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ユニバソロジという造語は明確な概念付けがされていない途上のもの。
内容そのものは目新しいものではない。
宇宙飛行士とは言え、大気圏の上を命がけで回って、少なくとも地球を外から見ることができた人類でしかない。
大局的に観る・・・ということはすなわち「引き離してみる」ということであるから、とりわけ斬新な考えでも何でもない。
生命すれすれの体験をした人にありがちな空想である。
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「ユニバソロジ」とは?地球全体をひとつの生命体としてとられる概念・価値観と理解した。そんな価値観をもてるかどうかは、経済状況、宗教観、教育環境によると感じる。キレイごとでなくそんな価値感を宇宙飛行士のようなエリートたちは自然と感じることができるのかもしれません。
リーダーとマネージャー/リーダーシップとフォロワーシップの話はおもしろい。リーダーは先をみて現状否定する目が必要なのにたいし、マネージャーは現場の組織力を最大化するのがミッション。フォロワーシップはチームをサポートできるマインド。米国飛行士がロシアとの共同実験で苦痛を感じたのはフォロワーシップの欠如(興味深い分析だ)。リスクに対する考え方も参考になります。障害は起こるものとして、ダメージを最小限にする対処を訓練をするといいいます。
宇宙環境は究極の危険と隣りあわせであり、ゆえに人間関係や自身の感覚・深層心理が浮かびあがってくるのであろう。「ユニバソロジ」への理解度・共感度は65%って感じでしょうか。また毛利さんの考えは聞いてみたい/読んでみたいと思います。
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宇宙学と遺伝子学が違う分野でも、両方とも目的は生命の目的、意味、どこから来たのか、誰が創造したのかを解明したいとしていると感じていたので、宇宙飛行士、毛利衛さんが本書でDNAについても言及されているとこに共感が持てた(毛利衛さんは元々科学者)。
日常では知り得ないNASAの訓練方法も分かって興味深かった。
・広大な宇宙の中で地球は、「ただあるようにある」。人間にとってはかけがえのない存在であっても、宇宙の中で見れば必ずしも特別な存在ではない。P38
・人間の感情のひとつ「喜び」が命をつないでいくようにさせているのでは?
他人の挑戦や達成が自分の喜びになる。(アメリカのアームストロングが月面着陸した時に、敵対国だったロシアの民衆も喜んでいた。アームストロングも「アメリカがした」というのではなく「人類」と表現した。P146)
・多様性は生命をつなげるため。人と少しづつ違って、その違いを自分の能力だと信じてそれを最大限に活かす努力をする。(P151)
・人間が宇宙空間に出て探索する目的は、他の惑星を征服して暮らすためではなく、地球に住む生命を持続的に未来につなげていくため。地球や宇宙をよく知って、私たちはどこからきてどこへいくのかという人類共通の疑問を解明するためでは?(p183)
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内容は素晴らしいが、ユニバソロジという言葉を出すことで、かえってわかりにくくなっている感じがする。どうすれば、地球生命の一員という意識に皆がたてるのか、また、その意識に立って生きるとはどういうことなのか。もう少し掘り下げが必要だと思った。
・ズームアウトの視点。なぜ人間が地球に存在するのか考えることにつながる。
・挑戦はいつも独立した個から始まる。
・人間中心の見方を脱する。生命のつながりを感じる。
・マネージメントとリーダーシップ。リーダーシップとフォロワーシップ。
・「子どもが走っているのを見るだけで嬉しくて、涙が出るんです」=生命のつながり。
・アームストロング船長:人類にとっては大いなる一歩だ。
・世界地図の様々な形。
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ユニバソロジっていう考えは大切だと思う。大局的に考えれば、解決することも多いのにってことかな。宇宙に行ったら、考えが変わるってよく聞くけど、宇宙に行ってみたいものだなぁ。牧師になる人がいるらしい。意識だけなら行けるのか。
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宇宙飛行士、毛利衛さんの提唱する、これからの人類の持つべき智について。
個人的なつながり、文化的なつながりに加えて、生き物としてのつながりを喜びの結節点にし、未来までをつなぐ叡智をこれからの人類は意識していく必要がある…さすがに分かりやすく、また実際に宇宙から地球をみたという無二の経験からの話なので、素直に読むことができました。が、論点自体はそこまで目新しいものでもない(のは、そういうある種の包括的なテーマに、漫画・小説という形で触れなれているせいかなーとも思う)ので、辛めですが☆3つ…
