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「携帯電波」はなんか見たことあるような作り…。乙一かなぁ…。あとがきにもあるし。「ベストオーダー」は死んだ1号の未来云々からよくわからなくなってしまいました。貧弱な読解力…。
表題作「時間のおとしもの」がやはり印象的です。やっぱり人間って過去に戻りたがりますよね。ボクもいつも思ってます。あの頃に帰りたい、と。
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短編集ということで、短編四作が収録されている。テーマは『時間』でしょうか、SF(少し不思議)チックな内容のものが多かったです。個人的には「未来を待った男」が好き。
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時間、並列世界なんかを扱った短編集。ネタ勝負なところはあるけど、長編よりはおもしろいかも。トリッキーな書き方をするので、少しずるいとおもうようなところがないではないけど、それも含めてまぁ楽しめるかな。
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時間をテーマにした短編集。
狂ったような物語からほんわかしたものまで品数は多い。
ガツンと来るものは無い代わりにスッと入って来る感じだ、
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「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」シリーズの入間人間の短編集。
「時間」をテーマに、ホラー風、コメディ風、ミステリー風、恋愛風の4つが収録されている。
細かい伏線が綺麗に回収されていく感じは、素敵。
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短編集。
他作品とのクロスオーバーがあり楽しめた。
先入観によるどんでん返しも好き。
あとがきにあったように時期的な事情で載せられなかった短編もいつか文庫収録してほしい。
凄く好きだから。
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時間軸をテーマにしてる?短編集。
うわ、こえーって話から、ほんのり心があたたまるようなお話までありました。
こわーってのは『携帯電波』『ベストオーダー』かなぁ。携帯電波はラストを読むともっかい読みたくなる。こわーっ。ベストオーダーはあー、やっぱこーゆーとこで穴があるよねぇ、って感じ。
『未来を待った男』はうわ、やられたよ。短編なのに(笑)。
でもこっちのはなんだか微笑ましい終わり方であたたまる。
『時間のおとしもの』これはただただええ話。入間さん、こーゆーの書くんだね。っていう。締め方が個人的に好き。
また入間さんの短編集が出たら欲しいなぁ。
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お話としては「未来を待った男」が面白かったけども、気怠い日常を刻む時間と隣り合わせの「特別」に気づかせてくれる、素晴らしい雰囲気の表題作「時間のおとしもの」が凄く好きだった。
他の短編と違って表題作だけSF要素皆無なのも、結局現実を見るしかない事をいつも教えてくれる入間作品らしくて良い。
輝いてます、日常。
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知恵熱でそう・・・
いい意味で・・・
考えさせられた
時間がテーマですが、どこか親しみやすいところがあります
日常に沿った内容だからだろうか
時間って不思議ですね
「未来を待った男」の中では、時間が通る道があり、それをさかのぼることでタイムスリップができる、といった話がありましたが、
実際、「時間」という概念について私たちの知っていることは少ない
本当に時間の通る道があるのかもしれないし、
時間というのは私たちが感じているだけで、本質的には何もないのかもしれない
でも確かなのは、私たちが皆平等に、時間という束縛から逃れられないということ
おそらく、時間の正体は人間の、少なくとも僕の知り得るものではない
時間という不確かなものに引っ張られながら、日常を懸命に生きていくしかないのだ。
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結局のところ、時間のせいにしてやり直したいとか未来に期待したりだとかを願うのではなくて、そんなことを考えても自分の力でどうにかしないと結局願いは叶わない。意味がない。とりあえず今のまましっかり生きていきなさいということかなあ。あとは入間さん自身の「時間」についての考察が混ざっているようにも思えて楽しかった。
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ベストオーダーアニメ化してほしい。ってくらいにわくわくする内容だった。時系列ぐちゃぐちゃーってこういうの本当好きです
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2012 4/25読了。WonderGooで購入。
時間にまつわる4編の短編を収録。表題作は4本目の短編。
表紙と表題の雰囲気でてっきりほのぼの系メインかと思って読み始め、たら1本目の短編がわりにハードな絶望感で暫く読むのを停止していた。
2本目「未来を待った男」と4本目「時間のおとしもの」は期待どおりにふわっとした感じの話で大好き。
1本目は割りに苦手、3本目は口絵ののんびりした感じと本編の殺伐さのギャップに苦笑い。
入間人間は好きなのとそうでもないのが激しいなあ、というのを1冊で味わえるのはお得といえば得かもしれない。
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タイムトラベルや並行世界をテーマにした、4編からなる短編集。
4編とも初期設定は定番だけれども、そこからの展開が新しい!やや斜に構えた感じのある、現代的な雰囲気が漂います。読後感は恐ろしかったり微笑ましかったりとそれぞれで、飽きさせません!
