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「家族の絆に目頭を熱くした」って帯に書いてあったんだけど、何かの間違いじゃないかと思うほど内容が想像と違った。
家族ものというよりヤクザもの?
家族なんてほとんど出てこないし…
背表紙のあらすじに騙されたとしかいいようがない。
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高校生の時に姉が失踪したせいで、弟である主人公の家族はバラバラになってしまう。
母親は宗教にはまり家出をしながら姉を探す旅に出て、父親は毎日駅でビラ配り。
彼もお金のことで気を使って、本当に行きたい高校にも行けなかった。
それ以外は平和だったはずの街で、ある日、人が殺され、そして事件のあった場所に、姉の携帯が置き去りになっていた。果たして姉は、どこにいるのか…?
「暖かい家族の話」というよりも、少年が事件を乗り越えて成長して行く、という話。
勝手なことばかり言いますが、感想。
最後がバタバタした感じになってしまったのが勿体無かった。本筋とは別のところで別の犯人が動きだし、破壊行動に出てしまう。理由もイマイチ納得できず、残念でした。
ただ、その破壊行動をしようとする犯人と、主人公は、本当は似たもの同士の境遇にあったはず。そらでも、主人公がそうならなかったのは、やはり愛のある家族がいたから?そう考えると、やはり必要な見せ場なのかも。
二時間ドラマとかになっても面白そうですが、ヒロイン最初からいないので、脚本を変える必要はあるかも。
主人公が弟じゃなくて、妹だったらどうだろう?
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暗いなあ~。陰鬱なんだよねえ。
解説には夜明け前の暗さ、とあったけど、ん~。
引き込んでくれなかったなあ。
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舞台設定から暴力やセックスを強く絡めたストーリーが進行するかと思いきや、予想外に落ち着いた作品で驚いた。
細かく作り込まれた「陣地」の特異さが際立ちますが、実は少年が成長する物語でもあり、杜間を主人公とみればハードボイルドの風味もあり、いろいろな要素が楽しめます。
最後が混乱気味なのが少し残念。
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ジャンルとしてはハードボイルドかな? オビは家族の絆推奨ですが、正直それ一押しという感じはしませんでした。でもでっかい意味ではみんな家族なのかな? 絆、は強くあります。
家族の絆ということなら主人公は行方不明の姉を探し続けている家族(の中の弟とお父さんがメイン)になりますが、全体を通しての中心人物は杜間さんではないかな。杜間さんは舞台になっているガードと呼ばれる繁華街の雇われ代表(笑)人生これ受け身、というふうですが、どっこい実は骨太です。
沢木作品にしては珍しく、この人が根暗ではない。なんとなく、ケセラセラ精神の持ち主という印象で、陰惨な話なのに読んだ後にきっとやり直せるような気にさせてくれます。
ハッピーエンドなのかそうではないのか難しいところですが、一つの物語が終わってもまた次が始まるのだと思わせてくれる、この読後感が沢木作品は不思議なほどリアルに近いです。
いいことだけでも悪いことだけでも物事は終わらないんだよ、と言われているような。そうそう物語ってこういうものだよね、と読んだあとの満足感がハンパないです。
全体評価では☆5なんですが、沢木作品の中ではいい話だけどすごみには欠けるかな? ということで4つ。でも本としては十分☆5です。(じゃあ5をつければいいのに)
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たまにしか出ないけど100%面白い沢木文庫最新版。
たまにしか出ないからか一作毎の進化がパネエす。
これも前作までは無かった凄みすら感じる。
殆ど5★なんですけどラストの展開がなあああああ
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昔ながらの『ハードボイルド』。嫌いではない。しかし泥洞島の設定がちょっとあり得ない気がして、いまいち入り込めず。
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面白かった。・・・だけど、あともうちょっとって感じが否めない。登場人物の個性がいまいち薄い感じがした。
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何組もの複雑すぎる事情を抱えた親子が錯綜してそりゃもう大変。自分の小さい灰色じゃないお脳ではついて行くのにいっぱいいっぱい。
あとでもっかい読むことにする。
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特殊な場所、意味深な登場人物、過去の失踪、結構な素材が揃っているのに活かされてないような。 読むより映像で見た方が面白い気がした。
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沢木サンの描く「男」って魅力的で、時々、ハードボイルド作家風間サンを思い出すなぁ。藤間いいわぁ~♪1つの島の壮大な利権がらみと島の怪しい人々の話だけど・・・私は好きだったなぁ。
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作者の力量は認める。筋の展開もほとんど読めない。ぐいぐいと読ませる。しかし読んだあとで忘れそうな物語
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沢木冬吾作品現状、未読最後の1作。
家族の物語という解説、裏表紙のあらすじなんやけど、そういうくくりは誤解を生むと思う。閉鎖された島での殺人事件と復讐そこに巻き込まれた主人公の成長譚、という風に俺は読んだが?
沢木作品らしい、いぶし銀の展開がありつつも、ちょっと尺足らずでもうちょっと掘り下げて欲しいキャラクターや事件がいくつかあった。泥洞島の背景とか杜間の過去とか芒親子の絡みをもう少し丁寧にとか…。
それにしても沢木さん、もっと作品書いてほしいぞ