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素晴。
アニメ版『因果論』を見た後で読むと、唐突と思えたあれやこれやのウラが見事につながってくる。
やはりアニメのキャラというのは、文章に置き換えてみるとなかなかに情報過多なものなのね。比較的読みやすい文章の中で、そこが唯一ひっかかった所であった。
「日本人街の殺人」を読むと、『UN-GO』シリーズの犯人というのは、"戦争"によって生まれた、どうしようもない心の傷が犯行理由となっているのだなぁ、と改めて思った。
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今作は敗戦探偵・結城新十郎と助手・因果の捕物帳であるTVアニメ『UN-GO』(フジテレビ系列“ノイタミナ”枠で2011年10月より放送・全十一話)の前日譚にあたる映画『UN-GO episode;0 因果論』のノベライズで、文豪・坂口安吾を原作とし、謎解きのポイントはちゃんとある骨太社会派ミステリに仕上がっています。
今作でも新十郎と勝海燐六の推理バトル的要素は健在ですが、本編に繋がる話ですので、ちょっとこの要素は薄いようにも感じられます。しかし、新十郎の過去と因果の存在理由について語られるこの小説は単品で味わってもいい、そんな作品になっています。
原作の発表は約半世紀前なので、文体や台詞はやや難しいかもしれません。ですが、独特のユーモアと毒舌の中に文明批評を込めた安吾を會川が継承し、卓抜な構成を魅せた小説家・會川昇としての上質な一冊になっています。
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映像版の因果論は見れなかったので小説版が出るのを楽しみにしてました!
読み終わってみると、坂口安吾っぽいけどやっぱり別物だよな、と。でも原作に出てきた登場人物の名前はちゃんと継いでいるので面白かったです。
話の進行が、過去の事実と今現在で交互に書かれていて、とても話に入り易くするする読めました。
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アニメが良くて、でも映画はみてなかったのでこの小説版はとても嬉しいです!お財布にも時間にもやさしいなぁと思っていたのですが、結局読み終わってみると、やっぱり映像化された因果論も見たいしアニメも見直したいし、むしろ原案にも手を出したいしと、欲望が広がるばかり。いい販促だなぁと感心しきりです。
特に、巻末の解説を読むと原案との関わりがとても面白そう。いろいろワールドを広げてからまた読み直したい作品です
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映画・因果論のノベライズ。映画ともちょっと違う展開もあり、映画を先に観てた私も楽しめました。
因果の淫靡な描写にドキドキですた(^艸^)
あと、海勝邸デカイさにもビックリ(笑)
アニメや映画では表現されてなかったこの世界の歴史も細かく書かれていて、會川昇さんはここまで構想してたのか!と驚くばかり。
一気に読んでしまいました!
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ここからアニメに繋がる、と考えるともう一度アニメを見返したくなります。小説版だと各キャラクターの印象もかなり変わってくる気が。アニメでは泉ちゃんはもっと探偵さんに冷たいし、海勝さんを信頼しているイメージ(だったはず)ですが…何らかの心境変化があったのかな?最後まで明かされなかった本名も気になりました。推理を覆す謎、一筋縄では見つからない真実がこの話の見どころかなあと。優しすぎた探偵さんが痛々しくも愛おしいお話でした。
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ノベライズだけあって、UN-GOを見たことがない人はちょっと難しい。
通常のアニメをノヴェライズしてからのこれという方が良かったのではないかな?
見たことがある人はかなり面白く読めるのではないかと思う。
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小説としての体がなってるのかどうか若干の不安要素はあったにも関わらず、やっぱり書き手によってちゃんと読み応えって出るんだなあと思った。
ノベライズ化もピンキリのご時世。よい作品はよい書き手によって、よいノベルになるのだなあと思う。
ただ、結局は、「早く映画みたい!」という感想しか出てこなかった……。
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面白かった。けれど映画を念頭に置いてある所為か、キャラクターの描写が雑になっている気もする。ページの都合もあるかもしれないけれど、別天王の外見は地の文だけではわかりにくかったかな。その半面、アニメや映画だけではわかりにくかった、時代背景やJJシステムについてはちょっとわかったかも。
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アニメ見ておけばよかったー。
小説自体はアニメ見ていないせいか入り込みにくかったのですが、ようつべで少しだけアップされているのを見たらあーアニメがこうだからこうなのか…と。本の内容が本編よりも前じゃ入り込めないよなぁ。
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アニメ見ていないのに、un-goのノベライズを読み始めている。戦後の日本という設定が、今っぽいSFだなぁという感じ。探偵小説はあまり得意では無いので、近未来の日本の描写を中心に楽しもうかしらw
UN-GO 因果論を読了。これはアニメのノベライズではなく、前日譚に当たる話っぽいな。ラストについては不満は残る。ラスボスの能力のあれっぷりと、その能力の限定のさせ方については、もうちょっとかなぁ。
とはいえ、近未来で敗戦後の日本という設定に、やはり心躍るものが。いろいろな理屈をつけて作り上げられた「今とは違う未来」を見るのが私は大好きなのだろうなぁ。改めて、自分はこういうSFが好きなんだなぁと思った次第。
ともかく、小説として充分楽しめたし、これからアニメを見るのが楽しみにもなりました。…すっかりノセられているのかもしれんw アニメ見ている人は、より楽しめるのかも。
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アニメは見ていて、こちらのほうでは映画は見れなかったので読んでます。
映画版の内容がこんな感じなのか、などわかりやすかったです。
アニメ版を見ているのでもっとこの小説が楽しめました。
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なるほどここからアニメにつながっていくのかと思うと面白い。
と同時に探偵の名前が明らかにされてないことを途中まで意識していない自分の読み方に大丈夫か……?と不安になる。
あと梨江がバカすぎる。海勝を悪役にしすぎ。
最後のシーンの因果はかわいかった。
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「UN-GO」の劇場公開作を脚本家自身がノヴェライズした「因果論」、小説版のオリジナル前日譚100枚を収録。
UN-GOを知らなくても単体で読めるしっかりした作品で、アニメや映画を知っているとより楽しめると思う。
アニメも映画も見たことがないから、見てみたいかな、と期待が生まれる作品。
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坂口安吾原案のアニメ「UN‐GO」のノベライズ。
アニメは見ていなくて、期待もしていなかったけれど、想像以上におもしろかった。敗戦後の近未来の日本を舞台にしていて、物語に違和感がない。
小説として十分に楽しめた。