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“大学一年生の三月上旬に、私と瀬川は出会った。
確かやつは老婆に絡まれていた。いや、これは正確に言うと違うか。やつが大学の掲示板前で妙な格好の老婆に服の袖を引っ張られて、いわゆるナンパされていたのは、私が最初に瀬川を見かけた日のことだった。それから一週間ほど経った後に、瀬川と初めて話したのだ。
春期休講中の大学内だった為、人気はなかった。扉を開けた瞬間にラベンダーの香りが鼻をつく研究棟の入り口には、プラスチックの青いベンチがある。大抵はそこに寝袋の学生が寝転んで仮眠を取っているのだが、その日は瀬川が座りこんでいた。前屈みに指を組み、両腕で作られた輪の中に頭を下ろす姿勢でジッとしていた。私はその後頭部を、小突いた。
言うまでもないが、私は外から研究棟にやってきたわけではなかった。春期休講中は単位稼ぎの煩わしい講義に参加する必要もないため、嬉々として研究に取り組んでいたのだ。研究棟内に泊まり込んでいるに決まっている。そしてその時の私は、酷く寝不足で不機嫌だった。
私と同じく白衣姿の瀬川が慌てて顔を上げる。無精ヒゲもなく、髪もこざっぱりとしていた瀬川には同学年の私が表するのもおかしいが、初々しい雰囲気があった。大学生となって一年が経過するというのに、新入生のような瑞々しさを保ち続けていた。大変に羨ましい。
私はその顔に見覚えがあることにすぐ気づいた。そう、一週間ほど前に老婆に絡まれていた男だ。その様子が面白いから、話こそしていないが印象に残っていたのだ。
瀬川は最初、不機嫌そうな顔つきだったが、私の顔を認めた瞬間、目を見開いた。どうやら、寝不足が重なりすぎている私の方が顔は険しかったようだ。こちらは目を開けているのが億劫なほどなのに、瀬川は贅沢にも目を丸くし続けていた。
瀬川は明らかに怯えていた。その証拠に、
『な、なんでしょう』
言葉遣いが丁寧だった。上級生と間違われたのかも知れない。想像すると腹が立った。
『老け顔で悪かったな、私は一年生だぞ。そう怯えるなよ』
『え?あ、いやあんた……は別に老けてないが』
私は手を振って瀬川を追い払う仕草を取る。
『そこで眠りたいんだ、座っているだけならどいてくれ』”[P.75]
「携帯電話」
「未来を待った男」
「ベストオーダー」
「時間のおとしもの」
時間を巡る短編集。
「未来を待った男」が一番好きかも。
途中まではてっきり左門も男だとばかり。
「老婆」が出てくる辺りまではどっちともとれないこともないしね。面白い。
“「首尾はどうだ?」
「上々だ。ほら、見ろよ」
1号が勿体ぶるように後ろ手に隠し、摑んでいた札束を掲げる。
「うわ、すげ、ぇ?」
それと一緒に隠していた金属バットを逆の手で振り上げる。
「お?」
金。二つとも金。そんな間の抜けたことを考えている間に、1号がバットを振り下ろしてきた。額に赤い線が走る。バットのぶつかる衝撃はまったくなかった。ただ、赤い。亀裂がどんどんと広がり、それに顔が呑みこまれていく。暑苦しい。熱い。拭いたくとも、指が動かない。
え��
あれ?
「悪いな。お前の報告はいらねぇんだわ」
1号の言葉が遠い。そのまま1号は俺を担ぎ上げて三和土へと放り捨てる。俺は気絶間際で指一本動かせないまま、生温い床を転がる。そして、1号が再び金属バットを大上段に構える。
なんでだろう?
俺は、なにをされているんだろう。
あまりに頭部への衝撃が大きかったからか、混乱が解けない。知恵の輪のように。
そして、1号が俺の頭部に金属バットを振り下ろす。
頭はトマトのように潰れはしなかったが、クッションのように大きくへこんだのを感じた。
そこで俺の意識はぷつんと途切れた。もう繋がることはないだろうなと、最後に感じた。
どういうことなんだろう?”[P.192]
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短編集、初期の作品もあるらしいけどどれかわからない
「携帯電波」最初はどこだ?わからん。電波女やまーちゃんみたいな描写が読み手を敬遠させてしまいそうだが、まさに人間節ってかんじ
「未来を待った男」って題名からミスリードだったのか、一番よかった
上社奈月と花咲太郎は交流があるのか!!
最後は結婚してるのか、ちょっとさみしくなった、あの八九寺みたいな小学生はなんだ?