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19歳で作家としてデビューしたとたんに「女性作家」として世間に認識されて、女性、とつくことに対して葛藤を覚えた作家雪村の自分の性別をみとめるまでの軌跡。
ナオコーラさん自身とかぶる設定に思える。ネットの暴言とかも。
ナオコーラさんの文章、全く気取りがなくて好きだ。かっこいい。今更、って思えるようなことを素直にずばずば書いていることろがいい。いい文章を書くということよりも自分が書くべきことに真剣になっている度合いのほうが大切なんじゃないかって思えてきたこのごろ。
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性別の問題なので、難しいテーマかなぁ、と。周囲の人たちのバックアップが必要不可欠であって。でも結局の所、主人公がどう思い、どう考えてこの先の自分自身の人生を思い描けるか、ってコトが大切なんだと思いました。全体的には前向きな内容でしたよ。
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2012.9.18読了。
ジェンダーを気にしないでいいのなら、こんなに楽なことはない。が、当然刺激も楽しみもない。だからこそ、ジェンダーを超えたところに仕事や趣味を持ってきてブレない人は、すごい。
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ちょっと風変わりな、
言葉は悪いですが、
『不思議ちゃん』な
女性作家のお話です。
主人公の10代後半から
30代までの物語ですが、
特に後半の方から、
流し読みになってしまいました。
これは、私の読解力のなさが
原因だと思いますが、
作者の山崎さんが
何を伝えたいのか、
物語の方向性が
理解できなくなり…。
辛口ではありますが、
星2つとさせて頂きました。
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女性である前に作家でありたい、という主人公。
現実にいたら、とる行動が突飛すぎて目立ちたいだけのように見える、ただの「イタい女」だろう。
ただ、絶対的に男性的価値観の膜に包まれている社会のなかでは、男性である僕にはわからない、雪村の、作者の葛藤があるのかもしれない。
ざわざわする小説だった。
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「雪村には十九歳まで性別がなかった。」と始まる1ページ目で、つかまれた。
主人公の雪村は、19歳で小説家としてデビュー。それまでは、性別なんかなかったのに、性別がくっつけられる=周囲から「女の作家」と扱われることに、雪村は違和感を抱く。話を読んでいるかぎりでは、雪村は、けっこう"女らしい”見た目のようにも思えるのだが(フリフリの服を着てたり、胸がでかかったり)、小説を書く、という点で性別がどうのこうのと入ってくるのは雪村にはたまらないことらしい。
読んでいて、どの小説だったかの著者近影に「胴体」の写真を使っていた姫野カオルコのことを、思い浮かべた。雪村は、著者近影の写真として、編集担当の紺野(いくつか年上の男性)の写真を使わせてくれと頼んだりするのだ。(この本でも、後ろのカバー袖にある、著者近影風のイラストは、どう見てもおっさんである)。
この人の他の小説もそうだったが、なんだか課題レポートを読んでいるような、フシギな感じがある。雪村が、セルフレポートをしているというか。
そういう、自己がやや危ういような雪村に、「つきあってください」という時田君。そして、雪村と時田君はつきあうのだが、雪村の脳内はやや暴走、自分は紺野が好きだから、つきあえない、別れましょうと時田君に言って、そしてまた時田君に反駁されたり。
フシギなフシギな感じで、雪村の考えや感情はちょっとぶっとんでいて、でも20歳前後の訳ワカラン頃には、自分もこんな風に考えたことがあるような気もする……と思えたりもする。
私はもういちど読みたいなーと思うくらいだが、好みは分かれるだろうし、人によっては、なんじゃこりゃかもしれない。
(5/20了)
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社会で働き、世界を生きるすべての女性に届けたい」というキャッチフレーズです。よくわからないな~。男にはわかりにくいのかも。
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実話ではないけど、作者のどこかを投影した物語なのかしら?と思わせるうまさがある。
ところどころ、文章が技巧的で初期のころの角田光代さんと似ているような。
でも角田さんは初期のころより今のほうがずっとずっとうまいと思うし面白いのでこの作家さんも今後が楽しみ~
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タイトルはこういう意味だったのか、と納得。
主人公の男の子になりたい願望は、女性なら全然わからないこともないかも。
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女性を意識しないできた雪村は、作家になったとたん、女性に区分けされることに違和感を抱く。著者の写真に男性編集者の写真を入れたり。大学のクラスメートとのつきあい、編集者への依存、過食しているときの心理分析など、なるほどと思える内容だった。
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他人に異性を求めない雪村が、自分の中の異性を見つめる過程とその後。ナオコーラさんふたつ目だけど、同じ事を叫んでいると思う。軽んじられることもまたよしとし、自分を嫌っている人のことも好きだと言えること、誰かと二人ではなく、みんなと生きて行くと言い切る意思の揺るがなさは今回も感じた。そこに心動かされもするし、雪村の、というか、誰かの正直な気持ちを突きつけられることに怖れを感じる自分もいる。 嫌な気はしないが声はわりと大きい。
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タイトルの意味が想像してたものと違った 相変わらずしずかな世界を描いている なんだろ、村上春樹を少し分かりやすくした感じ だから、2人の文章は読めばすぐに分かると思う
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文才があり、作家としては成功したものの、
その容姿については
ひどいバッシングを受け、
大ダメージを受ける主人公『雪村』(女性)。
精神にダメージを受けると、
オモシロイ小説なんか書いちゃいられない。
書きたいのに。
容姿のことなんかにとらわれずに、どんどん書いていきたいのに。
そこで、
出した彼女の結論、というのが、
思い切って、<女性>を捨てる事だった…。
たかが見た目。
されど、雪村をここまで追い込むとは、
侮ってはいられない肉体。
肉体VS精神!(て、違うか?)
終盤まで
痛い雪村の行動にはハラハラさせられるが、
孤独なファイターである精神もやられっぱなしではなかった。
容姿、見た目を全く無にしてしまう場所にて
ようやくそれは目を覚ました様だ。
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この国では女の方が生きづらいんでしょうか。
序盤は自分のことしか考えてない雪村に
イライラしました。だって女の雪村が書くもの
が好きな人だって確実にいると思うから。
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久しぶりに読んでみた、山崎ナオコーラ。
そうそう、このテンポ。
続けて読むと飽きるけど、たまに読んだらおもしろかった。
急に話が飛んだようになるとことか、あの映画っぽいなーとか思う。あれやっぱいいよなー。ひさびさ見たいな。(人のセックスを笑うな)
内容どうこう、というより、読んでる時間が好きだ。
おもしろかったです◎