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願いは命を守ること。
そのために知ってほしい、地震のことを。
いつか必ず来る地震。
その時に自分の命が守れるように。
著者の願いはその一点に尽きるようだ。
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「第58回青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書になっている本書.中学生を対象に,わかりやすく地震と地震防災をテーマとして,地震学者によって書かれた本書.内容もとてもわかりやすい.また,印税はあしなが育英会を通して,震災遺児に寄付されるとのこと.
このような取り組みが,地震から多くの人の命を守ることに繋がると思う.
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冒頭から、311の話題。ただの東北出身者でも無力感にうちひしがれたのに、地震をきっかけに研究者となった筆者の無念さはいかばかりか、と思った。
大地の声に耳をかたむける、というとなんだかメルヘンチックだけれど、さすが地震学者、仕組みがとても整理されていてわかりやすい。地震から地質を見て、理解をすることができる。
命を守るために人々ができることまでが地震学者の役目だ、というのがとても好感を持てた。
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子ども向けの本とはいえ、地震について、詳しく、そして何より分かりやすく書かれている。
防災の観点からの注意点も繰り返し述べられていて、著者がご自身の使命と考えていることが強く伝わってくる。
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地球の声を聞こうとする研究の道では人を救うことはできない…自分は無力である…、阪神大震災で傷つく人々の姿に、筆者は一度、挫折をした。でも、自分や他人や世界や地球について考え直し、また蘇った。そんな風に自分と向き合い、乗り越えてきた人が持つ、情熱や優しさ、潔さがある本だと思う。だから惹きつけられたのだと…思います。
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小学校高学年向けサイエンス
地震はなぜ起きるのか、津波はなぜ発生するのか、地球の内部はどうなっているのかなどを、小学生にもわかりやすく書かれています。
地震や津波について正しい知識を持っていると、いざ地震が起きた時に、自分の身を守る行動を がとれる確率が上がるのではないでしょうか?
著者も、そういう思いで、地球の声のメッセンジャーとして、いろんな人たちに向けて情報を発信しようとしています。
本書と防災についての本を合わせて読んで、地震について、科学的知識と生活情報の両方を身につけておくことが安心への一歩だと思いました。