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本書では、
1:強力な変化→ グローバリゼーション
*ビジネスというゲームのやり方は根本から変わる
*過去の延長で将来の計画を描けない
2:この変化は、千載一遇の変化で、成功すれば急成長。
失敗すれば奈落の底へ。
さて、どうする?そんなことに対する処方箋を提示している。
本書で提示するものは、
既存のビジネスの周期的な変化に対応しつつ、
新たな千載一遇のの不連続な変化にも対応する方法。
、
・その手始めに、社外にフォーカスした発想で自社について再考すること。
具体的には、
・「力の階層」という5つのフレームワーク
1:カテゴリー力
2:企業力
3:市場力
4:製品力
5:実行力
を活用して、次年度以降の事業計画における、
適性な経営資源の再配分を提示する。
本書はそれほど分厚い本でも難解な本でもないが、ツールが盛りだくさんで、
著者の既刊
「キャズム」
http://books.shoeisha.co.jp/book/b72889.html
「ライフサイクルイノベーション」
http://books.shoeisha.co.jp/book/b72291.html
「トルネード」
http://www.amazon.co.jp/dp/4903212238
などを読んでいないと、読み進みにくい部分がある。
そのためか、P238からP243まで、まとめとして、ツールの要約をしてくれている。
ツールの詳細はネタバレしないように書きませんが、
ざっと下記のようなものになります。
・「力の階層」の5つの力のフレームワーク
1:カテゴリー力
・カテゴリー‐成熟化ライフサイクル
・成長‐成熟度マトリックス
・3つのホライゾンのモデル
2:企業力
・競合差別化モデル
・2つのビジネス・アーキテクチャ
・クラウン・ジュエル
3:市場力
・九ポイントの市場戦略フレームワーク
4:製品力
・イノベーションの投資効果モデル
・六段階のモデル
・価格‐メリット感受性モデル
・コア‐コンテキスト・モデル
5:実行力
・実行のアークのモデルとその付随モデルの四ツの実行モード
うーん、盛りだくさん。
また、P243~P249では、そのツールをどのように使っていくのかをまとめている。
最初のページから律儀に読むのもいいし、
1:「はじめに」のP1~P10、2:「結論」のP236~P251を読んで、
全体像をつかんだ後で、
「力の階層」の5つのフレームワークを読んでいくという方法もある。
どんな読み方をするにせよ、
10年前まで絶好調で、徐々に会社の売上・影響力が落ち、
業界内、顧客からも、徐々にそのような見られ方をし、
複数の事業部を抱える中規模以上の会社にとって、
色々な気づきを与えてくれる内容となっている。
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ハイテク製品/サービスのマーケティングに関するトピックが幅広くカバーされているけど、「キャズム」ほどのインパクトは無い。ポートフォリオマネジメントについてのトピックである「ホライズン」は興味深かったけど、他のトピックは「まあそうだよね」という印象。
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レビューというよりは感想。本書の内容と個人的に思ったことが混ざっていますのでご注意。
気になった点は3つ。
ほとんど人間心理の問題だと思うんですよね。
1.市場カテゴリ、企業、製品などには、それぞれにライフサイクルがあり、成熟状態によって必要とされる人材、戦いかたが異なる。が、必ずしもそういう人選はできない。
2.異なる成熟状態にある複数の事業が並列で進行した場合、社内予算の取り合いの力学により、次に一番儲かる事業が「一番資源を必要としているときに資源を配分されない」傾向がある。安定事業と「将来の」新規事業はかち合わないので共存しやすい。スタートアップ事業にリソースを張って安定事業に移行させる変化点の判断が、心理的にも物理的にも一番難しい。
3.本書の主題である「脱出速度」を稼ぐには、衰退期にある事業からは撤退して新しい事業にリソースを当てる必要がある。しかし、そう言われても撤退が最も難しい。顧客や提携先との関係もあるし、リストラや人員のシフトだって簡単にはできない。手遅れになる前に先読みして手を打とうとするとなおさら。
心理的に、利益は確実なほう/リスクは不確実なほうを選ぶ、とか、現行維持のほうに偏るの、というのは自然なので、「一度成功した企業」は意識して経営資源をハンドリングしなければいけないのでしょう。
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幾つかのモデルは整理に役立つし、予算組み上げシステムによって会社がだめになっていくメカニズムとかはとても秀逸にかけているんだけど、訳がカタカナだらけで原著の魅力を大変に損なっていると思われ。そもそもこのジャンルの本はバズワードの陳列になることが大変多いので途中で気を失うことが(寝ちゃうってことね)幾度も繰り返されたので魅力半減。まあでもキャズムの著者ということで敬意を評して星3つってところです。
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■経営
1.過去の延長線上にある事業計画から離れようとする投資に対して、前年度の計画がとてつもない引力を及ぼし、新たな投資の邪魔をするのである。
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ジェフリー・ムーアの本はどれも本当に本質的かつユーモアに富んでいて興味深い。ホライゾン2をはじめ、また今まで明確に思考整理出来ていなかったものを助けて貰った。ハイテク産業に特化している点は他の経営書にない理解し易いポイント。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11211868222.html
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キャズムの著者ジェフリー・ムーアの本。企業向けコンサルタント。脱出速度。カテゴリー力。企業力。市場力。製品力。実行力。
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エスケープベロシティ=脱出速度
という名前を付けているのがコンセプトとしてとても分かりやすい。ネーミングって大事。
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・如何に脱出すべき市場を小さく定義して、その中で差別化をするか
・速度を加速するための差別化要因が何であるべきか
・一度突破したときに、次にどのようなステージに行くのか
といったことを段階的に理解して行く必要がある。
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市場の成長性→企業の競争力→事業の競争力→製品の優位性→実行力
という5つの切り分けもとても明確。
後になるほど短い時間・少ないリソースで転換しやすく、逆に言えば模倣もされやすい。
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ハイテク分野のコンサルティングを専門とするジェフリー・ムーア氏の著作。「エスケープ・ベロシティ」は過去のしがらみから抜け出すための「脱出速度」の意。「キャズム」や「ライフサイクル・イノベーション」等、過去の著作を読んだ人にはあまり目新しさはないかもしれないが、ムーア氏のハイテク・マーケティングの全体像を把握するのに好適だろう。
多数の造語を用いて13ものフレームワークを一冊に詰め込んでいるのはいかにもコンサルタントらしいが、より一般的な用語やフレームワークを用いて説明されていればもっと分かりやすかったと思うのは自分だけだろうか。
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たまたまAmazonのカゴに入っており、他の製品購入した際、削除するのを忘れていて購入となった本。そもそもアントレプレナーシップ0パーの小生が何故、本書をカゴに入れたかも思い出せず、例えるなら深海魚の生息地くらいに未知の世界。そんな世界だから、字を追うだけで必死で息苦しかったです。