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どこがどうとは言えないがジョンハートの小説は好きだ。サスペンス的要素だけでなく、人間関係の描写が好きだ。
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『ラスト・チャイルド』のジョン・ハート
あと味のいいラストで、面白く読み終えました。
(骨折とか流血とか、中途はかなり「いててっ」と思いながら読みましたが)
これまでの作品と同じように、主人公が求めてやまないのは『家族』。はじめから失われたものであり、いま失われようとしているものであり……だから、マイケルは闘うことになるわけですが。
養母のアビゲイルにとっても、マイケルにとっても、要のはずのジュリアンが終始遠景にあるのがちょっと不満だったかな。
大事件だったのに物証とかいろいろ、かなり有耶無耶に解決しちゃったみたいで、(検視とか鑑識とか、きちんとしてたらバレバレなんじゃねえ?)しっかりしろよ、捜査官。とも思いましたが、まあ、刑事が主人公じゃないんだから、いいことにしときます。
一気読みするほどおもしろかったのでね。
文脈から推測するだけですが、ふたつ三つ校正ミスがあったみたい。マイケルがジュリアンの弟になってるとことかは、直して欲しい。
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まだ 4 冊しか作品を発表していないのに、
なんか大御所感というか、
安心して読めるというか。
本作も十分に満足できるレベルだと思う。
ただ、物語が加速し収束に向かうあたりから、
やや薄いような気はする。
期待が大きい分、そう感じるのかなあ。
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あのジョン・ハートが新境地開拓!!見たいな風にものすごく期待していたのですが…あのオチにはえー!!いや、善人?だけ生き残ればいいの??
映像化にはもってこいな感じではありそうですね。ものすごい派手。
ただ私は『ラスト・チャイルド』のほうが好きです…。
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ちょっとまだるっこしい感想になるけれど、たとえばチャンドラーの長編は「長いお別れ」を含めて何本も映画化されている。しかし、私見によれば「原作」より面白かった「映画」はひとつとしてない。チャンドラーの小説には、活字ならではの味わいがあって、それは映像化には馴染みにくいものなのだろう。だからこそ、チャンドラーの小説は後世に読み継がれていくのである。ひるがえって、ジョン・ハートはどうだろうか。間違いなく巧いし、面白い。しかし、その面白さは極めて「映画的」であって、チャンドラーのような「活字ならではの味わい」に欠けているようにも思う。まあ、映画的な手腕が水際立っているからこそ、こういう感想になるわけで、面白ければ何だっていいということなら、これはいい本です(笑)。
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恋人の妊娠をきっかけに組織を抜けようとした主人公マイケルと、それを許さない組織の構成員。「抜ける」→「許さん」→「ほっとけ」→「恋人の命を狙う」というおきまりの構図の中で、どんぱちしながらの単純な追いかけっこかと思いきや、生き別れになっていた弟の命を脅迫材料に使われるところから、不可解な死体の発見と弟の心神喪失と共に暗い過去との対峙に。
組織を「抜ける・許さん」の構図と、弟の窮地を救うという話を無理やり同時発生させて交錯させてしまっていて、不自然な印象を受けた。読み終わってみれば全体として収まっている(収めるために必要な設定だったという見方もできる)のだが、ちょっと分離した感が否めない。
ただ、さすがハート、読ませる力はある。
過去の過ちや、他のものと二者択一せざる得ない状況など、数々の複雑な葛藤がある中、それでも強く絶対的な家族の絆を描く業はお見事。
本筋の感想とは関係ないが、マイケルが弟の書く暗すぎる物語を、「背景を真っ暗にするのは、そうしないとそこにある淡い光が伝えられないから。あれは希望の物語。」(正確な引用ではない)と評したところがぐっときた。
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ジョン・ハートが家族のいざこざじゃなく、ハード・ボイルドものを書いてるー!
