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カフカの変身が,はじめて最期まで理解できたかもしれない。
なんとなく,暗い,鬱積した気持ちになる変身。
その謎が解けずに今日まできた。
こう解釈すればいいのだというのが絵本から伝わった。
もっと,明るい変身の解釈も作りたくなった。
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カフカの代表的な作品の「変身」の絵本版。
平凡なセールスマンのグレーゴル・ザムザが、奇妙な悪夢から目を覚ますと巨大な虫に変身していたという奇怪な物語は何時読んでも、何度読んでも、??の連続です。どうしてこんな事態になったのか、解決策はないのか、何故誰もこの事態の究明をしないのだろうか...こちらの問いかけには一切作品は答えてくれない。その日から始まった家族との奇妙な生活の事実のみを淡々と伝えるだけなのだが、これが読み手に無限の深遠と理解しがたい中にも感じるカフカ作品の魅力なのかもしれない。
この絵本版で同作品を味わい読んでみると、深く立ちこめた霧が少しはれるような気がしてくる。少し理解できたということではない。もしかしたらこの作品は理解や結論、示唆を与えてくれる作品ではなく、それぞれの読み手に人生の不条理、家族の絆、働く事、生きる事といった様々な事柄の問いかけに、あなたならどう応答する?と、問うているのではないのかと考えさせられたからだ。
それぞれの読み方、捉え方があると思います。あなたはどんな読み方をするだろうか?
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ポロロッカしてみました。
イザムザの話は聴いたコトがあったのでなんと無く終わりは見えましたが…
役割=価値が同じであるアタリマエに恐怖を感じました。
自分ですら救えない。
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『変身』の絵本版。
挿絵が入ることで、とても読みやすくなった。
小説で読んで「?」となった人も、この絵本である程度理解できるものと思う。
それでも読後、『変身』を理解するにはこれだけでは足らないのだろうなという気持ちになる。
刊行にあたって、カフカは「虫は挿絵にしないでほしい」と注文をつけたそうだ。
それを思うと、あまり評価はできない……かも?
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開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)
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ある朝、グレゴリーが虫になってしまい、それまで彼が一人で支えていた家族は変わった。妹のグレーテはバイオリニストの夢を諦め、売り子として働き始めた。両親は再度仕事を始めた。妹は兄が虫になっても毎日顔を見せ、食べ物を運び、両親の世話もした。ついに、兄が死んでしまうと、家族はもっと家賃の安い田舎に引っ越して行った。そして、妹は美しく成長し、両親は良い相手を探してやろうと思ったのである。
40歳で結核で亡くなるまで、損害保険会社で働いていたカフカ。だからこそ、サラリーマンの心情と社会の現実の厳しさを仔細に表現することができたのだろう。時代が変わってもその感覚は変わらない。
この作品からの学びは多い。
単純に、やはり保険には加入しておくべきだと思うだけではなく、人間らしさとは何かを考えさせられる。人間の尊厳性や美しさの原点を忘れないようにしたい。
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一家の大黒柱であるグレゴリーがある日、毒虫に変身してしまうが、それまで彼に頼っていた家族は手のひらを返した様に彼を嫌い殺してしまうという、一見すれば、不条理でホラーサスペンスの様な話だ。
しかしそこは、長きに渡り皆に読まれている名作だけあって、自分が今置かれている立場や人生経験で幾多にも解釈ができるからすごい。
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まず、装丁か気に入り、次に絵本のような構成に面白みを感じ購入しました。得体の知れない虫に変身することで、周りの扱いが変わり虐げられる。人間が持っている差別意識を如実に表している?儚さと寂しさが同居する作品。