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暴れ馬である心をどのようにコントロールするか、筆者の薦める方法は筆者が実践してきたものであり、説得力がある。
表題のトクとは徳を積むと言う意味を含み、日々を落ち着いた心持ですごすための考え方が丁寧に述べられている。良書
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ジャンルを何にしようか迷ったけど、一応、自分の中では「哲学」の枠に入るかなーと思いました。
タイトルから推測して、「毎日トクをしている」著者や、著者が触れてきた「毎日トクをしている人」の「秘密」が分かるのかな、なんて考え方で紐解くと、見事に肩透かしを食らいます。そこはそれ、さすがに自分の意見を押し付けることも、自分の論を正解としてゴリ押しすることもない精神科医だなぁという感じです。
「幸せは他人と共有するものであるため、そこには他者への依存性が根本的に含まれる」という見解には、なるほどと納得。これは著者が自分でひねり出した見解ではないですが、そこを押さえられるかどうかで、日々の出来事を「幸せ」と感じるか「不幸」と感じるかはずいぶん変わると思います。
あと、「相談」や「対話」の意味や効用、ありかたを根本的に間違えている人たちが多いという指摘も首肯できたかな。この辺をしっかり踏まえた知的な「お話」ができる人が政治家やらマスコミやらアイドルオタクやら評論家の中に増えてくれれば、もう少し知的で生産的な世界になるのかもしれません。
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身体感覚や体と心の関係性にすごく興味があるから、面白かった。
本の中盤以降は、わたしにはあまり内容が濃くなく、前1/3に読み返したいポイントに付ける付箋が集中している。
この部分だけでも十分読む価値あり。
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不安は本人にとってはものすごくリアルで現実だとしか思えない。
でも、不安ってどこにありますか?
自分の内面にはあるけれど、現実には存続しない。
それを現実だと思い込んでしまうぐらい不安というのはリアルだということです。
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まるでエッセイのような語り口で書かれた、、ざっくり言えばビジネス書だが、哲学書とも心理学ともとれる思想の勧めが書かれた本。著者は彼の知人である甲野善紀氏や野口裕之氏との交遊にて得た知見、浄土真宗の教えを織り交ぜながら、日々考えた結果である章立てされた4件について著している。
身体感覚というか、日常から切り取られた知恵が記載されており、個人的には共感する部分や、参考になった部分が、多々あったように思う。特に気になった言葉は、以下。
•この世にある全てのことは、本質的に不条理だからです。不条理なことをなくそうとする試みは、宿命的に破綻する。僕等人間は、どうにかして不条理を受け入れなければ生きていけない存在である
•怒りや不安を作り出し、それに苛まれているのは常に自分しかありえないんだけれども、「でも怒らせたのはあいつだ」と、自分の外に理由を求めようとしてしまう。
•自由と幸福は、人間が生きるうえでの二大目標だご、この二つは決して共存することはない。なぜなら、自由は一人で感じるものであり、幸せは他人と共有するものだからである。
•逆にいえば、そういう幸せが壊れる時こそ、本当の意味で、幸せになれる可能性が生まれると思うんです。
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多くの「自発性」が「内的強制」である。
などと書かれています。
「ん?それはどういうことだ」などと考えながら読むのが楽しかった。僕らの認識について西洋医学から宗教にまで触れながら説明されています。
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もっと深い内容かと思っていたけど読んでいるとエッセイぽく、なにかの雑誌に連載していたような記事を集めたものかと思っていたら最後にメルマガを加筆修正したものでした。
心理、武道、気、宗教、思想など様々なジャンルのお話が散りばめられていて難しい内容かと思えば、いかんせんエッセイの感じなので浅い感じで終わっています。
関心のあることには更に自分で勉強してみようと思うきっかけにはなりました。
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毎日得している人の秘密
名越康文
◆不安減らせば楽
自分のお通夜想像
今ここに集中
嵐を鎮める
時間軸広げる
犯人探し責任転嫁している人は物語作れない
◆感覚はうそ
自由と幸福あいいれない
自由は一人で感じる
幸せは他人と共有
幸福は二次的 どこまでも本質的なものない
やばいところ近づかない
場を見る力は人間関係円滑に
良い場所みつける
◆つきあう相手で8割決まる
疲弊させる関係へらす
一人で過ごす時間豊かになるとこのましい人力貸してくれる
◆思想育てる
茂木健一郎
リミッターはずせ
限界超えろ
バグワン
あなたがあなた自身だと思っているものはあなたではない
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不安は消したほうがいい。5%削減…いつも2時間落ち込むなら、1時間くらいに短縮するように工夫できないか試す。
人は不幸ではなく不安。自分が作り出した不安は自分で消せる。
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自由と幸福は相反するものだと読んで腹落ちしました。その通りで幸せだけど、息苦しく感じることがありました。一人の時間で自分と対話し状態をしること、全体を俯瞰して見ることでもっと楽に生きていける気がします。
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形ある幸せ、お金、子供、家族、恋人、仕事、などは維持するのに努力がいる。
幸せは、社会的ミッションを楽に果たせる状態、である。
自由と幸福は二大目標だが、共存することはない。自由は1人で感じるもの、幸せは他人と共有するものだから。
幸せには原理的に他者に対する依存性がある。
恋愛への依存も、幸せを求めすぎているから起きる。
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自分の捉え方次第だと本当に思う。
不幸だなんで思おうと思えば、誰だって不幸。
自分がどう思いたいかは多少はコントロールできると思う。
そして自分自身の今の精神状態では、コントロールできているほうだと思った。
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不安は、自分が作り出しているリアリティである。
感情ではなく感覚を鋭敏にしよう。
立って半畳、寝て一畳
すでに低欲望な自分は正直、寝て食べて1日おきに風呂に入れれば満足である。
今はっきりと混迷の時代にさしかかろうとしている。
すべてが行きあたりばったりに見える。思想のなさが露呈している。
だが危機の時代には人が輝く。
光輝くのは、日ごろから本書のようなことを実践し続けていた者である。