正直、どの登場人物も掘り下げが浅いし、弟の存在感がほとんどないような気がしないでもないけど、話がおもしろくてページをめくる手がとめられなかった。わりとステヴァンが気になる存在だったのですがあんなことになってしまい……
ジョン・ハートは新作が出るたびに図書館で予約してしまう。次作もとても楽しみです。
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初ジョン・ハートです。誰かの小説の既視感がありますが、とってもよくできたサスペンス+本格ミステリーです。読んでいる間ドキドキしました。
ラスト、ハッピーエンドで甘いという人も多いが、せめて小説のなかではこうあって欲しいと自分は思いました。
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ラストチャイルドより全然おもしろかった。
アイアンハウスという孤児院で育った兄弟の物語である。
兄はマフィアになり、弟は裕福な議員の家に引き取られ、別の人生を歩んでいたが、マフィアに追われる身となった兄が弟を守るために再会する。
弟も、引き取った家の母親も心に傷をもっていることがわかる。
兄が婚約者や弟や弟の母親を必死に守る姿が一気に読ませる。
ジョンハートの作品で一番おもしろかった。
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確か、刊行された時に購入していたのだけれど、このタイミングで読了。 引き込まれました。
ジョン・ハートの作品はいくつか読んでますが、これが一番好きかも。
設定は首をひねる部分もありますが、主人公のかっこよさが刷り込まれてしまったので、それだけで最後まで一気に読むことができました。
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とても面白かったです。
驚愕の事実!でした。
面白かったので、
この著者の、ほかの作品も読んでみたいと思います。
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ジョン・ハートの本を2冊ほど読んで良かったのでこれを読んだが、最後への展開は良いとしても、長すぎないか?
それと主人公の恋人は本当に必要なキャラか?話を長く持たせるためのキャラにしか見えない。ちょっと不満の残る出来。
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棄てられ、孤児院で育ったマイケル、ジュリアンの兄弟と、ジュリアンの養母となったアビゲイルの物語。
そのほか、マイケルの恋人エレナ、アビゲイルのボディガード、ジェサップ。
強くて冷静な主人公が活躍する。とてもおもしろい。どんどんと読んでいった。危うく一駅乗り過ごしそうになった。これは映画化してもおもしろいだろう。
ジョン・ハートの本は他にも「川は静かに流れ」と「ラスト・チャイルド」があるとのことで、読んでみたくなった。
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ジョン・ハート、あなたについていくと決めたのに…。
これまでと同じ味わいの物語を求めるのは、読者の身勝手なのか。
前作まで家族崩壊を静かな筆致で描いてきたが、今回は「女ができた、組織を抜ける」「…そんな甘いことが許されると思ってるのか」…の図式から大掛かりなドンパチが満載。まるで映画を観ているかのような。
要するに、私がマフィアものが苦手なんです。☆2つはそれゆえ。ほかの方のレビューはわりと好意的ですものね。
でも私は悲しかった…。
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「ラスト・チャイルド」と並んで好きな作品になりました!
何しろ設定がイイ。
孤児院で育った兄弟マイケルとジュリアン。
気弱な弟ジュリアンはある裕福な夫婦に引き取られ、
兄マイケルはマフィアに拾われ、やがて殺し屋となる。
恋人と新しい家庭を築くために、組織を抜けようとするマイケルだけど、
結局組織はそれを裏切りと見て、彼の命を狙おうとする。
そして今は離れて暮らしている弟ジュリアンにも身の危険が……
殺し屋なんて兄さん怖いっ!となりそうだけど、
このマイケル兄さんがとにかく素敵~。
弟を守るためならどんな事でもしちゃう、
身体的にも精神的にもかなりタフな男なんです。
兄弟の十数年ぶりの再会は、
孤児院アイアン・ハウスの壮絶な過去を甦らせる結果に…
最後の最後に驚くようなどんでん返しも用意されており、
人がバンバン殺されているわりには読後感も悪くなく(笑)
とても楽しめました。未来を予感させる最終章が好きです。