを助けたことから今は局所的にだけど呪われたダーウィニストに協力している。
何かにつけ悩むアレクに比べて、とにかくディランは活発で格好良いです。
何かあったら一番に飛び出し、鯨の体に張り巡らせたラットラインを縦横無尽に駆けまわり、小さな伝令トカゲを走らせ、悪態を吐きながら問題を解決し、戦友を助け、常にみなに頼られる存在というか。
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アレクシア女史以外のスチームパンクというものを、初めて読みました。男装、というかがらっぱちな少年そのままの、むしろテツオなノリだったので。(なので、何!?)
やはり世の中へたれを動かすのは強い少女なのか、と思ったり。
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第一次世界大戦の史実と作者が考えた生物、機械を組み合わせた書かれたSFの第一部。遺伝子操作された動物を兵器にするイギリス軍と機械兵器のドイツ軍。両者の対立の中で出会ったオーストリアの公子と女の子の兵士。これから色々面白くなりそうな感じです。
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ちょっと!おもしろいやないの!!
なんで途中までで一旦止めれたのか半年前の自分!?
個人的にこういう子供向けみたいな冒険小説は大好きです。
「スチームパンク」小説と銘打ってますが、スチームパンクってこんなの?私のスチームパンクのイメージって、もうちょっとメカメカしいのがメインで、動物が出てくるとしても、昆虫とかの節々した生き物とか、哺乳類でも鱗があるような生き物とか、装甲が金属になった生き物とかなイメージでした。改造生物がふわふわなのがちょっと新鮮。
てか、そういえばミッドナイターズも面白くて一気読みしたな。しばし睡眠を削る予感。
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生命科学の『ダーウィ二スト』、機械工学の『クランカー』、2つの勢力がせめぎ合う第一次世界大戦下のヨーロッパ。流転の公子アレックと男装の兵士デリンは開戦直後の混乱の中で出会う。
空飛ぶ鯨の飛行船、武骨な巨大ロボ。困難な状況を勇気と機転で乗り越え、成長していく少年少女。正しいジュブナイル小説です。
スチームパンク好きなら絶対読め、ですね。
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まさしくスチームパンク。正しい史実を下敷きとしてあり得ない遺伝子操作とロボット的なギミックの対立を第1次世界大戦として描いている。挿絵が素晴らしい。戦争としては、生物兵器が機械兵器に敵うとは思えず、本作でも空中戦艦たるクジラは良いところがなく、これで戦争になるのかという感もあるが、謎の卵で戦況が変わるのか?