今更ですが、このレビューは私が「読んでいて振り回されるくらい楽しいかどうか」が☆の基準なので…
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個が挑戦しなくなった静物は死に至る。
多様化で生き残りをかける。
自分が変われるという、意識をもっている社員が
一杯いる会社は伸びる
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宇宙にいったら人生観変わるってよく言うけど、著者もその例に漏れない人。まあ、普通、変わるよなあ。
一昔前は外国にいったら人生観変わったと思うんだよね。でも今は海外なんて当たり前になっちゃってて、それほどのインパクトはなくなっちゃってる。
宇宙もいずれ同じような代物になるのかなあ、なんて思ったりする。
で、本書。
まあ「すべてがつながっている」というユニバソロジの考え方は、日本人にはなじみやすいんじゃないかな。
科学の枠内で、宗教に似た概念を提示する試みはなかなかスリリングで面白い。
「アポロ」の最大の功績は「人類」という意識を芽生えさせたこと、なんていう指摘も、なるほど、と膝を打てる。
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「宇宙」など、経験出来ない世界は、積極的に本から学ぶ、それをしていかなかったら、もったいない。「宇宙」の読みたい本がまだまたあって、返却に焦る 苦笑。
〈本から〉
物事をできるだけ多面的に見て、全体を全体のまま理解するというのが、ユニバソロジの基本
ふだんの等身大のスケールを抜け出て、「ズームアウト」と「ズームイン」の視点に立つことが、ユニバソロジの基本になります。
ユニバソロジでは「つながり」が重要なキーワード
「地球はあるようにある。すべてを含んで、あるがままにある」
「二つの普遍性」
「宇宙の普遍性」と「生命の普遍性」
『宇宙からの贈りもの』
挑戦とはつねに「個の挑戦」なのです。そうした「個の挑戦」のほとんどは失敗に終わり、多くの「個」が消えていくことになるでしょう。けれども、なかには適応に成功する「個」が、ほんのひと握り出てきます。そうして辛うじて適応に成功した「個」が、徐々に生存の基盤を築き、子孫を残していくようになります。そこで初めて、その生命に「持続性」という性質が加わるようになります。
ここでその生命は、つながりの次の段階、「多様性」に移っていきます。
「挑戦→多様化→繁栄」
「挑戦」という行為の裏側には「喜び」があるのではないか
数年考えた末にわかったことは、「人間は自分のことだけではなく、自分以外の人のことでも喜びを共有することができる」とう単純なことでした。別な言い方をすると、人類は持続的に生き延びるために、「喜び」という知恵を獲得したのではないかということです。そして、その「喜び」というものが人間に挑戦を促し、地球生命のひとつとして「生命のつながり」を紡ぐ原動力になっているのではないかと、私は考えるようになりました。
人間には「感情」という独自の内的なものがあり、それを他の個体に伝える対外的な伝達能力があります。私の目には、人間という生物は「種の存続にとって有利になること」を「喜び」という感情表現で他の個体に伝え共有する生物、のように映るのです。人間という生物は、そうした伝達活動を通して、各個体が互いにつながりを深め、存続してきたのではないかと思います。
私は宇宙開発の最終目的は、私たちの住む地球をよりよく知るためではないか、と思っています。
(1)個人を維持するつながり
(2)人間の文化的なつながり
(3)生命の普遍的な流れにもとづくつながり
の三つ
人間はこれから「三つのつながり」のうち(3)のつながり、すなわち「生命の普遍的な流れにもとづくつながり」を意識化し、「人類」という視点をも超えて、「地球生命体」として生きる道へ進む必要があると考えるからです。その時に求められる知恵を、私は「未来智」と呼びたいと考えています。未来智を獲得することによって、人類を含む地球生命体の全体は、「生命のつながり」を途絶えさせることなく、生き延びていけるのではないかと思うのです。
ユニバソロジは、「生き延びる」という、生命としての基本的な命題を��提にした、ものの見方・考え方です。言い換えれば、地球上の生命全体が生き延びていくために
必要な、ものの見方・考え方です。そのユニバソロジの見方・考え方によって、総合智は未来智へと高められる。私はそう考えています。
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生きてることの素晴らしさに気づけた。
人類は四十億年もの歳月をかけて今に至った。
人間は生命の繋がりに喜びを感じる。個人の違いをそれぞれ生かすことで、生命の繋がりに貢献でき生きる意味をみいだせる。
戦争とかしたい人は宇宙に行けばいいのにと思った。行くことで国々という枠を超えて人類という枠で命の尊さを知り、お互いに助け合うことができるような平和な世界になるのではないかと考えた。