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みんなの評価2.5
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評価内訳
2013/02/02 12:49
投稿元:
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非常に退屈なロードムービーである。 アメリカの文化史を詩情とともに並べて行くが、 別にそれを上空から見たところで星座が浮かび上がるわけでもなく。 著者は進行方向と平行に流れて行く森の奥を見たがっている。 だが、車を降りずにひたすら走り続けるから散漫にもなる。 この本に功績があるとすれば、アメリカが走ってきたハイウェイの 横にまだ、森があるということだ。 *** 本のレビューと別に、アイデンティティの弱い集合において 自由の占める位置は特殊なものがある。 好ましい一つの概念などというものではない。 自らの存立基盤でありながら、天与のものでないこと つまり強奪したものであることを自覚せざるを得ない。 彼はいまだひとりである。
2013/05/26 14:49
ポーやソロー、ホッパー、イーグルスなんかのアメリカ文化を紐解き、当時の国民性と彼らが求めていたものと失ってしまったものを考察する軽めの文化論だった。休日に纏めて読むのに最適で、とても面白かった。 個人的には、いまどき自由を求めてグラン・トリノを乗り回し、ハイウェイを疾走するような開拓精神が世間からまだ求められているかはかなり疑問だった。フォレストガンプ宜しく走り続ける時代は終わって、故郷に戻って家族と暮らしながら個人の範囲で自由を探すのが今のメインストリームかな、と思う。