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「自己をみつけ、自己を表現する手段としての織り」
「自分を素直に出す」=「教えないで引き出す指導」
均一・均質を破り、崩すことを始める。とらわれずに、こだわらずに、自由に、好きに、楽しいと思うほどに夢中になっておれるよすになれれば、それすなわち、自己を表現できるようになったといえます。自由に折ることの意味が体験できれば、自己を主体としたもろもろのアイデアやヒントも出てきて、織りは大きく広く展開していく。
自分自身の作品が織れるようになるまで
1,機の操作を覚える
2,いろいろな技法を試みる
3,模倣を消化して自分のものへ移行する
中略-自分の生きざまを自分で表して着るのだ。買って着るのは仮の姿なのだ。本物の装いというのは、「これが私なのです」と、顔とともに表現することなのだ。-中略-まず機の動かし方、これは当然必要である。次に自由自在に好き勝手なことをしてもらう。ここでそろそろ性格なりが見えてくる。アドバイスする言葉は、そこで変わってくる。その応答によって、織りについての「概念砕き」の話となる。一通り掴めたところで、ヒントを出す。それをどのようにこなすかを、じっと見ている。口をはさむことはよくない。黙って好きに織ってもらうことがコツである。そこにその人のものが出始めるから楽しい。本人も楽しいのである。-中略-「すべからく教わる時は型を教わらずコツを盗みとることをすべし」
http://www.saori.co.jp/class.htm