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最後の最後で明かされるルカが何を考えていたか。
誰も悪者はいない。
それぞれが誰かを思いすぎて起こってしまった結末。
みんなが幸せになる方法があったようにも思うけど、こうなるしかなかったのか。
最後のカズナはかっこよかったな。
セツのこれからを応援したい。
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描き下しは含まないので本編は読み終わっているのですが、柱やあとがきの緑川さんのコメントにほっこりしました。私も3巻で終わってしまって残念でしたが、同時に一気にクライマックスへ流れていくこの怒涛の空気感が大好きでもあります。読み返すたび切なくて、色んな感情を湧き起こさせてくれる物語でした。
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探し人見つかる。
出会った者との別れ。
大切すぎてわからない。
名前を返しにもらい来た。
そして、本当の名前を返してもらう。
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後半に進むにつれて、いろいろな人の多方向の思いが織り重なった壮大なタペストリーを見ているような、気がした
やるせない思いはあれど、みんななにかと戦っていて、だれかを思っていて、そしてそれぞれが自分の生の限りを生きていたと感じた
落涙。
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この話一度読んではいるんですが文庫がでたということで新たに読み直してみました。
最後の最後まで私騙されてしまっていてですね、もう誰がルカをやったかって本当わかってなかったんですよ。皆それぞれに抱えているものとか譲れないものとかがあって、もうたまらん。ルカを中心に物語は展開しているのに本人が最後まで現れないという作りも好きだ。最後の疾走感とほのかな切なさ、あたたかさがよい。
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夏目友人帳も切ない話が多いけれど、緋色の椅子も切なかった。
一巻では全然姿を現さなかったルカのセツを置いて旅立った理由や、キラやナギがああなってしまった理由とか。
誰もが幸せなハッピーエンドでは無いけれど、とてもいい話だった。
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何か一つでも違かったら、もしかしたら皆幸せになれたのかもしれません。
彼らは、彼女たちは、痛みと悲しみを抱えたまま、それでも生きていくのでしょう。どうか少しでも笑っていられるようにと願わずにはいられません。
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物語の中で皆に求められる人物が最後の最後まで不在。
そうしたあり方が新鮮で、焦燥を掻き立てられ一気に読んでしまいました。
純粋におもしろい物語でした。
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二巻から息つく間もなくノンストップで駆けていってしまって、読み終わった後はなんだか落ち着かなかった。
初めは外見も中身も男の子にしか見えなかったセツが段々、無自覚ながらも女の子として開花していって、疑心暗鬼だったキャラクター達との信頼を紡いでそれを確信ある物にしていく。
一巻と比べるとイラストの線も、こころなしか台詞もハッキリとしたものになってきて、少しの迷いも感じさせませんでした。とにかく迫力ある一冊。多分、もう一、二冊のばしても充分に面白い作品だったんじゃないのかなあと思います。
沢山の事を盛り込みながら嵐のようにさっと訪れて、引き際もさっと引いて終わってしまったので、個人的にはもう少しルカや一世代上の人達の真意に余韻を持ちたかった。
始まりはアッサリでしたがそこにまとわりつく陰謀や策略が意外と奥深くまで浸透していて、一冊読むのにはかなり体力を使いました。
ラストについては私は好きなタイプです。ああいうのが今の夏目を書いておられる緑川さんらしい。読みやすさではやっぱり最近の作品の方がするするっと読めますが、作品から感じ取れる想いは今と変わっていないのがファンとしてはすごく嬉しい作品でした。
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ルカの母親ヨダカは、美しく最強の傭兵であった。キラ女史とバジ一族の次頭であるナギの憧れでもあった。ところがヨダカは王と恋に落ち、臆病な女になってしまった。戦場に出ることもしなくなった。
やがて妊娠したヨダカは追放され、辺境の村でひっそりとルカを産んだ。
ナギが村を訪れたとき、ヨダカは死んでおり、ルカだけが残されていた。ルカは常にヨダカからバジ一族と王族に裏切られたと聞かされており、ナギを軽蔑した眼で見た。
その時からナギはヨダカを裏切った王族とその血を引くルカを倒すために王になろうとした。
キラ女史もヨダカを裏切った王族と、その一員であるルカに復讐するためにセツに協力していたのだった。
キラ女史が反乱を起こし、ドリィが倒れる。戦いの中でセツはルカと再会するが、そもそも病弱だったルカはあと数年しか生きられないのだった。ルカは自分が死んだあともそれをセツに知られないように、幸せに生きていると思ってほしいためにルカリアを身代わりにしたのであった。
ナギが反乱を制圧し、キラ女史も死んだ。ルカとカズナの死体は見つからなかった。ナギは王になることを辞退して行方をくらます。王にはナギの妹クレアがなることになった。
セツはルカリアと共に旅立つ。そしてルカリアは初めて彼の本名、サキ を名乗るのだった。